外観はまるで老舗旅館! 3000坪の風雅なモーテル、緑区にある「旅荘ふか草」に突撃!
ココがキニナル!
緑区長津田町に有る「旅荘ふか草」を調査して下さい。敷地内に和風の離れが何件か建っており、老舗旅館の雰囲気を醸し出しております。(ヨコさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「旅荘ふか草」は1967年創業。3000坪を誇る敷地には22室あり、風雅な老舗旅館の趣を漂わせていた!料金はリーズナブルでオススメの部屋は和洋室!
ライター:松宮 史佳
以前、戸塚にある離れタイプのモーテル「美佐ご」を取材した。投稿によると、横浜市内にはまだまだ“離れ”タイプのモーテルがあるらしい! ウワサによると、老舗旅館の雰囲気を醸し出しているとか。これはキニナル! 早速取材を申込むが、担当者の方は不在。何度か連絡し、ついに取材交渉成立!
早速、最寄駅の田園都市線「すずかけ台」駅へ
東京工業大学を過ぎると・・・
ナゼか馬の群れが!
馬の群れがキニナりながらも、東名高速横浜町田インターチェンジ(IC)方面に向かう
途中で「旅荘ふか草」の看板を発見!
またあった!
駅から15分ほど歩き、看板を2つほど通り過ぎると・・・
ついに「旅荘ふか草」か!?
目の前のものすごい光景が!
敷地3000坪! 風情漂う「旅荘ふか草」に突撃!
・・・まるで高級老舗旅館のアプローチ!
手入れの行き届いた日本庭園を過ぎると、各所に部屋が点在する
・・・ここは一体どこ!? 横浜市内というのが信じられないほどの壮大な敷地と豊かな自然。規模がハンパなさ過ぎてどこがフロントなのかわからない。
看板を見つけてフロントを尋ねると、若きイケメンオーナーがお出迎えしてくれ、超びっくり!
凛々しいお顔立ちのオーナー・杉崎建治さん
母屋で杉崎さんにお話を伺うことに。「旅荘ふか草」は1967(昭和42)年創業。東名高速が開通するのとほぼ同時期にオープンした。杉崎さんは三代目。「世の中は男と女で成り立っている」「近くにこどもの国があるから大人の国をつくろう」と杉崎さんの祖父母が創業した。ちなみに横浜町田ICでは「うちが一番古い」とのこと。
杉崎さんは6年ほど前に先代から家業を継いだ。「継ぐかどうか迷わなかったのか」と尋ねると、「祖父母のために継ぐ決意をした」と答えてくれる。
「旅荘ふか草」は門からアプローチ、日本庭園まで“とにかく広い!”(昼に撮影)
4月末になると入口に植えられた桜が満開になるという。
3月上旬の取材時には桜は咲いておらず、残念!
とにかく規模がハンパないが、敷地面積はなんと、3000坪! 土地はもともと杉崎家が所有しているものなんだとか。「コンクリートでビル造りは人間味がない」という先代の想いから、部屋はすべて“木造&平屋建て”。
広大な敷地内には“和室5室・和洋室4室・洋室13”計22室を完備
平日のサービスタイムは午前9時から午後5時まで。宿泊は午後9時から翌日の午前11時まで。料金は部屋により異なる。和室が最も安く、平日のショートタイム(2時間)は2800円からと格安。支払いはフロントに電話し、チェックアウト時に取りに来てもらう。
「旅荘ふか草」は横浜町田IC付近では一番歴史がある。だが、それだけではなく、「土曜日の宿泊は(うちが)一番安いと思います」と杉崎さん。
ショートタイムは2800円から!
これはなぜだかわからないが、「先代のポリシー」とか。また、平日に比べて土日祝の休憩&宿泊料金も500円~1000円ほどしか変わらないのがうれしい。
意外だが、創業当時(昭和42年)の休憩料金は2時間3500円で今よりも高かった。バブル以後、現在の料金体系になったそうだ。
平日は40代~50代、土日は20代が多いという。平日はサービスタイムが混雑するとか。土日は宿泊客が多い。車で来館する人が多いが、中には「歩いて来る」勇者もいる。また、某文化人が「箱根みたい」と気に入り、通っていたとか。以前は「チップをくれるお客さんもいた」とのこと。
情緒あふれる雰囲気が魅力
45年ほど前までは、すき焼きなどの食事を出していた。しかし、時代の流れとともに廃止。
現在は部屋から出前を取ることができる
全盛期はバブル期で「平日は(お客さんが)4回転するほど忙しかった」とか。以後、1981(昭和56)年に洋室を増築。
ちなみに屋号の「ふか草」は小野小町の恋人の名前! それと近くの高尾山とを掛け、初代の友人が歌に詠んだことから「屋号になった」らしい! なんとも風流だ。
約40年に渡り、営業を続けてこられたのは「親から受け継いだものを続けよう」と「とにかく懸命にやってきた」から。内装を整備するだけではなく、“清潔さ”を一番大切にしているそう。
部屋は8人のスタッフの方が日々丁寧に清掃している
「旅荘ふか草」の歴史を伺ったところで、部屋を案内していただくことに!