あの「裏横」が「商店会」に! 「500円で24杯」飲めるという期間限定イベント「urayoko net」について教えて!
ココがキニナル!
毎年恒例のお祭り「urayoko net」はスタンプラリーではしご酒が楽しめるイベント!地産地消を念頭に力を合わせて恩返し2014年6月に商店会化
ライター:人見 静馬
2軒目
最初が創作フレンチならば、次はスペイン料理――そういった安易な発想で次の店を決め、2013(平成25)年オープンのスペイン風海鮮バル「Hanatare(ハナタレ)」へ向かう。
酒とワインがメイン
まるで観光バスに乗っているような楽しさ
県内や都内に9店舗を展開する同店。店内はスタッフの人柄が滲み出る手作り感が漂う。
手書きのお奨めメニュー
スタッフは若手が多い
ここでは筆者は、「アヒージョ」を注文してみることにした。サービスのドリンクは白ワインのサングリア。
筆者は初めて、白のサングリア(490円)
まずドリンクが運ばれて来る。赤のサングリアはよく飲むが、この白のサングリアは初めてだった。白ワインにウォッカ、パイン、オレンジが混ぜられているというコレ。巷でよく聞く「味が喧嘩せずに調和している」という表現の意味がよく分かった気がする。いろいろ入っていて豊かな風合いなのだが、あくまでも白ワインなのである。
続いてアヒージョが運ばれて来る。
お通しのパン(300円)
魚介のアヒージョ(690円)
魚介類がふんだんに使われた料理。
美味い。とにかく美味い。ニンニクや脂などキニナルところは多いが、これを目の前にすればそんなもの吹っ飛んでしまう。明日顔に脂が浮いても良い。臭っても良い。口に運ぶ手が止まらない。アヒージョに浸すパンの種類で味が変わる。うーん、同店の人気メニューなのも頷ける。
魚介の仕入れは横浜市中央卸売市場と三浦の漁港から。野菜も三浦から仕入れ、新鮮な素材にこだわっているという。
高野店長。店長も若い
商店会の前身ともいえる「urayoko net」のチケットは、Hanatareでは50枚全てが売り切れてしまったそうである。
女性のお客さんが多めだというこのお店、デートや合コンに良いのでは?
2つめのスタンプ、ゲット!
3軒目
さすがにお腹が張り出した。量だけを見ると大したことがないように思えるだろうが、ちょっとずつ時間をかけて飲食するというのは、思いのほか満腹中枢を刺激するのである。そんな中、同行した編集部・山岸が最後の3軒目に選んだのは、そば屋「SOBAR屋 BOSWAIN(ボースン)」。
はて。筆者の満腹だという愚痴に横で盛んに頷いていたはずだが。
文句を言いあぐねていうちに、件のソバ屋さんを発見。
ソバ屋とは思えない外観
この外観には驚かされた。今時はソバ屋もこんなにお洒落なのだ。しかし、では中はどうなのだろう? 足を踏み入れると――
間接照明がきいている
これもお洒落でモダン。更に驚かされるのが、このお店は若者が作った店ではないということである。ここのオーナー・岩田敏男氏は、今年還暦を迎えたとのこと。若い感性をお持ちなのだ。
斯(か)くありたいものである
ここ裏横浜で1989(平成元)年に居酒屋としてスタートした同店は2007(平成19)年にリニューアルオープンし、そば屋として現在まで親しまれている。「BOSWAIN」とは甲板という意味とのこと。店内も船を思わせるデザインになっている。
満腹かつ酔いが回りかけている筆者は、ここでのサービスドリンクはウーロン茶をお願いした。しかし、サービスドリンクでお酒の注文ができないという訳ではないので。念の為。
ウーロン茶(500円)の量も惜しみない
そして、肝心のソバはカレーつけソバを注文。これも山岸の独断。筆者に意見を求めることなく、まるで最初から決まっていたかのようにカレーつけソバと言い放つ。別に構いはしないが、何故なのだ。
カレーが散らないように、と
カレーつけソバ(850円)
運ばれてきた時はあまりの熱さに面喰らったが、なるほど冷たいソバをつけ込むと丁度良くなる。それも見越しての温度設定なのだ。
豚肉やネギと具はオーソドックス
腹が一杯なのに、無理なく胃袋に収まる。和風のカレーというのはそれだけでどことなく懐かしい味なのだが、このカレーつけソバはそれだけでは収まらない。懐かしいのにスパイシー。冷たいソバと熱いカレーのコントラストがそれを更に際立たせる。こればっかり言っている気がするが、美味い! 結果的に山岸のチョイスは正解だったようである。
楽しみはまだまだある
イベント開催期間は2014(平成26)年9月1日から10月31日まで。スタンプがたまると6個・12個・18個・24個ごとに抽選で食事券が当たるとのこと。ぜひいろいろなお店をまわってみてほしい。
取材を終えて
煌(きら)びやかな西口に比べ、東口は落ち着いた印象がある。そのイメージ通り、界わいのお店はどれも大人な雰囲気が漂ったものだった。勿論意識して差別化をしているのだろうし、そのスタンスに愛着もあるだろう。しかし、商店会化して知名度が上がって行けば、ターゲット層以外の人間が増えて来るのは避けられない。ならば、今までと全く同じ裏横浜であり続けるということは難しいだろう。良くも悪くも変わって行くはずである。
それがどういう変化でどういう速度なのかは、誰にも想像はつかない。が、一つだけ変わらないだろうと言えることがある。それは、商店会に参加している店の、良い意味での地元意識。これから先、裏横浜がどういう変貌を遂げても、その精神だけは揺るがないように思う。
―終わり―
ビストロ フレッシュ
住所/横浜市西区高島2-10-22
電話/045-441-3544
営業時間/月~金18:00~翌4:00(ラストオーダー3:00)、土17:00~翌4:00(ラストオーダー3:00)、日17:00~翌1:00(ラストオーダー24:00)
魚とワイン Hanatare
住所/横浜市西区高島2-10-20
電話/045-620-6974
営業時間/月~金/17:00~翌1:00(ラストオーダー24:30)金・土17:00~翌1:30(ラストオーダー1:00)、日17:00~23:30 (ラストオーダー23:00)
SOBAR屋 BOSWAIN
住所/横浜市西区高島2-10-24
電話/045-461-6809
営業時間/月~金/11:30~15:00(ラストオーダー 14:30)※スタンプラリー不可、月~土/18:00方24:00(ラストオーダー 23:30)
まきひこさん
2014年10月10日 21時35分
Boatswain又はBosunは甲板長だけどBoswainとも書くんですか?元船員だけど聞いた事無いです。