横浜ドームは本当にできるのか?
ココがキニナル!
横浜にドームを作ろうとする市民団体「横浜ドームを実現する会」が再結成されたと聞きました。本当にドームはできるのでしょうか? (Ibuki&Minatoさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市の財政にはまったく頼らないと断言した新しい計画だった。第1回シンポジウムでは具体的な計画は出ず、課題が山積みで、実現性は低いと感じた。
ライター:吉田 忍
昨年末から噂になっていた『横浜ドームを実現する会』だが、ようやく、9月8日(木)、産業貿易センタービル9Fの横浜シンポジアで、第1回シンポジウムが行われた。
会場となった『横浜シンポジア』
熱心なベイスターズファンも来るだろうと思っていたのだが、約200名の参加者の中には、そんな感じの人はまったくいなかった。来ている人のほとんどがスーツ姿の男性で、「これも仕事のうち」みたいな恰好の人ばかり。会場を間違えたかと感じるほどだった。
ビジネス風の堅い会議が行われているような雰囲気
時間まで少し間があったので、入口で渡されたリーフレットを読んでみる。
今日のパネリストを紹介するものと、西川りゅうじん氏が経済紙に掲載した記事のコピー。
そこに『自治体の財源から建設費を出費せず、企業や市民の出資で購うことを明確に表明している』とあった。
『横浜ドームを実現する会』は、2001年に発足。
44万人の署名を集める活動をしながらも、横浜市がシミュレーションした上で難しいと判断し資金提供を中止、経済状況悪化で民間からも資金調達が難しく実現しなかったという経緯がある。
ハコモノ行政は市民のコンセンサスを得にくいということも影響しているのであろう。
シンポジウムのテーマは、『ドームが横浜を変える』
会場で配られたリーフレット
最初に池田会長の挨拶があり、観光推進と企業誘致の都市間競争、世界をマーケットとしたグローバリゼーション、情報化社会の3点からも、横浜の活性化はドームにかかっているという主旨の「横浜ドームを実現する会」再結成の説明があった。
情報処理サービスなどを提供する株式会社アイネットの代表取締役会長でもある池田氏
その後、3名のパネリストによる意見発表が行われた。
コーディネーターは、(株)浜銀総合研究所の大島昭宏氏。
横浜の都市戦略や街作りの専門家の大島氏
大島氏は、今日のシンポジウムが第1回目であり、ここでは必要性やコンセプトを中心にして進めることなどを説明したのち、パネリストを紹介。
パネリストは、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏、野球解説者で元大洋ホエールズ(ベイスターズの前身)のピッチャー平松政次氏、(株)日本経済研究所の代表取締役専務である金谷隆正氏。
平松政次氏は、横浜ドームを実現する会の副会長でもある。