中央市場からみなとみらいに向かう橋はなぜ一車線規制されている?
ココがキニナル!
横浜中央市場からみなとみらいに向かう道路(橋?)は、幅が相当あるにもかかわらず、なぜ一車線に規制されているのでしょうか。(ぱぱさんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
みなとみらい橋の片側1車線規制は、先につながるコットン大橋が片側1車線しかないことと、安全上の問題を加味して警察と協議した結果だった!
ライター:吉澤 由美子
利用状況や警察との協議で決まる
横浜市港湾局で、みなとみらい橋について教えてくださったのは、企画調整部企画調整課の岡靖之さんと千葉健志さん。
企画調整課の看板には、カモメが飛んでいた
最初に伺ったのは、港湾局が整備や管理を行う道路について。
港湾は大きなコンテナトラックなどが多く行き交う場所として、道路にもかなり特殊な条件が要求される。
具体的には、勾配を一般の道路よりゆるやかにして、道幅も広く作らなければならないといった制約があり、港湾の整備と一体化した運営が求められるため、港湾局が整備や管理を行っているとのこと。
港湾局管轄の道路はふ頭内など一般車が入れないものも多い。こうした道路は、信号がなかったり、ゲートで閉じてしまうこともあるなど「道路法」による道路ではないが、ふ頭同士をつなぐ道路などは一般車も走ることになるため、こちらは「道路法」の道路として位置づけられる。
道路法の道路として位置づけられると、国道や県道、市道などと同じような規定に則って運用されるため、利用する側からはそうした道路と全く変わらないものに見えるのだ。
みなとみらい橋が2車線あるにもかかわらず1車線の理由
今回の質問であるみなとみらい橋がかかる臨港幹線道路も道路法による道路。
道路法上は、「市道」と同じ扱いをされている道路だ。
ゆるやかなカーブを描いたみなとみらい橋
車線などについては、交通量の調査を踏まえ、警察と協議を行って決定している。
みなとみらい橋の場合、先につながるコットン大橋が片側1車線であること、逆側も信号前でいったん1車線になることから、安全性の問題を考えてみなとみらい橋も片側1車線にしているとのこと。
市場の交差点の先、坂を上がった先がコットン大橋
橋にポールが立てられているのは、違法駐車防止や駐車車両を巻き込む事故の防止といった意味合いもある。
橋の手前、車線が絞られる途中には停車している車もあった
また、その場所に何車線が必要かということは、なにかのイベントがあるなどの特異的な日を除き、通常の交通量を調査したデータをもとに検討している。調査によると、今のところ、みなとみらい橋1車線で足りる交通量らしい。
橋にかかるあたりまで仮設ガードレールが並び、橋にはポールが立つ
ガードレールとポールの境目から橋がはじまる
最近は、道路で折込(おりこみ:右から左、左から右と車線を変更すること)が生じないように1車線に絞り、信号の直前で直進と右折や左折というようにわけることが主流になってきている。
市場交差点では、右左折用の車線と分かれ3車線になる
それもあって、みなとみらい橋は片側1車線に規制しているとのこと。
将来的にコットン大橋は現在のものに加え、もう1本架ける計画がある。これが完成したらコットン大橋が片側2車線となるため、みなとみらい橋も2車線となる見込み。
直進方向にあるコットン大橋
ちなみに現在のコットン大橋は、将来的に下りとして使われるもの。新しく架けられるのは上りの2車線。ただし、はっきりいつになるという計画はまだ立っていない状況で、「いずれはやります」とのことだ。
市場交差点からみなとみらいへ向かう車線。歩道がぐっと飛び出ている