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【正月特別企画】午年に別れを告げ、羊になって横浜市内の名所を歩く! 明けましておメーでとうございます

ココがキニナル!

2013年の有馬記念で惨敗した白馬が馬車道に舞い戻り、DIY羊を作り動物園、ジンギスカン、年越しそば、初日の出、書き初めと横浜でめでたいことづくし

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ライター:永田 ミナミ

馬とドライブ



そして大晦日、馬から「横浜ベイサイドマリーナの手前の海が見えるところで会おう」と連絡が来た。

 

年が変わる前に、そして馬でいるうちにもう一度海が見たかったそうだ
 

「こないだとは打って変わってよく晴れたね、よかったよかった。いよいよ2014(平成26)年最後の日だよ。さあ行こう」そう言うと馬は車に乗り込んだ。

車内で馬と2人、今年1年に起こったいろいろなことを振り返っていると、15分ほどで車はコインパーキングに入っていった。

「ちょっと買い物をね」と言って車から降り、歩いて間もなく馬が歩みを止めた。

 

御菓子処、菊月。「大福」や「かりんとうまんじゅう」の幟(のぼり)が立つ和菓子店だ
 

「和菓子?」ときくと「うん、手土産でも持って行こうと思って」と言い、馬はパカパカと店内に入っていった。

 

そして「あ、あった、これこれ」と言い注文したのは「いなかのイモ羊かん(120円/税別)」
  

やあ、きっと喜びますよ
 

突然の馬の来店に、すばやく猿をかぶってくれた店主、花博一(はな・ひろかず)さんの機転の利いた対応に舌を巻きながら「我ら、時として本能に身を任せ叫ぶ意馬心猿(いばしんえん)ですもんね」と喜ぶ馬。

羊羹はもともと羊の肉で作ったスープで、煮たあとで冷めるとゼラチン質が固まることがあった。これが現在の羊羹の源流。日本に伝わると、羊と縁が薄かったことや仏教的に肉食が忌避され、代わりに大豆を用いて煮込んでいたら、煮凝りがいつしか甘くなり、今日の羊羹になった、という話は知る人も多いだろう。この店のイモ羊かんは、芋の甘さを最大限に生かしているので、使用している砂糖は、一般的な芋羊羹に比べるとかなり少ないそうだ。

 

素材そのままの味を楽しめるから我ら草食動物にはぴったり、と馬も舌鼓
 

とそこへ焼き上がったばかりのスイートポテト「かねさわ一番ポテト(170円/税別)」が到着
 

甘い匂いに無意識のうちに鼻がヒクヒクさせている馬に、花さんが「焼きたてはまた格別ですよ、ちょっと食べてみてください」と勧めてくださった。

 

わあ、ありがとうございます。ではさっそく
 

わお、これは美味しい。ほくほく、いやほっくほくですね
 

馬は背後の壁に飾られた永ちゃんスタイルの「B. KANAZAWA」タオルをうっかり見逃すほど夢中になってスプーンを口に運んだ。

そしてあっという間に平らげると、今度は黒糖揚げ饅頭の「カリッと饅頭(140円/税別)」が目に入った。

 

「カリッと」という響きは何だかとても美味しそうだな、と見ていると


それはこれですよ、と試食用を勧めてくれた
 

食べてみるとその名に違わぬ最高のサクサク感でとても美味。というわけで、馬は「カリッと饅頭」も購入して店を出た。

 

よし、これで準備オッケーよ
 

そして再び車に乗り込み、10分ほど走って到着したのは、金沢自然公園の正面口駐車場だった。

 

車を止めると、馬はタイミングよく来ていたバスにサッと乗り込んだ
 

正面口から動物園まではちょっとあるからね、と馬 *クリックして拡大
 

バスはあっという間に山をのぼり、降りて歩いていくと見えてきた
 

金沢動物園のゲート
 

そうそう、これを見つけにきたわけ
 

と馬が指差したのは「ふかふかの冬 みつけに」のポスター
 

馬いわく、年が明けたら1年間、ちゃんと羊らしく振舞えるよう直接会っておきたかったのだそうだ。

 

とぼけた顔をしてそれなりに仕事熱心な馬であった
 

ロゴがオオツノヒツジってのもいいよね、とご機嫌な馬は
 

まだちょっと早いけどと言いつつ鼻息荒く入場券を購入
 

メリーさんの羊を口ずさみながらエントランスを通り抜け進んでいくと
 

30周年記念モニュメントを発見
 

中心はやはりオオツノヒツジ。そして何とまあ精巧な作りだろう
  



馬としての最後の時間



金沢動物園は、1982(昭和57)年3月に、野毛山動物園の分園として開園した。一次開園として展示されたのは、アメリカ区のオオツノヒツジなど3種10点。その後、順次公開区域を広げ、1988(昭和63)年4月には野毛山動物園から独立。1989(平成元)年3月には、アミメキリンの公開展示を開始してアフリカ区が全面公開となり、動物園全面完成となった。

 

というわけであのモニュメントの「30周年」は2012(平成24)年のことである
 

時間に余裕があったので何となく歩きはじめた馬だが、途中の案内図で「しいの木山展望台」の文字を見つけたので行ってみることにした。

 

路面の案内にも距離とさらに高低差も書かれている親切さ
 

お、何だか素敵な橋だぞと歩度を上げ、馬は欄干に駆け寄った
 

やあ、海と街と森と丘が層をなして溶け合って
 

何とも美しい眺めだなあ
 

金沢の街を眺めながら、馬は、そういえば「美」という字にも「羊」が入っているね、たしかまるまると太って大きい羊が「美しい」と考えられたとか「羊」が羊の上半身を前から見た様子で「大」は羊の下半身を上から見た様子を表して「完全=うつくしい」としたとか言うよね、と話してくれた。

 

来たるべき干支の交替にあたって、わりとしっかり予習している馬であった


さて、橋を渡ってまた少し歩いて丘をのぼると展望台に到着
 

展望台には「展望のご案内」が立っているのでそれを見ながら馬は
 

「てことはあのへんに
称名寺(しょうみょうじ)か」と金沢文庫の象徴を確認
 

そうこうしているうちに約束の時間が近づいてきたので、馬は「しいの木展望台」を降り、羊たちがいる「ほのぼの広場」へと向かうことにした。

 

途中にあるアメリカ区を抜けていくときには *クリックして拡大
 

「羊になったらあとで来るからね」とオオツノヒツジに声をかけ馬は進む
 

道すがら「ちゃんとバク見るの、意外と初めてかも」と興奮しながら馬は進む