横浜の市場は本場だけじゃない!意外と知られていない「南部市場」の魅力をレポート!
ココがキニナル!
近所の南部市場、一度も立ち寄ったことが有りません。食堂もあると聞きますがどんなメニュー?価格もリーズナブルなのか?きになります。(マンジンさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
南部市場は一般人も入れる店舗&食堂がズラリ!新鮮な食材や高品質な物がお手頃価格で手に入る。第2・第4土曜日のイベントは特にオススメ!
ライター:ヨシノ シンヤ
横浜市が運営する市場は、「本場(ほんじょう)」「南部市場」「食肉市場」の3つ。このうち、一般の人でも行くことができる本場と南部市場については、過去にはまれぽでも紹介したことがある。
はまれぽでもおなじみの中央卸売市場(本場)
今回は、改めて「南部市場」に焦点を当てて取材に行ってきた。その理由は、はまれぽでは一般の方が入れる南部市場の中をあまり紹介していないので、その魅力を読者の方に伝えたいと思ったから。
南部市場の魅力を伝えるとともに、この機会に読者もキニナっているであろう来年度の本場と南部市場の統合について、その後の進捗もお伝えしたいと思う。
南部市場とは?
南部市場は、1973(昭和48)年に、当時、東洋最大の近代的市場としてその歴史をスタートさせた。今は本場と南部市場の2つがまったく同じ市場機能を有しており、2015年の3月には統合されることが決まっている。統合後は、セリは本場のみでおこなわれることになり、南部市場は本場の補完的な機能を担っていく予定だ。
南部市場はシーサイドラインの「南部市場前」から徒歩1分の好立地
南部市場は元々一般人は入ることはできなかったのだが、今では協同組合横浜南部市場共栄会(以下、共栄会)という組合が、誰でも買い付けのできる店舗や食堂を運営している。2015年3月以降も、共栄会の店舗・食堂は引き続き営業してくとのこと。
市場に入ってすぐ左側に見えるこの建物の中に、店舗や食堂が入っている
まずは南部市場を見学!
共栄会には約40の店舗が加盟している。その一部を紹介していこう。
平日の昼間なのに、人だかりが
特に活気があってお客さんも多かった、八百屋の「朝市食品」
朝市食品のイケメン(自称)戸塚さん
こちらのお店の売りを聞いてみたところ、「ここの売りはとにかく新鮮さです。安いのは当たり前。うちの野菜を1週間冷蔵庫に入れておけば、その違いはすぐ分かると思いますよ! 廃棄ロスも少なくなるので、見た目の値段以上の価値があります」とのこと。
金物問屋「和田商会」の和田さん
和田さんは、共栄会の理事長でもある。市場が統合された後のことを伺ってみたところ、「私たちは市場が統合した後も営業をしていきます。今も第2・第4土曜日はイベント日として食べ物をふるまったりしてるんですよ! 実は仕入れのプロだけでなく、誰でも楽しめるのが南部市場。是非来てみてください」という熱いメッセージをいただいた。
お菓子の「南部新会田」
魅力的なお菓子がズラリと並んでいる。子ども会や幼稚園のイベント時には、オーダーメイドの詰め合わせを用意してくれるそうだ。景品にも使えそう。
ちょっと変わった野菜や高級野菜を扱っているのは「つまたけ商店」
この日は、採れたての淡竹(はちく)という筍が。生でも食べられるそう。
「マルハマ冷食」
やっぱり市場といえば鮮魚! セリで落とされたばかりの新鮮な魚介類を売っている。
今の時期、サバが最高
同じく、鮮魚の「浜光水産」
金目鯛を抱える、美人店長の佐久間さん
マスクの下を見たい方は、南部市場へGO!「大きいサイズのものだけでなく、ご家庭にも使っていただきやすいよう小分けや切り身も用意しています」とのこと。
市場で働くプロご用達の「ウエムラユニフォーム」
こちらは、市場関係者向けの専門店。長靴だけでもかなりたくさんの種類が置いてある。扱う食材などによって、長靴に求められる機能も変わってくるのだとか。
鶏専門店の「すずおと」
人気の唐揚げ
ショッピング中に買い食いできちゃうお惣菜が! でも、人気が高く、すぐに売り切れてしまうのだとか。この日はたまたま残っていました。
大容量の鶏肉を抱えているのは、店長の北村さん
牛肉・豚肉専門店の「横浜南部市場食肉」
こちらのお店は、なんと牛を一頭買いしてここでバラしているそう。
横浜のブランド牛「横濱ビーフ」
多種多様なお肉が並んでいる
BBQなどをやるときは、ここで買い出しをしよう! 人数・予算・種類などをオーダー時に伝えれば、焼くだけの状態にして梱包まで完璧な状態で用意しておいてくれる。後は車で引き取りに来て、BBQ場まで行くだけだ。
B級品専門店の「わけあり屋」
飲み物やレトルト食品を大量に買っていく人も多いそう。ちょっと変わった商品としては、某高級ホテルで使われているジャムなんかも激安で売っている。
「わけあり屋」の渋谷さん
「わけあり品も売っていますが、うちの主力商品は、実は豆なんです。学校や病院などに卸しています」とのこと。
昆布やかつお節などの海産物を売っている「横浜海産」
こちらは、昆布だけでもかなりの種類が置いてあり、ダシにこだわる料理好きにはたまらない店舗の一つだろう。また、レジの形が昔ながらの帳場となっている。
昆布の大袋を持ってポーズを取ってくれたのは萩原さん
「同じ産地の昆布でも、いろいろな等級をそろえています。料理に合わせて選んでくださいね。」と優しい口調で教えてくださった。
残念ながらすべての店舗は紹介しきれないが、ほかにも漬物・はかり・容器・佃煮・海苔・卵・米など、さまざまな店舗があるので、一度足を運んでみよう! 新鮮な食材や高品質な物を、手頃な価格で手に入れることができる。