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磯子区氷取沢町の名前の由来は?

ココがキニナル!

磯子区に氷取沢と言う地名がありますが、ずっと由来が気になっています。調査のほどよろしくお願します。(ヨコさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

北條高時に献上した氷が取れたからという説と、もともと鍛冶場があり、それを示す “火”という漢字が使われていた説があった!

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ライター:田中 大輔

調査終了? 一転、一筋縄ではいかなくなる



これで、調査終了。
 


内容とは関係ないが、市民の森でリス発見!


というわけにはいかない。実は、『新編武蔵風土記稿』の記述には続きがある。

「其頃は氷室などありしならんなといへど無稽の説なり」とあり、この説をバッサリと切り捨てているのだ。
最新版では消えているが、『横浜の町名』の初版ではその部分に触れている。また、『角川日本地名大辞典』でもこの説を“伝承”として扱っている。
 


ハイキングコースにある、なばな休憩所から。海まで一望できる


もちろん『新編武蔵風土記稿』に“無稽”呼ばわりされたから、絶対に間違いというわけではない。
 


市民の森には背の高い木が多くあり、自然を感じられる


とはいえ、この説で確定というわけにもいかなそうなので、別の説も探してみよう。
というわけで、調査再開だ。



アイスかファイヤーか



鎌倉幕府の家臣によって編さんされた当時の歴史書『吾妻鏡』の、1213(建保元)年9月22日の条に、源実朝(頼朝の次男)が氷取沢を訪れた旨が書かれている。
ところが、そこにあるのは“火取沢”という表記。

鎌倉時代から“ひとりざわ”という地名があったことは間違いないようだが、“火取沢”。
氷と火という正反対の漢字を用いているのだから、興味深い。
 


町内にある橋。コレも“火取沢橋”だったのかも


『新編武蔵風土記稿』でもこのことに触れ、「火の字今用る所とは異なれど、全くこの地のことにして、昔時火取澤とも記し、且火氷音訓の響似たれば、互に用ひしこともしらる」と記されている。

大岡川源流域近くにある、おおやと休憩所で出会った年配の男性は、この“火取沢”説を釜利谷にあるお寺の住職に聞いたことがある、と教えてくれた。
 


山中を走る横浜横須賀道路の足元にある広場、おおやと休憩所


住職の話によると、かつてこの辺りでは砂鉄が取れたため、鍛冶職人が集まっていたんだそうだ。
つまり、鍛冶場のことを指して“火”という字が使われたというのだ。
横浜市内18区の区名の由来Ⅱ【戦前・戦後編】」でも書いた通り、すぐ近くの金沢区では鎌倉時代に鍛冶職人がいたようだし、金沢の名前も砂鉄の取れる川があったからという説が有力。

となると、金沢区と境を接する氷取沢にも同じように砂鉄が取れる沢があって、鍛冶職人が集まっていたとしても不思議ではない気がする。



残念ながら、正確な由来は分からずじまい



“火取沢”だとして問題になってくるのは、まずどの地名本でもその説に触れられていない点。つまり、民間伝承の域を出ないという扱いなのだろう。

また、火取沢から氷取沢に変わったタイミング。
これが不明瞭だし、氷取沢の前は長澤村だったという記録もある。
 


町内を通る大岡川。大昔からこの町を流れてきた川だ


なにしろ大昔のことだから、実は本当に“火取沢”だったのが、将軍への氷献上からシャレて“氷取沢”に変わった可能性だってゼロではない。
でも、いろいろな要素を考えてみると、鍛冶場であった“火取沢”から氷の取れる“氷取沢”になったというのは、ちょっと苦しいか。
 


またしてもリス。話とは関係ないが、カワイイので載せる


でも、“火取沢”も文献に残っているし、“氷取沢”は少なくとも数百年使われているわけだから、頭がこんがらがってくる。

一般的には、北條高時に氷を献上した説が知られているようだが、結局のところ、確定的な由来は分かりませんというのが正直な答え。
残念ながら、新しい文献がポンと見つかるのを待つしかなさそうだ。


―終わり―
 

この記事どうだった?

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コメントする
  • 氷取沢市民の森、円海山、釜利谷市民の森、金沢自然公園、鎌倉天園ハイキングコースまで森が延々とつながっていますね。30年くらい前は氷取沢市民の森から鎌倉天園までいき、また氷取沢までもどってくる山歩きをよくやりました。一日日帰りハイキングにはとてもいいコースです。JR磯子駅から氷取沢行きのバスが出ていますから、訪れるにはいい場所だと思います。アスリートから家族連れまで自然に触れ、健脚にもなれるいい場所ですね。30年前はタイワンリスはいませんでした。日本固有種のホンドリスは丹沢でも生息数が減っているのに、人為的に放たれてしまったタイワンリスがどんどん分布を広げているのは生態系にとって心配ですね。昔は鎌倉にはホンドタヌキが生息していましたが、いまでも居るのかな?アライグマに取って代わっていなければいいですが。

  • 鍛冶場説はかなり有力ですね。 http://seki-katsunori.no-blog.jp/page/2008/10/post_7ca8.html 話は変わりますが、ここへ来る磯子からの市バスには、峰行きとともに20年くらい前まで車掌が乗務する稀有な路線でした。回数券は車掌さんから買い、降りるときもボタンを押してではなく車掌さんに声をかけてという珍しいスタイルだったのを思い出します。杉田駅前の踏切では車を降りて笛を吹きながら誘導したものです。

  • 台湾リスは戸塚区戸塚公園にもいます。ということで横浜市南部は汚染(…苦笑)されてるようですね。声が、イヌっぽく"吠"えるのでカワイくないんですよね…

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