娘の成長、嬉しいけれど
遠藤恵子(36)
私には二人の娘がいる。次女がこの春小学校に上がり、ようやく子育てが一段落する。思えば長女が生まれてからこのかた、目まぐるしい毎日だった。
男の子のお母さんは、「女の子は楽でしょう」「男の子と違ってやんちゃしないからいいよね」などと言う。男の子の子育てを経験したことがないから何とも言えないが、私は私なりに大変な思いをしてきた。
一番きつかったのは夜泣きだ。特に長女の夜泣きが激しく、3歳になっても続いた。抱っこをして頭を撫でてあげると大体はおさまるが、何をしてもダメなときもあった。毎晩3、4回は断続的にあるので、もう夜は眠ることをほぼ諦めた。次女が生まれてから二人の夜泣きが重なったときなど、一晩中、一睡もできないことなんてざらだった。
いま、そんな日々を懐かしく思う。二人とも幼稚園に通うようになってからは自分の時間ができ、友人とお茶をしたり、ゆっくりと本を読んだりできるようになった。パートも始めた。すっかり大きくなって自分のことは自分でできるようになり、手のかからなくなった娘たち。
子どもが成長するのは嬉しい。でも、ちょっと寂しくも感じる。まだまだ、大変な思いをさせてほしいと思う今日この頃だ。
男の子のお母さんは、「女の子は楽でしょう」「男の子と違ってやんちゃしないからいいよね」などと言う。男の子の子育てを経験したことがないから何とも言えないが、私は私なりに大変な思いをしてきた。
一番きつかったのは夜泣きだ。特に長女の夜泣きが激しく、3歳になっても続いた。抱っこをして頭を撫でてあげると大体はおさまるが、何をしてもダメなときもあった。毎晩3、4回は断続的にあるので、もう夜は眠ることをほぼ諦めた。次女が生まれてから二人の夜泣きが重なったときなど、一晩中、一睡もできないことなんてざらだった。
いま、そんな日々を懐かしく思う。二人とも幼稚園に通うようになってからは自分の時間ができ、友人とお茶をしたり、ゆっくりと本を読んだりできるようになった。パートも始めた。すっかり大きくなって自分のことは自分でできるようになり、手のかからなくなった娘たち。
子どもが成長するのは嬉しい。でも、ちょっと寂しくも感じる。まだまだ、大変な思いをさせてほしいと思う今日この頃だ。