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鶴見の沖縄度合いはどれくらい?

ココがキニナル!

鶴見の沖縄度合いをしらべてください特に呑み屋さん(^^ゞ (hardさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

街に行くだけでは沖縄情緒は感じられないが、店で沖縄の人と喋ったり行事へ参加したりすれば、度合いは高まる。

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ライター:定者 和也

鶴見に「リトル沖縄」たるスポットがある噂を耳にしたとき、それは大げさだろと思ってしまった。

個人的な話になってしまうが、私は沖縄に1ヵ月ほど住んでいたことがある。
バックパックを背負い、本島と宮古島をヒッチハイクや自転車で旅した。

そこで堪能した沖縄情緒が、果たしてこんな近くで味わえるのか。
しかし、沖縄度合いと言っても、どこに軸足を置くかが重要である。

今回のレポートでは、「見た目の沖縄的な雰囲気」「沖縄文化の浸透度」「沖縄の人たちとの交流」という3つの視点から分析してみることにした。

記事の最後に、それぞれを五つ星で結論付けたいと思う。
 


清と薩摩藩による二重支配を受けていた時代があるなど、沖縄の歴史は複雑である


事前に調べてみたのだが、鶴見に沖縄出身の方や、その2世・3世の人たちが多く住んでいるのは事実。
第2次世界大戦時以降、人々は沖縄で生活することが困難になり、職を求めて移住をはじめる。

では今はどんな人たちが住み、どんな姿を見せているのだろうか。



「リトル沖縄」にて沖縄度合いを検証
  


平日ということもあってか、人通りは少なかった


「リトル沖縄」があると言われる仲通り商店街は、鶴見駅から徒歩10分ほど。

鶴見川を超えたあたりから、歩いている人たちの顔付きが濃くなっているのは気のせいだろうか。
駅前とは明らかに雰囲気が違う。

商店街の店はほとんどが営業されておらず、いわゆるシャッター商店街に近い印象を受けた。
 


一時期は職を求める人の宿舎としても使われていたらしい


商店街を歩いていると、ある一角にようやく沖縄らしさを感じさせる建物を発見。県人会の会館だ。

県人会とは、本島に移り住んだ沖縄の人たちが互いの親睦を深め合うために生まれた団体で、沖縄との連絡窓口や沖縄のPR活動などの役割を果たしている。ぜひ話を聞ければと思い階段を上がってみたが、人の気配は全くない。

階段を下りた私は情報を探るべく、この会館の隣にある「おきなわ物産センター」に足を運んでみた。
きっとここの店員さんなら、この地域の情報についても詳しいだろう。
 


那覇市内にあっても何らおかしくないと思えるほどの品揃え
 

部長の下里優太さん。沖縄から移住して約10年だとか


―現在、この辺りに沖縄の人たちはどれくらい住んでいるのでしょう?
詳しい人数は把握していないのですが、約3万人と言われています。沖縄の人って、名字ですぐに分かるんですよ。だからこの辺りにも、比嘉や大城、金城、新垣といった名前の方はよく見かけますね。

―このお店にも沖縄の方たちが多く来られるのですか?
多いですね。店の前で方言が飛び交うことも日常茶飯事ですよ。でも、決してコミュニティで固まっているわけでもなく、もともとこちらに住まれている方や遠方から買い物に来られる方もたくさんいらっしゃいます。

―県人会はどういった活動をしているのでしょう?
会の活動もいろいろあるのですが、この店舗は会で運営しているので、その収支や支出の確認であったり、毎年開いている運動会や沖縄相撲大会の打ち合わせであったり。8月には店の前の通りで、エイサーという沖縄の祭も行われています。集まるのは月に1~2回くらいで、役員は8名、加盟者は200名ほどでしょうか。私も加盟しています。

なるほど。大まかな現状はつかむことができた。
だが、昔からこの辺りに住んでいる人の話も聞いてみたい。

そこで「おきなわ物産センター」の向かいにあるスーパー「沖縄屋」に入ってみた。
なんせ、この商店街で営業している店舗は他に見当たらないのだ。