菊名で100年以上続く「小泉麹屋」で絶品の「手前みそ」が作れる!?
ココがキニナル!
市販でも旨いみそはありますが自分で作りたい。究極の手前みそを。菊名の小泉麹屋でみそ製作キットの販売やみそ作り講習もあるそう。みそ作りにいい時期っぽいので取材を(りゅうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
手作りのみそで作ったみそ汁は香りもうま味も違う! 菊名の「小泉麹屋」では、こだわりの大豆、麹、塩を使った贅沢な手作りみそ講習が受講可能
ライター:コハル
いざ、みそ作り開始!
そんなこだわり製法の大豆を、ひたすら手の平でつぶすという作業からスタート。ここで丁寧につぶさないと、荒ごしみそになってしまうので要注意。
ひたすらつぶす。かなりの重労働
さすがプロ、手つきが違う
約15分、ひたすらつぶし続けると、大豆がしっとりとしたペースト状になってくる。
ディップみたいでおいしそう
その後は麹と塩を、手でほぐしてサラサラにする。
次は麹の出番。お米の粒が残っています
これを手でほぐします
そして先ほどつぶした大豆が入ったビニール袋の口を両手でしっかり抑えて、頭上に高く掲げてしゃかしゃかシェイク! こうして袋の中の大豆をひとかたまりにして、取り出しやすくするのだ。
これは楽しい
容器に移したら、こねこねします
ちなみに、このみそのおいしさの秘密は、塩、麹、大豆の「比率」にあるのだという。
一般的に市販のみそは1kgの大豆に対して300~400グラムの麹が含まれているとのこと。つまり、大豆に対して、タンパク質を分解してうま味成分を作る麹の量は30~40%程度。
しかし、講習会で作る味噌は大豆700グラムに対して、なんと麹の量が約1kg!
大豆の茹で加減によって使用する大豆が700gを越えることもあるため、若干の変動はあるものの、大豆に対する麹の量の割合が120%を下回ることはないのだ。
おいしさの秘密に納得しながら、こねこねを続ける中原。結構根気のいる作業だが、なんとかしっとりまとまってきた。ある程度まとまりが出たら、7~8個ほどのソフトボール状に丸める。
大豆のゆで汁を足して、途中で適度に水分を補います
これでよいの? と不安になったら、お隣さんの様子を盗み見る
すっかり丸くなりました
みそ作りもいよいよ終盤戦に突入してきた様子だ。丸めたみそを全て樽の中に勢いよく投げ入れ、上からこぶしでつぶして表面を平らにしていく。みそが発酵すると「たまり」という液体が生じるが、表面が凸凹していると、凹みに液体が溜まって、カビの原因になってしまう。それを避けるために、表面を平らに整えるのだ。
こぶしでつぶしていきます
せっかくなので、この段階のみそをひと口つまんでみると・・・。
しょっぱい!!
当たり前だが、この時点では、みその味はしない。
表面が平らになったら
空気が入らないようにラップをかけて
完成!!
途中で若干お隣さんの様子をカンニングしたり、先生のヘルプを借りたりすることはあったが、なんとか無事に手作りみそが完成!
しかし、先生に途中手助けしてもらったのは中原だけ。ほかの参加者は、初めてでもスムーズに進めていた。不器用ですいません・・・。
完成したみそは、もちろん自宅に持ち帰ることができる。約5ヶ月後にはみそが熟成し、食べごろを迎えるのだそうだ。今回の講習会は12月中旬だったので、来年のゴールデンウイークが終わるころには食べられるとのこと。それまでの間は、特に手を加えることはないそう。
食べごろを忘れないように、ラベルに今日の日付を記入して張り付ける。さらに、みそに名前をつけることもできる。
みその名前はもちろん・・・
これでしょ
講習が終わってひと段落したので、本日参加していた方々に少しお話を聞かせていただく。
左から、オサムさん、ミキコさん、トモミさん
今回はご夫婦で参加したオサムさんとミキコさん。昨年初めてこの講習会に参加して完成したみそのおいしさに感激し、今年も参加したのだそうだ。夫婦で参加している理由は「息子たちにもみそを分けてあげたくて。夫婦で参加すれば2樽作れますから」
トモミさんは、お子さんが学校の行事でこの講習会に参加。そのとき持って帰ってきたみそがあまりにおいしくて、自身が参加することにしたという。
「ここで作ったおみそは、大豆の味の濃さが違います。一度食べたら、もう市販のみそが食べられなくなってしまって・・・」
作ったみそは、おみそ汁はもちろん、ホイコーローなどの料理に使っても格別だそう。
みなさんがこの講習会を気に入っている理由の一つが、実は経済的にもお得だということ。
「3kgのみそで半年ほど持つので、市販のみそを購入するよりも割安なんです」とオサムさん。
しかも、思い出作りにもなりますしね