国道15号沿い神奈川新町付近のガードレールは、なぜ車線を潰すように設置された!?
ココがキニナル!
国道15号沿い東神奈川駅~神奈川新町付近にガードレールが車線を潰すように設置されました。はっきりいって車も自転車族も走りづらいのですが何の為に設置されたのですが?(asakoumeさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
神奈川新町付近の仮設ガードレールは、2つの歩道橋をバリアフリー対応のものに架け替える工事にともなって、歩道を再整備するためのものだった!
ライター:吉澤 由美子
現地の状況は?
(続き)
フェンスで囲われた場所は、もともと車道だった部分が多いようで、交差点付近に集中している。
駅寄りの横断歩道の脇にあったフェンス
海寄りには歩道橋の足部分に近い場所と歩行者信号の脇にフェンス
とりあえず、フェンスの近くに行って中を覗いてみると、金属の大きな輪が見え、その中心に防水カバーをかけられた輪があった。
フェンスの中は先ほどまで降っていた雨のせいか水がたまっていた
金属の大きな輪があり、その内側にもう1つ輪がある
ある程度進んだ工事が中断されているような印象だ。
国道についてなので、国土交通省の国道事務所にお話を伺えばわかるはずと、横浜国道事務所に問い合わせる。すると、この仮設ガードレール設置は神奈川出張所が担当されているとのこと。
そこで、横浜国道事務所の神奈川出張所で、神奈川出張所の飯野正樹さんにお話を伺ってきた。
飯野さんは神奈川出張所の所長
新しい歩道橋を作るための仮設ガードレール
横浜国道事務所神奈川出張所は、国道1号沿いの子安台にあった。道路に出ている大きな看板と、敷地に建つ大きなアンテナが目立つ建物だ。
横浜国道事務所神奈川出張所
「あの仮設ガードレールは二次的な産物なんですよ」と飯野さん。
飯野さんによると、国道15号に仮設ガードレールが設置されているのは、JR・東神奈川駅(京急・仲木戸駅)付近の神奈川二丁目歩道橋と、京急・神奈川新町駅付近の神奈川新町歩道橋の2つを架け替える工事のための措置とのこと。
車が多く走る国道15号
新しい歩道橋はバリアフリー対応。エレベーターが付き、全体にかなり大きなものとなる。そのため基礎部分もこれまでより広い面積が必要になるため歩道を広げる必要があったのだ。
既存の歩道橋よりかなり面積の広い基礎
歩道橋の橋脚だけ車道にはみ出させることはできないため、交通を妨げないよう歩道の幅員を広い範囲でゆるやかに広げている。歩道橋と共に、そのあたりの歩道も今の仮設ガードレールが設置されたあたりまで拡張する予定。
道路の幅員については、交通処理上の問題がないか警察と協議。さらに神奈川区役所や沿道町内会、通学路も含まれるので小学校などとも話し合いを持って決められた。
工事のない部分も歩道を広げる予定
現在は歩道の整備がまだなので使いにくくなっているが、将来的には歩道の整備も行われる予定で、仮設ガードレールが設置されている部分あたりまで歩道が広がるとのこと。
歩道橋のできるあたりを中心にして全体的に歩道が広がる
工事を始めるにあたって、歩道幅員を確保するため、昨年仮設ガードレールが設置となったようだ。