ある日突然、アナタのもとに請求書が・・・。横浜市内の公園の撮影に料金がかかるって本当!?
 ココがキニナル!
ココがキニナル!
公園での商業利用撮影について許可が必要で料金を徴収しているそう。ある日突然「徴収します!!」って編集部に請求書が送られてくることは?(brooksさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
撮影する際、公園内の一部を占有することが無ければ、撮影料は必要ない。制度は厳密に運用されており、ある日突然請求書が送られてくることはない!
ライター:橘 アリー
えっ!? 有料だったの!
筆者は、大通り公園・山下公園・根岸森林公園など横浜市内の公園に取材に行き、たくさん写真撮影をしている。これまで、気にかけることなく写真撮影をしていたが・・・。
	
	2012(平成24)年12月に取材で撮影した大通り公園の様子
	
	それが、キニナル投稿にあるように有料だったとしたら・・・。
	ある日突然「徴収します!!」と請求書が送られてくる可能性はあるかも知れない。
	
	それはちょっと困る。
	調べたところ、公園の撮影手続きについては横浜市環境創造局のホームページに記載してあるとのことなので確認してみると
	 
	
	
	環境創造局のHPに撮影料が記載されている
	
	商業利用は、写真撮影が6300円、ビデオ撮影が1万2400円。
	それ以外の結婚記念の撮影や学校の授業としての撮影は、写真撮影・ビデオ撮影ともに3900円かかるようだ
	
	これまでたくさん写真を撮ってしまったので、一回当たりがこの金額だとすると、いったいいく らになるのか・・・。考えるだけで恐ろしいが、意を決して(内心は、恐る恐る)
	 
	
	
	横浜市環境創造局公園緑地管理課で聞いてみる
	
	
	
	「はまれぽ」に請求書が来る可能性は!?
	 
	対応してくださったのは、管理課の坂本さんと藤原さん(写真NG)。
	 
	まずは、横浜市内には山下公園など大きなものから町内の小さなものまで数多くの公園があるが、どの公園で撮影すると料金が必要なのか聞いてみた。
	すると、公園の一部を占有して撮影を行う場合は、どの公園でも撮影料が必要であるそうだ。
	
	このように撮影料を徴収するようになったのは、1958(昭和33)年3月に横浜市公園条例が施行されてからとのこと。撮影時は、みんなの公園を占有して使うことになるので、その場所代として撮影料を徴収しているそうだ。
	
	次に「はまれぽ」にある日突然「徴収します!!」と請求書が送られてくる可能性はあるのか聞いてみたところ「それはありません」とのことであった。
	 
	
	請求書が送られてくる可能性はなし!(フリー画像より)
	
	良かった!!
	
	その理由は、撮影料がかかるのは公園内の一部を占有して撮影を行う場合のみで「はまれぽ」のように撮ってすぐ移動するような撮影は対象外だからだそう。
	 
	
	
	横浜公園内の様子。撮影してほどなく移動すればOK!
	
	占有については、公園全体を占有することはできず一部のみで、特にその面積に決まりは無いが、使用する側が申請書に図面で記入して許可を受ける。
	
	撮影は多くの人が不自由を感じることなく公園を使えるように、ひとつの公園に対して1日1件のみで、時間は3時間までとなっている。
	
	1日1件のみなので、許可申請を行う際は申請書を提出する前に、まず撮影内容が公園内での撮影許可の条件に当てはまるかを確認する必要がある。公園によっては、撮影禁止区域・禁止行為や制限行為などが定められているそうだ。そして、希望する日に撮影が可能かを電話で確認するようになっているとのこと。
	
	ちなみに、横浜市内にある公園で撮影禁止地区は2つ。
	 
	
	
	根岸森林公園内にある撮影禁止区域
	 
	
	港の見える丘公園の撮影禁止区域は噴水広場
	
	過去に「横浜のあの有名な公園で撮影禁止ってホント?」でも紹介しているので、詳しくはそちらを参照していただきたい。
	
	ところで、過去に後で撮影料を徴収した例はあるのだろうか聞いてみた。
	すると、この制度は厳密に運用されているので、今までに無断で撮影が行われたことは無いそうである。
	
	続いて、実際にはどのような撮影が行われているのかについて、西区のグランモール公園や中区の山下公園・根岸森林公園・大通り公園など特に撮影が多く行われている公園を担当している、南部公園緑地事務所・都心部公園担当の内田さんにお話を伺った。
	 
	
	
	グランモール公園は撮影で多く使われる公園のひとつ
	
	2014(平成26)年度は都心部公園地域で845件の撮影が行われた。特に撮影が多かったのは、山下公園や臨港パークとのこと。なお、撮影料は公園の運営費として使われているそうだ。
	
	撮影内容はコマーシャルの広告用写真やビデオ撮影などが最も多く、テレビのドラマやバラエティ番組、映画の撮影なども行われている。
	
	横浜市内で映画やテレビドラマ、コマーシャルなどの撮影が行われることは横浜を宣伝することにもなり、放映された横浜の様子を見て観光客が訪れることが横浜の活性化につながると言う。
	
	そのため、撮影料は比較的安く設定されていて、撮影許可も1週間くらい前の申請でも許可をする場合もあるそうだ。
	 
	
	
	「浅間台みはらし公園」では、テレビドラマ『妖怪人間ベム』の撮影が行われた
	
	これで、はまれぽでの撮影は無料だと分かったので、安心して公園へ写真を撮りに行くことに。
	 
	 
	
	 






