安ウマ絶品グルメに出会える旅。はま旅Vol.8「妙蓮寺編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第8回は、昔ながらの商店街がにぎわう妙蓮寺駅。地元の人たちの温かさに触れ、子どもの頃に戻ったようだった。
ライター:二階堂 イズミ
今回のはま旅は商店街の町「妙蓮寺駅」
東横線の菊名駅から横浜駅方面に1駅行ったところにある、港北区妙蓮寺駅。駅を出ると駅前すぐには名前の由来となった「妙蓮寺」、その反対側には線路をはさんで駅前商店街(妙蓮寺ニコニコ会)や住宅地が広がる。
二階堂は本日、妙蓮寺初体験!しかも、博多出身で、昔から佐賀県や山口県といったローカル感あふれる町が大好きということもあり、前日はワクワクしてあまり眠れなかった。「取材がんばるぞー!」と気合を入れて、いざ妙蓮寺へ。
駅到着。初下車でちょっと緊張気味だ
100以上の店が並ぶと言われる駅前商店街。ザ・下町な情景が広がる
実はこの町、知る人ぞ知る安ウマ食べ歩きの町なのだ!駅前を数分歩くだけで寿司屋におにぎり屋、おでんにコロッケ、お弁当など、食べ歩き好きには見逃せないお店がいっぱい!思わず涎が垂れそうになるのを押さえて、ひとまず、駅名の由来となった「妙蓮寺」へ行ってみた。
朱門をくぐり石段を登ると正面に本堂が見える
残念ながら、宗教上の理由で住職から直接お話しを伺うことは出来なかったが、縁起によれば、このお寺の名前はもともと、神奈川区神明町近くにあった日蓮宗の妙仙寺が、明治時代の横浜線の開通によって移転し、当時この場所にあった蓮光寺という寺院と合併した際に名付けられたらしい。妙蓮寺駅の駅前には、縁起の書かれた石碑も設置されていた。
駅を下車するとすぐに縁起の書かれた石碑がお目見え
個性的な店もいっぱい!
寺院を出て、商店街の脇道を散策していくと「妙蓮寺水族館」というキニナル看板が!
ビルの一階に水族館!? でも、外観からして水族館なおもむきゼロだが…?
妙蓮寺に水族館??? さっそくお邪魔してみると、所狭しと水槽が並ぶ鑑賞魚の専門店だった。
若干拍子抜けしつつも、ご主人の倉沢さんに自慢の鑑賞魚、幹之(みゆき)めだかを見せてもらった。
昭和45年から店を営む倉沢さん。写真用にめだかを水槽に移してくれた
品種によっては1匹数万円もするという幹之めだか
安ウマ絶品グルメが楽しめる町
小腹も空いてきたところで、駅前商店街の通り沿いにある手作りおでん種の店「八州屋」を訪ねた。
看板とおでんだしの匂いで、お客さんをしっかりキャッチ!!!
ご主人の井口さん
おでん種単品や14種類を詰め合わせた650円のサービス品の販売の他、温かいおでんが1串から買える。
あまりの値段の安さに、思わず大好物のちくわぶを購入し頬ばる。
ちくわぶ55円!!
ご主人の井口さんと奥さん、パートさんで切り盛りする同店は、30年以上前から妙蓮寺のこの場所で営業している老舗。
老舗の風格なのか、ショーケースの上にそろばんが無造作に置かれていた。店内が狭くてレジが置けない代わりにそろばんを使っているのだとか…。う~ん、昭和の香り漂ってます。
「そろばんだから、地震も停電も大丈夫だったのよ」とおかみさん。昔の道具ってやっぱりスゴイ!