「初モノ」づくしの第13回廃車作業立会いツアーをレポート!
ココがキニナル!
今度、横浜市営バスの滝頭営業所で廃車作業立ち会いツアーをやるそうです。私は、中学生なので参加できません…。なので、是非、取材してください!お願いいたします!(浅間町9-4532さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今回は、初の滝頭営業所、初のバイオディーゼル車と初モノづくし! 2倍近い倍率から選ばれた26人のバスファンが、イベントを大いに満喫した!
ライター:田中 大輔
2015(平成27)年2月8日(日)、小雨降るあいにくの空模様の中、交通局の大人気バスイベント「廃車作業立会いツアー」が開催された。
2011(平成23)年の第1回から数えて13回目を迎えたこのツアーでは、廃車となるバス車両の廃車作業を体験したり、交通局出品のレアグッズ販売などが行われるのは、過去にもご紹介した通り。
はまれぽでも3回目のご紹介となる廃車作業立会いツアー
今回は、廃車となる「滝頭3703号」を見送るため、抽選を勝ち抜いたラッキーなバスファン26人が集まった。
まずはお楽しみバスツアー
第13回となる今回のツアーの舞台は、初めての開催となる滝頭営業所。
ここ5年間、所内の整備工場の運営を民間会社が行っていた。そのため、イベントが開催できなかったが、交通局の直営に工場の運営が戻ったため、満を持しての登場となった。
4580円の参加費がかかるが、それでも毎回人気のこの企画。今回はおよそ2倍の倍率となった。抽選で参加者に選ばれた26人はまず桜木町駅に集合。
貸切バスに乗り込み滝頭営業所に向かうのだが、もちろん直行ではない。かつて市営バスが路線を持っていたルートなど、現在は市営バスが走らない道を通るお楽しみツアーだ。
廃車になるのとは別のバスを貸し切って、楽しみながら移動
車内を盛り上げたのは、ガイド役を務めた市営バスの現役運転士である森泉圭介さん。
森泉さん自身、自他共に認める市営バスマニアとあって、道中のガイドはかなり濃い話に。
「マニアの気持ちが分かるんです!」とガイド役をかってでてくれた森泉さん
それもそのはずで、森泉さんは市営バスの運転士だったお祖父さん、横浜市営地下鉄の運転士だったお父さんを持つ、交通局のサラブレッド。
自らが運転士になる以前には、一ファンとしてこのツアーへの参加経験まであるというから驚きだ。
参加者は森泉さんの話を聞いたり、資料に目を通したり
参加者たちは、カメラ片手に森泉さんの解説や、過去のアナウンス音源を聞きながら滝頭営業所へとバスに揺られた。
写せ! 方向幕ショー開催!
滝頭営業所に到着した一行は、さっそく次のイベント「方向幕撮影」へと移っていく。
方向幕とは、バスのフロントガラスの上や、後部、サイドなどに表示される、行き先などの書かれた幕のこと。
紫の部分が方向幕。ちなみに、これはレアな表示なんだとか
廃車前最後の仕事として、方向幕を回していく今日の主役「滝頭3703号」。
15年間で60万kmを超える距離を走り、日々市民の足として活躍してきたこのバスはバイオディーゼル車で、廃車となるのは今回が初。
バイオディーゼル車は、その名の通りバイオディーゼル燃料(BDF)で走るバスのことで、てんぷら油などの使用済み油から作られる燃料を使用するという地球にも優しい車両だ。
今日で市営バスとしての役割を終える「滝頭3703号」
雨は未だやまないが、そんな中でも参加者は真剣。
40分以上に及んだ110パターンの方向幕を食い入るように見つめ、一枚も逃してなるものかとシャッターを切り続けていた。
雨も降りかなり寒い中だったが、お構いなしの熱気
このコーナーでも森泉さんの解説が添えられ、バス通の26人も満足気な表情を見せていた。