山手トンネルの入り口にあるキツネの顔の正体は?
ココがキニナル!
山手トンネル入口の石垣に、キツネの顔の様な物が付いています。普通に考えると、昔お稲荷さんがあったからだと思いますが・・・。顔だけモルタルの様な物で作ってあるのは不思議です。(横浜市民さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
この近所に、昔も今もお稲荷さんはなかった。キツネの顔のようなものは、遊び心から作られたものとのこと。
ライター:橘 アリー
どこか愛きょうのある顔立ち
筆者は、山手トンネルの近辺を何度も通ったことがあるが、石垣に付いているキツネの顔のようなものには、今まで気が付かなかった。
それがキツネの顔だとするならば、やはり、キニナル投稿にあるように、昔はお稲荷さんがあったのではと考えるのが普通ではないだろうか。
まずは、キツネの顔のようなものを確認してみることに。
現地へは、元町商店街から山手トンネルの方へ歩いて行く。
元町の交差点から見た山手トンネルの方面
山手トンネルの方向へさらに歩いて行くと、歩道の左側に石垣が見えてくる。
キツネの顔のようなものは、この石垣に付いているのだろうか?
遠目には、石垣に変わった様子は見られない
さらに近付いてみると、石垣に盛り上がっている箇所が見えて来る。
石垣に何かが付いている
もっと近付いてみると、モルタルで作られた動物の顔が石垣に取り付けられている。
キツネと書かれていないので何の顔なのかは分からないが、やはり、キツネのように見える。
キツネの顔のようなものには、何となく愛きょうがある
キツネの顔のようなものがあるのは、ここだけなのだろうか。
お稲荷さんとの関係は?
もしかしたら、近くに同じようなものがあるかも知れないと思い、周辺の石垣を見てみた。
この周辺は、山手トンネルを挟んで元町側と本牧側に石垣が積まれているが、それらの石垣には、キツネの顔のようなものは無かった。
トンネルの元町側の石垣の様子。石垣は傷んでいるが何も付いていない
トンネルの本牧側の様子。石垣は古いが状態はきれいである
さて、このモルタルで作られたものが、キツネの顔だとするならば、ここに稲荷神社があったのだろうか。
近隣の方に、昔、この辺りにお稲荷さんが祀られていたのか聞いてみたが、そのようなことはなかったようである。
また、すぐ近くに元町厳島神社があるので、そこにお稲荷さんが祀られているのか、厳島神社へ行って確認してみたが、お稲荷さんは祀られていなかった。
元町厳島神社の様子
ということは、このキツネのような顔は、稲荷神社とも関係ないもののようだ。
念のために、横浜市の市民情報センターで元町周辺の地図を確認したが、やはりこの周辺には稲荷神社はない。さらに、横浜中央図書館で、中区史の元町・石川地区の箇所を調べたが、以前にもこの周辺には稲荷神社は無かったようである。
では、一体、これは何なのだろうか?