クローゼットで冬眠中のスーツが復活!? 洋服のリフォームなら横浜、イセザキ・モールへ!
ココがキニナル!
洋服リフォーム職人の技が光る! オーダースーツ専門店「ナガサカ」では、リフォームが難しいスーツも見事によみがえる。店舗に併設された工場に潜入してみた!(はまれぽ編集部のキニナル)
ライター:はまれぽ編集部
※この記事は「オーダースーツ専門店ナガサカ」のPR記事です※
突然だが、皆さんは「着なくなった洋服」をどのようにしているだろうか? オークションサイトに出す、リサイクルショップに売る、思い切って捨てるなど、整理する方法はいくらでもあるが、なんとなく自宅のクローゼットの中に「眠らせたまま」という人は多いと思う。実は、筆者もその1人。昨年購入した夏用のワンピースは、ここ最近の体重増加に伴い、今年は着るのを諦めたし、数年ぶりに着ようと思ったジャケットは、ちょっと形が古いと感じクローゼットに戻してしまった。
あれ? 太ったかな・・・(画像はイメージ)
こんなときに感じるのは「まだ着られるけど、仕方がないか・・・」という残念な思い。しかし、そんな洋服を「再びよみがえらせてくれるお店」があるそうなのだ。場所は横浜市中区の伊勢佐木町ということなので、さっそく向かってみることにしよう。
長い歴史のある商店街「イセザキ・モール」に発見!
「ナガサカ」の歴史は、洋服リフォーム業から始まった
横浜市営地下鉄ブルーライン「伊勢佐木長者町駅」から「イセザキ・モール」商店街に向かって6分ほど歩くと、ガラス張りのお洒落な外観が見えてくる。こちらが、目的のお店であるオーダースーツ専門店「ナガサカ」だ。
商店街の中でも目を引く存在
入口に到着すると、「こんにちは、中へどうぞ」と社長の長坂敏行(ながさか・としゆき)さんが笑顔で迎えてくれた。
スリーピースのスーツ姿が素敵な長坂さん
開放的な雰囲気の店内
中に入ると、木目調をベースとしたモダンな空間が広がっている。手前がオーダーメイド製品を取り扱う店舗となり、その奥が洋服リフォーム業を担う縫製工場スペースになっているようだ。まずは、長坂さんにお店の歴史からお聞きすることにした。
オーダースーツ専門店「ナガサカ」は、イセザキ・モール内にあった「横浜松坂屋」にて、洋服の裾直しなどを専門に行うファッションリフォーム業として1968(昭和43)年に創業。長坂さんの父親が社長を務め、横浜・元町エリアの専門店とも契約を結びながら、順調に業績を伸ばしていった。
スーツやシャツなどのリフォームの依頼が殺到した
「父の後を継ぐのは、ごく自然な流れでした」という長坂さんは、大学を卒業後に入社。しかしその直後、業界の厳しさを目の当たりにすることになる。
「リフォームはすべて手作業で行うので、時間もかかるしコストもかかる。注文が途切れることはなかったのですが、徐々にすべてを請け負うことが難しくなってきたんです」と長坂さん。
「このまま続けていけるのか?」と不安な時期もあった
そんな中、長坂さんはあるアイデアを思いつく。それが「オーダースーツの販売」を始めることだった。
「この先もスーツの需要が無くなることはないだろうし、スーツの仕立ては、提携の工場などに依頼すれば多く受注できる。リフォームで培った技術や経験を生かせる点もピッタリだと思いました」
オーダースーツの販売は好調で、リフォーム業も継続!
その後、2008(平成20)年に現在の地に新店舗をオープン。オーダースーツの販売をメインとしながら、併設の縫製工場で洋服リフォーム業も行う「ナガサカ」のスタイルが完成したのだ。
洋服リフォームの現場へ潜入!
お店の歴史をお聞きしたところで、いよいよ本題の「洋服リフォームの現場」を見せていただくことにしよう。
「失礼します~」と一歩足を踏み入れると、
まさに、職人さんによる「お直し」の真っ最中!
ニーズの多いスラックスの「股ずれ」
窓際の明るいスペースには、ミシンがズラリ
縫製に必要な糸も豊富にそろう
待ち針って、なんだか懐かしい!
奥には「リフォーム待ち」の洋服が並んでいる
手仕事のぬくもりにあふれ、緊張感の中にも、どこか懐かしさを感じるような「ほっこり」とする空間だ。こちらで、常時3~4名の職人さんによる「熟練の技」が繰り広げられている。実際には、どんな依頼が多いのだろうか?
「ジャケットの胴回りや袖丈、パンツやスカートのウエスト周りの調節や、裾上げなどが多いですね。体型の変化でお直しされる方はもちろんですが、最近は『流行に合わせてほしい』という方も多いんですよ」
お好みのスタイルに合わせたリフォームも!
「例えば、一昔前はダボっとした大きめのスーツが流行っていましたが、今着るのは少し恥ずかしい。そこで『今風のタイトなシルエットに変えてほしい』というようなオーダーもありますね」と長坂さん。
また、シルエットの流行が変わりやすいのが、コート。久しぶりに袖を通してみたら「丈が長すぎて、なんとなく古くさい」と感じた経験をお持ちの方も多いのでは?
「『肩幅や身幅が大きい』『着丈や袖丈が長い』この点があると、どこかシルエットが古く見え、重たい印象を与えてしまいます。また、袖丈は既製品だとどうしても長さがあり、手の甲まで隠れてしまいがち。ご自身の手の長さに合わせれば、より美しい着こなしが実現できますよ」と長坂さんは話す。
なるほど! ちょっと手を加えるだけで、野暮ったく見えていたコートのスタイリングが美しく変化する。これは試してみる価値がありそうだ。
眠っていたスーツやコートが再びよみがえる!
現在、「ナガサカ」での洋服リフォームは、個人のお客さんにとどまらず、他のオーダースーツ専門店からの依頼も多く受けている。実は、婦人服と紳士服のリフォームでは、必要となる技術も工程も「全く別」。その中でも、紳士服リフォームの技術レベルはかなり高く、職人さんも限られているそうなのだ。
「例えば『袖丈を短く』といったリフォームだけでもいろいろあります。袖口がボタンで開閉する『本切羽』と呼ばれる仕様の場合、より高度な技術が求められるんです。単純に袖の先を切って丈を詰めるのではなく、肩の付け根の縫い目からほどき、丈を詰めていく必要があるんですよ」
紳士服のリフォームには特別なスキルが求められる
「実際、紳士服リフォームを受けられるお店は、そこまで多くないんです。だからこそ、オーダースーツ専門店ではライバルになる皆さんとも、良好な関係が築けていると思います」と長坂さん。