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JR横浜駅構内には、なぜ駅そば店がない?

ココがキニナル!

何故あんなに大きなJR横浜駅構内には何処の駅にでもある立ち食いそばが無いのですか?駅構内の立ち食いそばの歴史と理由を調べて下さい。(vicheさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

以前は駅そばがあったが、駅の改装工事等で撤去されてしまったようです。しかし2月28日(火)、JR横浜駅構内に15年ぶりの駅そばがオープンします!

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ライター:河野 哲弥

JR横浜駅に駅そばがオープンする!?



JR横浜駅構内に駅そばがない!?
確かにそういわれてみれば、あったような気がするし、なかったような気がしないでもない。
では実際に調査しなければと思い、1月中旬ごろから調査を始めた矢先、突然のリリースが。

JR東日本横浜支社によれば、2月28日(火)、JR横浜駅南口改札内に、同駅構内では15年ぶりとなる駅そば店がオープンするようだ。

 


写真は「濱そば」の既存店一例


それにしても、なぜJR横浜駅構内には、今までそば屋がなかったのだろうか。



なぜJR横浜駅にそば店がなかったのか



まず最初に話を伺ったのは、JR東日本横浜支社の広報室。

同社によれば、特に「駅そば」の出店を断っていた訳ではないそうだ。改装工事などでも、テナントスペースは常に考慮していたらしい。従って、今まで出店がなかったのは、駅そばを運営する各外食産業の判断ではないか…とのこと。

 


横浜駅のホームにあるのは、売店ばかり


しかし、「かなり以前に、横浜駅で駅そばを見かけたことがある」という声もよく聞く。

そこで同社に改めて調べてもらったところ、過去に日本交通事業社(現・JTBコミュニケーションズ)が、JR横浜駅構内で「横浜更級(よこはまさらしな)」という屋号の駅そばを営業していたことが分かった。しかし、JR横浜駅の改装工事のために、1997年3月をもって閉店したとのことだ。

念のためJTBコミュニケーションズにも確認したが、事実としては間違いないものの、担当者が退職しており、詳細な資料は残っていないそうだ。従って、いつから営業していたのかなどは、不明のままとなった。

そこで次に、JR東日本のグループ企業である、日本レストランエンタプライズ(以下、NRE)に、JR東日本と同様の質問を投げかけてみた。

すると、出店に関しては、JRが行う駅開発のコンセプトに左右されるものだという。実際に同社が運営する駅そばチェーン「あじさい茶屋」では、昨年から今年にかけて、JR側の要請により東京駅や神田駅の店舗などをクローズしているそうだ。

一方、独立した系列のそばチェーンを運営する企業はどう考えていたのか。業界トップクラスの販売実績を誇る「名代 富士そば」(運営・ダイタングループ)に確認してみたところ、JR横浜駅は、機会があれば出店したい場所と考えていたらしい。
 


その他の外食チェーンはどう考えているのか


しかし駅構内の場合、テナント料金が従量制(売上に応じた金額)のケースが多いため、出店をためらっていたそうだ。また、新規に店舗を出店する際、ガス・水道や換気などの工事費用がかさむこともネックだったと話す。

それにしても、各外食産業それぞれにいろいろな立場があるようだ。

そこで、もう少し第三者的な立場の人物に、意見を聞いてみたいと思った。そんなときフト思い浮かんだのは、以前、FMヨコハマとのコラボ企画「横浜市内の駅そばで、変わったメニューやこだわりの店はあるの?」でお世話になった、桜木町駅の構内で100年以上続く駅そばを運営する、川村屋の笠原社長であった。