藤沢市新林公園内にある進入禁止の柵の先には何がある?
ココがキニナル!
藤沢に『新林公園』という大きな公園があります。その公園の先には昔から進入禁止の柵があり、その先に何があるのか気になります。調査をお願いします(波に乗れないジョニーさん)
はまれぽ調査結果!
新林公園内の柵が設けられた場所は灌漑用の溜池やその水路のためのトンネルであった。池に転落すると危険なため立ち入り禁止になっている
ライター:小方 サダオ
自然の山野を利用した公園内に柵で囲われた場所が・・・
公園内に立ち入り禁止の柵が設けられているというが、なぜなのだろうか? 何か入ると危険がある場所なのか?
新林公園のある藤沢市川名(青矢印、Googlemapより)
その謎に迫るために、現地に向かった。
神奈川県大和市と藤沢市を結ぶ国道467号で、藤沢駅の付近を南下し、江の島方面へと向かう途中の左側に、「新林(しんばやし)公園」がある。
江の島に向かう車も多い国道467号線
工場や住宅地に囲まれた場所にある「新林公園」
新林公園について藤沢市のホームページによると、約16万平方メートル(横浜スタジアム約6個分)の敷地内に、山からの湧水で出来た溜池と湿地帯や移築された古民家があり、自然豊かな小さな谷戸が再現されているとのこと。1980(昭和55)年3月31日から供用開始された。
公園を囲む山道に設けられた散策路は展望台が作られ、江の島方面や富士山方面を望むことができる。
西側にある公園の入り口から入り、周囲にある散策路を反時計回りに進むと、木々の生い茂る散策路上には、投稿の柵のある場所は発見できなかった。
山の尾根沿いに整備された散策路
さまざまな鳥の鳴き声が心地よい山中
明治時代に作られたという小動物をとらえるための獣(しし)落とし
散策路を逸れ、北側に建ち並ぶマンションの方に下りると川名森久第二公園が広がっている。その公園と新林公園の境目の山際に柵のされた場所を発見した。柵の内側は池のように見えるが、山側に穴が開いている。これが投稿にあった柵のされた場所だろうか。
二つのトンネル(青枠)と出入り口の柵(赤線)
川名森久第二公園
新林公園の山際にある柵のされた場所
山側に穴が開いていて水たまりになっている
反対側へと通じるトンネルのようだ
近くのビニールハウスで作業をしていた男性に伺うと「その穴の先はトンネルになっていて、子どものころはそこに入って遊んでいました。農業用水のためのものなので、昔はトンネルや水路などで、新林公園内の池までつながっていました」という。
そこで山の反対側に向かうと、やはり穴が開いていた。ここから流れる水が先ほどの場所に溜まっているようだ。
新林公園内の山に開けられたトンネル
公園内からトンネルへと水を流すパイプ
園内で掃除をしていた公園関係者のお話によると、「園内にある溜池の『川名大池』は、灌漑(かんがい、田畑に流すための水)を貯めた池で、その池からの水を引くために山を貫通するトンネルが2つ掘られました。使われていた当時は北側にあった、現在川名森久第二公園があるあたりの農家の田畑に水が流れていましたが、今は使っていないため、中に入れないよう柵を設けています」とのこと。
新林公園の外側にある第2トンネル(仮称)
一段低い端が水路になっていて高い場所は歩行者用の道であった(青線)
新林公園の中にある第2トンネル(仮称)には金網がされている
第2トンネルから第1トンネルへとつながる水路が園内を通っていた(青線)