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横浜市内の老舗で家族経営的なパン屋はどこ?

ココがキニナル!

横浜市内の家族経営的な小さなパン屋さんで、最も老舗のパン屋さんを取材して欲しい。(にゃんさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

家族経営的なパン屋さんで、歴史が古いのは、以前紹介したウチキパンとコティベーカリー。それに続くお店として、今回は3店を紹介。

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ライター:吉澤 由美子

おいしいドッグパンにほのぼの具材の食べ応え 開勢堂ベーカリー



雪見橋から戸部へ向かう岩亀横丁のなかほど、古き良き昭和の佇まいを感じさせる建物のパン屋さんが、開勢堂ベーカリー。
 


建物も魅力。開勢堂ベーカリー


昭和のはじめ、正確な年は不明だが1935(昭和10)年より以前に、高島町で創業したお店で、当初は「開盛堂ベーカリー」という名前だった。第二次世界大戦で高島町の店は強制疎開となり、戦後、この岩亀横丁に店を出したのが1946(昭和21)年。その時、名前も開勢堂ベーカリーとなった。
 


レトロなショーケースにおいしそうなパンが並ぶ


開勢堂ベーカリーは、78歳の光賀博(こうが ひろし)さんと奥様のハナ子さんのお二人でやっているお店。
 


穏やかな博さんと、明るいハナ子さんご夫妻


仕込みは博さんが夜中の2時半にはじめ、4時には奥様が加わる。具材もすべて手作りで、惣菜パンにはさむフライものも衣をつけて毎日揚げている。
 


パソコンが趣味の博さんお手製POP。町内会の回覧板やポスターも自作されるとか


惣菜パンのおいしさはピカイチ。パンがしっかりもっちりとして香りがよく、具材の家庭的でほのぼのとした味付けもいい。食べ応えも十分だ。
 


左から、魚フライサンド、カニクリームコロッケサンド、ハムカツサンド


意外なおいしさは、カステラパン120円。中心にカステラを挟んで焼き上げたパンで、キメや口どけのバランスがベストマッチ。

三色パンは、上のケシがアクセント。酸味が爽やかなジャム、甘さ控え目のあん、卵の味がしっかり生きているカスタードクリームがいっぺんに楽しめる。
 


カステラパンと三色パン


実は、博さんは3年前、がんで100日間も入院されていた。その間、店を閉めていたが、お客さんは待っていてくれた。「店を再開するとすぐに、以前と同じようにお客様が通ってくださったんですよ」とハナ子さん。
 


ついあれこれ買いたくなる


保土ケ谷から自転車で通ってくれる方や、毎週1本食パンを買って「朝食はこれじゃないと」と言ってくださる方もいる。
 


売り切れる事が多いアンドーナツ(120円)


娘さん二人は嫁がれたので、この店も博さんの代限り。「ひいきにしてくださる方がいる限り続けようと思っています」とのこと。
 


厚みをリクエストできる食パン(1斤200円)。切りたては一段と香りがいい


今度はできたてホカホカのパンを朝8時に買いに来たい。