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かつて横浜市と川崎市にまたがり存在した「新鶴見操車場」。跡地利用の状況は?

ココがキニナル!

新鶴見操車場が近年、新川崎~新鶴見機関区周辺エリア開発がされてきているようです。周辺が広大な空き地のまま長年放置されて理由と、今後の展望について取材していただけないでしょうか?(jbさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

時代の変化に伴い計画変更があり、長期に渡り検討がなされていた模様。現在事業誘致はほぼ完了しており、新技術や人材創出の場として期待されている

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ライター:河野 哲弥

時代とともに変更された計画



さて、「新鶴見操車場」が廃止された1984(昭和59)年の段階では、跡地利用について、大規模なまちづくりの検討を進めていたそうだ。その後、土地の調査や地元への説明、都市整備計画案の公募などに約10年をかけ、「土地区画整理事業」の基本計画が完成した。これが「第1段階」である。
 


1992(平成4)年段階の計画図(川崎市、「新川崎・新鶴見地区の都市づくり」より)


この図を見ると、現計画にはない「東部市街地」や「西部市街地」などの文字が、操車場跡地を挟むように記載されている。ほか、横須賀線新駅や、ドーム型運動施設などの建設も予定されていたらしい。

「第2段階」は、主に1990年代はじめのバブル崩壊によってもたらされた、計画の変更期といえる。川崎市自体の財政改革や、政府による公共事業の見直しなどの影響を受け、予定されていた東西の市街地、新駅、ドーム型施設などは、次々と再検討されることになった。

こうした結果を受け、川崎市は2002(平成14)年、学識経験者、産業界、市民代表からなる専門委員会を設置。産官学に「民」を加えた4者の協働により、安全で魅力のある地域生活拠点の形成を目指すことになった。これが現在に続く「第3段階」である。
 


2005(平成17)年に完成した「新川崎地区地区計画」


新計画の目玉となるのは、D地区の「新川崎・創造のもり」。大学や研究施設の誘致などにより、「21世紀を支える新しい科学技術や産業、人材などを育む場づくり」を目指すというもの。
いわば、今までのハコモノを中心としたインフラ作りから、人・街づくりを主体とした「科学技術・価値」の創造へと、大きく路線変更を行ったことになる。
 


現在ではほとんどの地区が、「工事完成区間」となっている


投稿では「膨大な空き地が残っている」とあるが、実際には、ほぼ事業は終了しているとのこと。この後、実際の現場に向かい、詳細な様子を見てくることにしよう。



K2キャンパスが登場



JR横須賀線「新川崎」駅を降り立つと、すぐ脇で、今年完成が予定されている「鹿島田こ線歩道橋」の工事が行われていた。全面をガラス張りにすることで、車両が行き交う様子などを直接見ることができるようになるらしい。
 


まだガラスははめられていない、建設中の同歩道橋
 

現在は金網越し、新たな撮影スポットとなるか


線路を渡りきった場所は、「交通広場」が設けられる予定で、完成は平成26年度を見込む。
この広場の南北は「B地区(約3.9ヘクタール)」にあたり、すでに大型のマンションや、テナントビルが建設されていた。
 


「B」地区北側にある16階建てのマンション
 

手前は商業ビル「shinka mall」、奥に見えるのは20階建てのマンション