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2月12日に行われた藤沢市長選挙の様子は?

ココがキニナル!

2月12日(日)、藤沢市で行われた市長選挙で、新市長に選ばれたのは誰?

はまれぽ調査結果!

新人の鈴木恒夫氏が現職を破り、新市長に選ばれました。旧藤沢市政の数々の不祥事も、追い風になったようです。

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ライター:河野 哲弥

保守と革新の戦いに決着



任期満了に伴う藤沢市長選挙が2月12日(日)、藤沢市内の74カ所の投票所で行われ、同日開票を迎えた。

新市長に選ばれたのは、地元藤沢出身で無所属新人の鈴木恒夫氏。
現状の市政継続を訴えた現職の海老根靖典氏は、僅差で敗れる結果となった。

 


混戦が予想された、今回の藤沢市長選


今回の選挙では、同市庁舎内で行われたバーベキューをはじめとした不祥事、海岸に面した都市に固有の災害対策、慢性化した赤字財政など、争点は多岐にわたる。

いったい、鈴木氏のどのような施策が支持されたのだろうか。改めて、対立候補者のアピール点を整理してみると共に、市民の声、当選者の声などを取材した。
(以下、プロフィールは選挙前のもの)




立候補者の施策とプロフィール(届け出順)



三野由美子氏(46・無所属新人)
 


藤沢市政初の女性市長を目指す同氏は、市政の「思い切った行政改革と軌道修正」を掲げて立候補。企業や個人からの献金にたよらないクリーンな政治をモットーに、善行の土地取得問題などに揺れる市のコンプライアンス改革を訴えた。
財政面では、二重行政の解消や隠れ負債の洗い出しによる健全化を提唱。災害対策では、無秩序な規制緩和よりも、住民と向かい合った独自の対策を重視するとしている。

【プロフィール】
1965年香川県生まれ。
早稲田大学卒業後、広告代理店などを経て、藤沢市議を9年務める。
現在、NPO法人「家族の絆を守る会」副理事長、他。



鈴木恒夫(62・無所属新人)
 


藤沢生まれの藤沢育ちを自負する同氏は、昨年末から独自に行ったアンケートを元に、「市政で実現させる目標」などを作成し立候補。市民のうち約8割が、現在の藤沢市政に「満足していない」と回答した調査報告を全面に掲げ、法とモラルを守る健全な市政の回復を狙う。

財政面では、藤沢市の財政を透明化することにより、「不必要な税金のバラマキ」をやめ財政を健全化したいとしている。災害対策では、イザというときの手引きとなる「藤沢災害ナビ」を全戸配布するなどの施策を掲げた。

【プロフィール】
1950年、神奈川県藤沢市生まれ。
早稲田大学卒業後、民間企業を経て、藤沢市議を16年、県議を17年務める。
現在、医薬品販売会社役員。

 

海老根靖典(56・無所属現職)
 


藤沢市長の再選を狙う同氏は、4年前に掲げた107項目に及ぶマニュフェストの、約78%の達成率をアピール。その積み残しと共に新たに加えた48項目の「新えびねマニュフェスト」を、新たに市民に問いかける。
財政面では、事業仕分けによる「見直しと絞り込み」を進める一方、市民による経営を軸とした「新しい公共」による効率化を目指す。災害対策では、危機管理室設置による体制強化や津波避難用のなぎさタワービルの建設を予定。

【プロフィール】
1955年北海道生まれ。
横浜国立大学卒業、松下政経塾を経て、藤沢市議を16年務める。選挙前、藤沢市長。