ネーミングミス!? 大口駅近くにある商業施設「アクロスプラザ」が「東神奈川」を名乗る理由とは?
ココがキニナル!
神奈川区西寺尾にあるアクロスプラザ東神奈川という商業施設。東神奈川からはかなり遠いのに、なぜ施設名に「東神奈川」と付けたのか…。何か理由がある? (ちえぽさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
イメージのしやすさや商圏、神奈川区の東の方ということも加味して、最寄り駅云々ではなく、「東神奈川あたりにあり!」という意味で名づけられた
ライター:クドー・シュンサク
有名なところだと、千葉県の浦安にある東京とついた夢の国。ブランド効果としてとか、本社があるとか、なんとなくとか、有効にはたらく言葉としての矛盾は時々用いられる。
JR横浜線大口駅と東急東横線妙蓮寺駅が近く、JR東神奈川駅とは遠いはずの商業施設「アクロスプラザ東神奈川」。
どういったかんじでしょう。
Aの位置にあるアクロスプラザ(Google Mapより)
いろいろ加味して東神奈川
取材をするにあたって、さらに「おや?」と思った。
大口駅が最寄りの、東神奈川とついた名前の商業施設の話を伺うのは、なんと東京は上野。そこまでこんがらがることはないが、まさか上野まで行くとは。大口駅にある東神奈川の話で。
上野まで来ました
JR上野駅から徒歩3分ほど。「アクロスプラザ東神奈川」の運営元である大和情報サービス株式会社(資本金:2億円、従業員:225人)へ到着。
おじゃまします
です
「いろいろ加味して名づけた名前でして」と話すのは、
大和情報サービス株式会社の関東甲信越地区、地区長の高橋さん。
少しずつ伺っていきます
「アクロスプラザ」は、スーパーや紳士服のお店、生活雑貨や飲食店といったテナントが入っている複合商業施設。最寄りの駅周辺だけではなく、商圏は半径3kmを想定しているという。よって東神奈川駅の界わいも商圏に入っている、というのが名前に「東神奈川」と入れた理由のひとつ。
そしてそして
広範囲に商圏を掲げるということで、特定範囲内の方々に認知される名前というよりは、広く知られる名前として東神奈川の方が有効的と考えたというのも理由のひとつ。アクロスプラザという商業施設は日本全国に60を数えるが、各県内に2~3という数で展開しているので、小規模な範囲を限定する名前ではなく、それよりはもう少し広く存在を知られる名前として意図的に命名しているとのこと。
神奈川県内には東神奈川・伊勢原・厚木と3つのアクロスプラザがある
地域の方々から「なぜ大口の名前じゃないのか」という質問は建設前に行われた説明会であったという。商圏を含めた説明をし、納得いただいたとのこと。そして東神奈川と名付けたもうひとつの理由に、高橋さんの「東神奈川って、なんか響きとしても、駅の存在としても、いいじゃないですか(笑)」というのもあった。確かに、ニュアンスってのは大事である。
大口にあって名前は東神奈川でも
その全範囲を盛り上げる地域のイベントをアクロスプラザは開催している
そして神奈川区の東の方にあるのもひとつですかと尋ねると、それもひとつとのこと。
アクロスプラザ東神奈川は2008(平成20)年に完成。その当時のチラシ
念のために尋ねてみた。地域の方々から「なんで名前が東神奈川なんだ。ここは違うじゃないか。何考えてるんだ。どう責任とってくれるんだ」みたいな話はあったのかなかったのか。
「幸い、ないですね」
大口にあるのに、東神奈川と名前がついた理由は以上でした。
ということで上野駅から
大口駅に移動
アクロスプラザ東神奈川へ向かうことに。
思ったより、大きかったです。