横浜市内のオレオレ詐欺の被害状況はどれくらい？
ココがキニナル！
最近、横浜市内で急増しているオレオレ詐欺ですが、横浜市内でどれくらい被害を受けているのでしょうか？ぜひ取材してください！（ワタシハマボロシさんのキニナル）
はまれぽ調査結果！
平成25年1～9月の段階でオレオレ詐欺による被害総額は12億200万円（350件）。昨年と比較して、件数・金額ともに倍近くとなり、その手口も巧妙化している。
ライター：はまれぽ編集部
「もしもし？ 俺だけど実は会社の重要な書類をなくしてしまって・・・」
昨今、巷で話題となっている「オレオレ詐欺」とは「振り込め詐欺」のひとつ。
2012年度の神奈川県警による「振り込め詐欺」に対する注意喚起のポスター
「振り込め詐欺」は電話やはがきなどの文書で相手を騙し、金銭の手渡しまたは振り込みを要求する犯罪行為で、「オレオレ詐欺」とは電話で息子や孫のフリをしてお金をだまし取る犯罪行為だ。
「振り込め詐欺」には「オレオレ詐欺」のほかに、使った覚えのないアダルトサイトなどの情報料を振り込ませる「架空請求詐欺」、融資するように装い保証金などの名目で金銭を振り込ませる「融資保証詐欺」、払い過ぎた税金を還付する手続きとだまして振り込ませる「還付金詐欺」が挙げられるそう。
どれも巧妙な手口を使い、相手の気持ちを利用して高額な金をむしり取る卑劣な犯行だが、現在の被害状況はどうなっているのだろうか。
2013（平成25）年9月時点での被害状況
神奈川県警察本部総務部広報県民課報道係の担当者に取材を申し込み、まずは現在の「振り込め詐欺」全体の被害状況について詳しく話を伺った。
神奈川県警外観
担当者によると、2013（平成25）年1～9月の時点で、横浜市内での「振り込め詐欺」の被害件数は350件、被害総額は12億200万円になるという。
前年（2012〈平成24〉年1～9月時点）の「振り込め詐欺」の被害件数は196件、被害金額は5億5800万円。2013年と比較してみると、驚くことに被害件数は前年比プラス154件、被害金額は6億4400万円となり、金額では倍以上の数字となっているのだ。
グラフを見れば一目瞭然。被害総額は倍以上になっている
ではなぜこれだけの被害金額となっているのだろうか。以前は電話で相手を騙し、銀行などのATM（現金自動預払機）にお金を振り込ませる「振り込み型」という手法だった。
しかし、ATMでは振込限度額が少なく、かつ銀行の対策が厳しくなってきたため、実際に手渡しで受け取ったほうが確実かつより多く金額をだまし取れるからなのだそう。
オレオレ詐欺の被害状況は？
では「オレオレ詐欺」の現在の被害状況はどうなっているのだろうか。担当者によると2013年9月までの被害件数は322件、被害金額は10億2600万円にのぼるのだとか。
これは前述にもあった「振り込め詐欺」と同様、昨年と比較して件数・金額ともに倍近くの数字になっている。
振り込め詐欺のうち、「オレオレ詐欺」被害の占める割合は金額・件数ともに約9割となる
また、横浜市内各地では1日に約1.3件、金額は440万円相当の「オレオレ詐欺」の被害があるという。ただしこれはあくまでも被害があったという連絡があったものを計上した数字のため、実際にはもう少し高くなるかもしれないとのことだ。