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税金を納めて特典いっぱい!? 横浜市の「ふるさと納税」はどんなものがあるの?

ココがキニナル!

さまざまな特産品がもらえるうえに、税金の控除まであるという「ふるさと納税」。横浜ではいくらぐらい集まっているの? そもそも「ふるさと納税」ってどんな仕組み?(はまれぽのキニナル)

はまれぽ調査結果!

納税というが実態は寄付金。住民税などの一部控除がある。横浜で特産品はないが、昨年度約1億4000万円が集まり、高校生の留学支援などに使われた

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ライター:はまれぽ編集部

さまざまな市政運営に活用!



近年は「ふるさと納税」と聞くと、それに応じた各地の名産品が届く、などというケースも見受けられる。「ふるさと納税」をした人にとっても税金控除のメリットがあることから人気で、各自治体が財源確保のために、あの手この手を尽くしている感じがある。

三重県大紀町(たいきちょう)では1万円以上5万円未満の寄付で松阪牛(まつさかうし)がもらえたり・・・
 


見るからにおいしそうな松阪牛も!(大紀町HPより)

 
鳥取県境港市(さかいみなとし)では、松葉がにやズワイガニなども!
 


さまざまな特典がある(境港市HPより)

 
変わった所では、青森県弘前市(ひろさきし)に1口1万円で「一口城主」になれる権利というのもある。
 


1万円で城主に!

 
横浜市では、このような「おまけ」があるのか、とてもキニナル。
しかし、結論から言うと、横浜市では「ふるさと納税」しても上記のような特産品がもらえるといった特典はない。

山﨑係長によると、「市が進める施策の内容に共感し、『市政を応援したい』という方々の善意を募る目的があり、やみくもに税収を増やそうという考えではない」とのこと。
 


浜なしなんかがもらえたら嬉しいのに・・・

 
横浜市は、「ふるさと納税」を「横浜サポーターズ寄付金」という名称で運用している。
対象となるのは

(1)「よこはま夢ファンド」(NPO法人など市民活動を推進するための基金)
(2)「横浜市文化基金」(横浜美術館の作品購入費の積み立てなど)
(3)「よこはま協働の森基金」(みどりアップなど、緑の保全)
(4)「水のふるさと道志の森基金」(道志水源林の保全)
(5)「横浜市環境保全基金」(環境活動団体への助成など)
(6)「横浜市社会福祉基金」(障害者雇用拡大の啓発事業など)
(7)「横浜市学校施設整備基金」(市内学校施設の建て替えなど)
(8)「世界を目指す若者応援基金」(高校生の海外留学支援)

のほか、「市政全般を応援したい」ということで、特に使途を決めていない寄付の計9種類がある。

2013(平成25)年度は671件、1億4588万2237円の寄付があった。
 


2013年度の寄付金

 
これ以前には2012(平成24)年度は662件・1億1356万6994円、2011(平成23)年度は366件・1億1411万326円の寄付があった。
 


さまざまな市政運営に対してサポートが!

 
ここで、もう一つキニナルことが。
毎年1億円を超える寄付金が市に入ってきているとはいえ、横浜市内に住んでいて、自分の故郷やそれ以外の自治体に寄付した人の住民税などは横浜市が控除する。いわば、見込めるはずだった税収が減ることになるわけだが、これはデメリットでないのか。また、収支のバランスは取れているのか。

これについて、山﨑係長は「他自治体のような特典はありませんが、毎年1億円を超えるご厚意をいただいています。もともとは入ってくる予定がないお金ですし、デメリットがある制度だとは思っていません」と話す。

収支のバランスについては、「寄付していただいた方が全員控除の手続きを取っていただいているわけでないのが現状。中にはご遺族の方が遺贈という形で寄付していただいているケースもあり、寄付で集まったお金と控除した額は一概に比較するわけにはいきません」と答えてくれた。
 


遺族が個人の意思を継ぎ遺贈するケースも(写真はイメージ。フリー素材より)

 
最後に山﨑係長は、「われわれから積極的に『寄付してほしい』というわけにはいかないので、これまで行ってきた実績をより多くの人にPRしていきたいです」と話した。



制度活用者の生の声は?



では、実際にふるさと納税を活用している人はいるのだろうか。横浜市内で街の声を拾った。

新潟県出身で、東京都に在住という70代男性は「制度は知っているが、活用したことはない」という。その理由については「生活に余裕があれば(制度活用を)と思うが、今の自分の生活で精いっぱい。今後も使うことはないだろう」と話す。

一方、横浜市在住で九州出身という40代女性は、「名産品は魅力だし、もらったが、それ以上に『地元を応援したい』という気持ちで活用した。今後も機会があれば活用を検討したい」と話してくれた。



取材を終えて



「お金を払ったんだから、より多くの見返りを」と思うのが人情かもしれない。

横浜市に愛着があり、横浜が行う政策をサポートしたいと思う人の善意が数字にすると1億円以上もあるということを市は受け止め、「市民から預かったお金」という認識を今以上にもって適切な市政運営に当たってほしいと思う。


―終わり―
 

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  • とは言っても、返礼品の内容が内容なのであまり効果は期待できないと思いますが・・・

  • やっと横浜市も返礼品導入ですか。本当に腰が重い自治体ですね、本当の危機が迫らないと現状からの脱却・改革ができない。今回も、ふるさと納税制度による横浜市の収支が圧倒的にマイナスになった惨状を目の当たりにしてからであって、市長・市会議員・公務員が危機感持って先を見越した制度設計をしていれば、数年間分の機会損失を避けられたでしょうに。数十億円を得られたはずの機会を逸しておいて、一方で例えば中学校給食問題に対しては財政が厳しいなんて言い訳をする。本当に横浜市の行政は”クズ”。

  • ついに横浜市も返礼品を導入するそうです。(神奈川新聞より http://www.kanaloco.jp/article/228376 )17年度は48億円を見込む。これは17年度予算案では、保育所35園(定員2054人)の新設、横浜保育室17園の認可移行支援(1020人分)、市長選の投開票などを合わせた額に相当するそうで、これだけの税収をみすみす逃したわけですね・・・

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