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横浜公園に現れる「演歌おじさん」に突撃!

ココがキニナル!

横浜公園の『演歌おじさん』が気になります。ペットボトルを並べて特設ステージを作ったり、観衆に囲まれたり。正体を調べてみてください。(えせはまっこさん、紅ずわいさん、1000bayさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

演歌おじさんは、川中美幸の「夫婦坂」をこよなく愛する72歳のおじさんだった! 最近は声量が落ちているのでは? との周囲の声もあった。

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ライター:はまれぽ編集部

めぐり会えた運命? の人



とぼとぼと帰る道のり。また明日頑張ろう! 
と、その時・・・道行く人の話し声や車の雑踏に紛れてはいるが、響くは遠く遥か彼方で、なにやら“コブシ”の効いた歌声が!
 


あれ?


ちょっと近づいてみる。
 


確かに聞こえる、あのメロディー


「めおとぉ~ざぁかぁ~」

・・・演歌だ! ご丁寧にAメロとBメロの間の間奏も「ちゃらららーん」と口ずさんでいる。
しかし、ペットボトルを並べた特設ステージも、取り囲む観衆もいない。「本当に、探していた演歌おじさんか?」。
とはいえ、ここで怯んでは意味がない。アウトロが終わって、おじさんが一息ついただろうところで、意を決して突撃してみる。

―すみませーん! 「演歌おじさん」ですか?
うん。

やった! 見つけた! 

おじさんの名前は沼知光夫(ぬまちみつお)さん。御年72歳。
 


写真も「いいよ」と快諾


横浜公園で「リサイタル」を始めたのは10年以上前。仕事をリタイアしたのがきっかけだという。
「学校を出てすぐ土木作業員になった」という沼知さんは、「腕もノドもいい職人だったんだよ」とのこと。その後は横浜港で荷積みの仕事をしていたというが、「今はこれが仕事」とニヤリ。

仕事中に屋根に上って玄能(げんのう=金づちのようなもの)を振りながら歌っていたら、施主に気に入られ、家が完成した時のお祝いである建前で披露したこともあるのだとか。“歌手歴”は実に60年近い。

普段は「年間360日ぐらい。雨の日も風の日も、朝8時ぐらいから午後5時ぐらいまでは歌っている」そうで、レパートリーは「何曲あるか分からない」が十八番は川中美幸の「夫婦坂」だという。そういえば、さっきも「夫婦坂」を歌っていたような気が・・・。

キニナル歌声は最後にお届け!
 


沼知さんの「ステージ」。夜はたまにイセザキ・モールにもいるとか


ここで、キニナルにあった「特設ステージ」のことを聞くと、3~4年ほど前までは歌詞が書いてある一冊3000円もするような本を数冊広げ、「観客」が一緒に楽しめるようにしていたのだとか。

なお、その本は「欲しいっていう人がいたから、全部あげちゃった」とのこと。派手なステージも今は作っていないという。

「ペットボトルは?」とたずねると「いっぱい持って歩くのが重くなってきたし、金銭的な事情で・・・」と、オトナの事情によるやむを得ない事情で“ステージ閉鎖”になった経緯を話してくれた。
 


昔のことも話してくれた沼知さん




「公園で演歌」は大丈夫?



なるほど。ただ、ここで素朴な疑問が。
「公園で大声で歌ってて大丈夫なのか?」ということ。
 


禁止事項に「演歌禁止」はない


ということで、看板にある南部公園緑地事務所都心部公園担当へ。演歌おじさんの存在を聞いたところ「把握はしています」とのこと。過去に大声で歌っていた時は市の職員が指導したこともあったそうだが、最近はクレームの類は一件もないという。「著しく迷惑を掛ける行為でなければ問題ない」とのことのようだ。

都市公園法や横浜市公園条例で迷惑行為に関する規定はあるが、沼知さんの歌声程度であれば「ギターの練習をしてる人もいますし、個人として、公園を自由利用する範囲内」だという。



取材を終えて



実は最初の投稿があってから早1年以上が経過している。これまで編集部は昼夜問わず「演歌おじさん」を探していたのだが、ペットボトルのステージを中心に探していたため、なかなかめぐり会えずにいた。そして、この度とうとう念願かなっての対面である。
 

「演歌おじさん」の動画はこちら
(YouTubeにリンクしています)※音声が流れるのでご注意ください


公園をよく利用する人の話では「年々、声量が落ちてるね」とのこと。このタイミングでめぐり会えてよかったと思いつつも、編集部の新しい「名物おじさん」を探す旅は続く・・・。


―終わり―
 

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  • キニナルに投稿した一人です。歌本やペットボトルのステージが無くなっていたのですね。歌がお仕事の助けとなった思い出をお持ちだったのですね。人生いろいろなのですね。聞いてみないと解らない。取材ありがとうございました。

  • 数年前は大きな声でうるさいし、歌はあまり上手くないし(本人は上手いと思っているようですが)、公園の入口を占拠しているし、通るたびに不快だったのですが、最近は見かけなくなってきたので心配してました。名物おじさんであることは確か。

  • 3歳の娘に動画を見せたら大爆笑していました。ランランランと歌いながら、演歌おじさんの真似まで、、、。幼児にも愛される、演歌おじさんに軽い嫉妬を覚えました。

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