瑞穂埠頭は絶対に撮影禁止なの?
ココがキニナル!
神奈川区の瑞穂埠頭。埠頭の景色を写真に撮ろうとしていたら、警察官がやってきて、撮影しないで下さいと言われました。絶対、ダメなんでしょうか?(tes_igaigaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
場合による。港湾局も米軍も、埠頭周辺の海や港など景色の撮影は禁止してないが、米軍の敷地や港湾施設内にカメラを向けると注意される可能性が高い。
ライター:二階堂 イズミ
瑞穂埠頭で撮影できるか検証
瑞穂埠頭は、第二次世界大戦後、米軍の接収地とされ、現在でも横浜ノースドックが在日アメリカ軍の湾岸施設として使用されている場所だ。
瑞穂埠頭地図。黄色い部分が横浜ノースドック
キニナル投稿のように、実際に撮影を止められる現状があるのか取材すべく、瑞穂埠頭のたもと、瑞穂橋で撮影を試みた。
瑞穂埠頭への入口「瑞穂橋」
広大な道路は、人も車両もまばらだった
ついに、立入禁止区域の近くへ!!
「港湾関係者以外立入禁止」の看板がある割に、巡回する警備員はおらず、米兵から「ハロー」とにこやかに声をかけられてしまった!
海の景色を撮っていても、米兵から挨拶されるのみ
あれ? なんか話が違う…。
橋の中間地点あたりから徐々に基地が見えてくる
なんとここまで無事来れてしまった!
米軍基地の警備員たちも、瑞穂橋周辺の海や港を撮影しているときはまったく無反応。
しかし、基地を囲う米軍基地「横浜ノースドック」の看板にシャッターを切った瞬間、警備員が手で大きくバツを示してきた。
ついに基地を写真に! と思ったら怒られた…
基地のメインゲートを写してはだめらしい。「ハマウイングとか海とかを撮りたいんなら、もっと別の場所からの方がよく撮れますから、そこで撮影してください」と睨まれてしまった。
地元のバーのオーナーに聞いてみた
瑞穂橋のたもとにある「Bar StarDust」のオーナー林氏は、1954年から瑞穂埠頭の米軍基地の様子を見守ってきた。
「橋と共用道路が日本政府に返還(2009年3月)されてから、瑞穂橋は接収解除になっているけど、昔は在日米軍の『立入禁止』の鉄看板もあって、橋の写真を撮るだけで警備員が止めに来たんだよ。今は、海や港の景色なら撮っても文句言われないけど、基地のメインゲートが写っちゃうと、警備員たちが職務怠慢になっちゃうからね。」と林氏は言う。
Bar StarDust
雰囲気のある店内は、映画やドラマの撮影でも度々登場する
実際、在日米軍基地管理本部の花江氏に伺ったところ、基地内への立ち入り禁止に関しては明確な規定があるものの、瑞穂橋上での写真撮影に関してはとくに規定はないという。
また、横浜市港湾局北部管理課の立岡氏も、「海などを撮影するだけであれば、とくに取り締まっているわけではないですが、港湾施設ですので、立ち入り禁止場所でなくても、事業者が独自で撮影等を禁止している場合があります」とのことだった。
まとめ
キニナルの投稿者が、どの場所からどういった角度で撮影を行ったかは分からないが、埠頭全景を撮影した際に、基地の内部や事業者が禁止にしている区域にカメラを向けてしまったのではないだろうか。
ただ、埠頭内部にカメラを向けなければ海や港の撮影はできるので、瑞穂埠頭を撮影する場合は海を中心に撮影しよう。
また、埠頭内はふだん一般開放されていないが、風力発電所ハマウイングの見学ツアーなどで入ることができる。
見学会に関しては、6月11日(土)に開催されたが、その後の開催は今のところ未定、横浜市のHP内 (横浜市環境創造局ハマウィング詳細ページ)で随時情報を公開していくという。
― 終わり ―
- 前へ
- 1
- 次へ
新時代主義さん
2017年06月12日 20時22分
「Bar StarDust」=ゴールデンボンバー
マイクハマーさん
2015年01月01日 03時51分
何の規定もなく写真撮影を制限するのは間違っていると思う、人の行動を強制的に抑止するなら○○に基づいて撮影出来ないと明言すべきではないでしょうか、現状規定はないならどうこう言われる筋合いはない。
ホトリコさん
2014年12月04日 12時52分
ノースドックに観測船が停泊している?と思ったら、ミサイル追跡船でした。他にも潜水艦専用浮きドックかと思ったら、潜水艦捜索船だったりと、うっかりカメラ向けたくなるのですが、やはり軍事関連のものは許可があれば別ですが、基本撮影しない方が無難ですよね。