相鉄線は色がバラバラ?車体カラーの統一は進んでいるの?
ココがキニナル!
相鉄電車のイメージカラー。盛んに色を塗り替えていましたが最近進んでいない?寄せ集めみたいで統一性がなく残念(行くぞ大洋さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
グループマークを元にした青とオレンジのラインが入ったカラーリングに順次塗り替え中で、来年度中には完了する予定
ライター:田中 大輔
以前、「横浜市営バスがクリーム色とブルーであり続ける理由を教えて!」でも紹介した通り、どの会社のバスかを車両の色で判断する人もいる。
これが電車の場合となると、なにしろ路線によって乗り場が違うので、バスほどに車両の外観を頼りにすることはないだろう。
それでも、普段自分が使っている電車や近所を走っている電車には愛着があるものだし、それを象徴するカラーリングがあるとより親しみがわくというものだ。
今回は、そのカラーリングがバラバラなのでは? というキニナルが投稿された相鉄線の車体の色について。さて、実際のところはどうなのだろうか。
青・オレンジラインと赤ライン
横浜駅に到着しては発車していく相鉄線の電車を眺めてみると、確かに2種類の色遣いを確認することができる。
いちばん多いのは、シルバー系のボディの上に青いライン、足元にオレンジのラインを配した車両。
海老名駅で撮影した11000系。コレが最新の色か
数も多いし、最新である11000系もこの色だから、どうもこれが最新のカラーリングのようだ。
もうひとつ目にするのは、ラインが赤いもの。
この赤いラインにも何種類かあるようだ
こちらも“SOTETSU”のロゴから分かるように、正真正銘の相鉄線だ。
つまり、現状では少なくとも2種類のカラーリングの電車が走っていることになる。
キニナルにある通り塗り替えが遅れてしまっているのか、あるいはなにか特別な意味があるのか。
真相を確かめるため、相模鉄道本社へと向かった。
車両形式の多い相鉄線
今回の取材に応じてくれたのは、運輸車両部の小山さんと広報担当の飛川さん。
今回もお世話になったおふたり
まずは事実確認として、現在運転中の相鉄線に何種類のカラーリングが存在するのかを尋ねてみた。
小山さんは「最新のものは青とオレンジのラインのものです」と話し、ほかの色ということになると、「相鉄線は車両の系式が多いのでカラーリングというと難しいのですが・・・」と話す。
現在、相鉄線では7000系から11000系まで6種類の電車が走っている。
それぞれ車体が微妙に違うので、厳密に言えば同じ青・オレンジラインに見えても8000系と10000系では差があるということになる。
上が8000系、下が10000系。顔もラインの入り方もそれぞれ違う
そういった細かい違いを抜きにすると、最新の色のほかにあるのは赤いラインを使ったものが挙げられる。
左側が旧塗装、右側が新塗装の9000系
細かく見るとこんな感じ。×が入った欄についてはのちほど
上の表を見てもらえば分かる通り、各系式の旧塗装と新塗装を厳密に数えると9パターンのカラーリングが存在するということになるようだ。
そもそも相鉄線は車両の系式が多く、それが色の不統一の原因のひとつにもなっている。
相鉄の場合、JRのように一気に新型車両に交換するということがなく、少しずつ車両を入れ替えていく。そのため、違った系式の車両が同時に運行されることが多いそうだ。