相鉄線は色がバラバラ?車体カラーの統一は進んでいるの?
ココがキニナル!
相鉄電車のイメージカラー。盛んに色を塗り替えていましたが最近進んでいない?寄せ集めみたいで統一性がなく残念(行くぞ大洋さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
グループマークを元にした青とオレンジのラインが入ったカラーリングに順次塗り替え中で、来年度中には完了する予定
ライター:田中 大輔
順調に進行中の統一作業!
では、車体の色の統一は進められているのだろうか。
おふたりによれば、2007(平成19)年に創立90周年を迎えたタイミングでグループマークが変更になった。
そして、それを受けてグループカラーに使われている青とオレンジを使って車体の色遣いを統一することに決まったのだそうだ。
こちらが車体に描かれた新しいグループマーク
つまり、車体のカラーリングはすべての車両を統一しようということになっているわけだが、「10両編成を塗り替えるのに2ヶ月くらい必要なんです」と小山さん。塗装場には2両ずつしか入れられないためどうしても時間がかかってしまうそうで、塗り替え作業がまだ終わっていないというのが実情というわけだ。
全41編成のうち、3編成ある最も古い7000系は近い将来に引退となるため塗り直しはない。それ以外の38編成で言うと、現在1編成が作業の真っただ中で、その後に塗装を待っている編成は4つを残すのみ。
来年度中にはすべての車両が新塗装になる予定だそうだ。
塗り直ししない組の7000系。彼は生涯このまま走る
(画像提供:相模鉄道株式会社)
というわけで、大きな遅れが出なければ2014(平成26)年度中にはすべての車両が青とオレンジラインのカラーリングに統一されることになるということだ。
系式によって塗り方も違う!?
キニナルにある通り、初期の10000系はグリーン系のラインを入れていた。しかし、これらはすでに新塗装に変更済みとなっている。
実は、新型車両の10000系、11000系は塗料を塗っているのではなく、ステッカーを貼っているだけ。塗り替えも含め、保守の負担はかなり軽減されたそうだ。
また、ボディはステンレス製で外気や雨による腐食がないので、無塗装でOK。
前面だけは加工のしやすいFRP(繊維強化プラスチック)を用いて塗装を施しているんだとか
それまでは、相鉄線で言うと7000系、8000系、9000系がアルミ製。それ以前は鉄製の車体だった。腐食の可能性があるアルミや鉄は、塗料を塗ることで車体を守っていたわけだ。
アルミ車体には無塗装に見えるものもあるが、あれらも実はクリア塗装を施しているとのこと。
こちらはアルミ製だが、車体にも塗装が施されているようだ
車体全体に塗装が施されている場合は上から重ね塗りをするが、クリア塗装の上には塗料が乗りにくいため、一度すべてを落とさなければならない。そのため、塗り替えにはけっこうなお金もかかってしまうとのことだった。
取材を終えて
相鉄線は車両の系式が多く、色やデザインの統一がなかなか図られてこなかった。
そのため、利用者から「統一性がない」という意見をもらうこともあったそうだ。
しかし、もうじきすべての電車が同じカラーリングになる。
JRや東急との直通運転を目指す上でも、「この色は相鉄!」というイメージを持ってもらうことは大切とのこと。
塗り替えを待つ7755、8712、9704、9705の4編成がコーポレートカラーになれば、すべて完成だ。
というわけで、カラーの統一は順調に進んでいる。逆に、旧塗装を目に焼き付けておきたい人はお早めに。
―終わり―
あずず2さん
2016年12月13日 18時52分
3年の間にだいぶ状況が変わりましたね。
今は9000系が内装のリニューアルと併せ「YOKOHAMA NAVYBLUE」に塗り替えられています。(順次すべての車両を塗り替えていくようです)
記事の時点では新塗装の塗り替えを待っていた9705F編成も今年11月にこの「YOKOHAMA NAVYBLUE」に塗り替えられて走っています。
幸人さん
2016年12月10日 10時21分
なぜ今更この記事が名作選に?!コロコロ変わる相鉄への皮肉か?(笑)現在は都心直通線開業に向けて早くも次のカラー『YOKOHAMA NAVYBLUE』(紺色一色)に変更中です。
ぴっぴさん
2015年05月30日 17時44分
昔の黄緑色っぽい車両が好きだったな。あと、昔、ほほえみ号の絵を描いて車内に飾ってもらった記憶が…。いろんな色で統一感がないのが相鉄らしくて好きです☆