本牧通りにある「無垢一枚板の店 横浜本杢堂」って、どんなお店?
ココがキニナル!
本牧通りにある木のお店が気になります。無垢の一枚板が立てかけてあり、木の自動車や飛行機も飾ってあります。お店の名前は横浜本杢堂といいます。(横浜橋のラッキーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
主にテーブルなどに使われる一枚板を取り扱っているお店です!ウロコ状のものや泡状のものなど木によって違う木目の魅力が味わえます。
ライター:河野 哲弥
木に工と書いて、「杢(もく)」と読む
「杢(もく)」とは、木材を製材したときに現われる独特の模様のこと。
特に芸術性が高いものに使われることが多い。
かつての日本家屋には、こうした木目をうまく表現した木工製品が、当たり前のように存在していた。
しかし今では、家具のほとんどに合板や接着材を使用している。
しかもその上から塗料が塗られ、本来の木が持つ素材感は、うかがい知ることができない。
無垢一枚板の店「横浜本杢堂」
そうした中、「横浜本杢堂」では、木の種類によって違う木目(杢目)の美しさをもっとよく知ってもらおうと、無垢の一枚板を中心に取り扱っている。
今回は、この「杢」の魅力を、たっぷり取材してみようと思う。
時と自然が産んだ芸術
同店は、木という素材にほれ込んだ数人の「仲間たち」によって、2011年の9月1日にオープン。
伐採はもちろん、加工や納品も自ら行うため、家具チェーン店の半値以下という価格で購入できるのが、この店の特徴となっている。
一枚板に囲まれた、店主の越石さん
さて、問題の「杢」を見せていただこう。
まずは、越石さんの背後にあるピンク色っぽい一枚板から案内してもらった。
材質は「トチノキ」。これは同店の看板でもあり、かなりレアな商品なのだそうだ。
この木にはまっすぐ伸びない性質があり、その分、木目も複雑になることが多いとのこと。
鑑賞のボイント1. 全体を見渡す
鑑賞のボイント2. 細かな造作を鑑賞する
まるで、虎のシマのようなマーブル状の模様。
山並みの起伏を表した地形図を眺めているような立体感がある。
こうした板が売れた時には、思わず「嫁を出す父親のような心境」になると、越石さんは話す。
一枚一枚、大切に送り出しているそうだ。