大通り公園で将棋をしているおじさん達は強いの?
ココがキニナル!
大通り公園でよく将棋をしているおじさん達の将棋のレベルはもしかしてすごい強かったりするのでしょうか?一番強い人とか居るんでしょうか?(nalさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
対局をしているおじさんの約8割がアマチュア段位者。横綱と呼ばれる2人のツワモノとその横綱を凌ぐ大通り公園最強、謎多き“先生”と呼ばれる方がいた。
ライター:クドー・シュンサク
将棋の世界の段位はプロ段位とアマチュア段位というものに区別されている。(その他に女流段位)
プロ段位は四段から九段、アマチュア段位は十級から八段とされ、プロとアマチュアの段位は同じ段位数でも、もちろん雲泥の実力の開きはあるが、アマチュア段位の上位者の実力はプロ段位の棋士に匹敵する場合もあるとされている。
大通り公園で将棋をするおじさん達は一体どれくらいのレベルなのか、そして何者なのか?
秋晴れの大通り公園でおじさん達が集まるのを待った。
将棋おじさん達と遭遇
正午すぎ、それらしきおじさん達が現れる
とっつきにくい雰囲気がにじみ出る現場。おじさん達にかるく挨拶をして今回の取材内容の旨を伝えると、ちょっとした洗礼を受けた。
「取材来るなんて10年遅い」
「特別話す事なんてないよ」
「にいちゃんタバコ一本くれ」
なかなかのシビア感。そしてつまはじきにされそうな様相。タバコを差し出しフレンドリーな空気でもうひと粘りすると、話始めてくれた数名のおじさん達。その数名のおじさんから紹介。
通称“いっさん”。大通り公園での将棋は10年以上前から。ほぼ毎日参加
通称“社長”。公園近くで洋品店を経営。社長も10年以上前からほぼ毎日参加
通称“部長”。タバコをくれと言った方。いつからここに来てるかは忘れたとのこと
基本、横顔や通称の呼び名なら明かすが、誰か特定できる本名と正面の顔は出さないようにするのが約束とされた。多くは語らないが、それなりに理由があってここに集まっている人もいるので了承してくれと“いっさん”が話してくれた。
そう言って“いっさん”が対局を開始。するとどこからともなくおじさん達が集まってきた。
将棋おじさん達の真剣勝負
午後1時、対局開始
“社長”さんに話を聞くと、雨と雪の日以外は毎日将棋をやりにいろんな人が集まり、多い時には30人以上は集まるという。馴れ合いはなく、ギャンブル目的でもなく、純粋に将棋をやるおじさん達が集まるのがここのいいとこだという。
ほぼ毎日来る常連さんは15人程。その中に最強の人はいるのか訊ねると、格の違う強さを誇る五段の方が二人、そして最強の人はまた別にいるとのこと。
しばしその登場を待った。
階段下でもう一局始まり、おじさん達も増えてきた
この日最初の対局が終了。写真右“いっさん”の勝利
対局を終えた“いっさん”にしばし話を聞いた。10年以上ここで将棋をやる理由についてはただきまぐれで、いつでも相手がいるし、気楽にできるこの場所が性分にあっているからだという。
段位についてはアマチュア三段を持ち、この公園には自分と同じレベルの人間がほとんどで、確認できる範囲でおじさん達の8割はアマチュア段位を持っているとのこと。
そして“社長”さんに聞いた最強の人について訊ねると、ふいに、この人がそうだよと紹介してくれた。
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