横浜市営バスで乗車距離が近すぎるバス停と遠すぎるバス停の差がすごいって本当?
ココがキニナル!
よく使う横浜市営バス59系統のバス停で「浦島丘中学校下」と「浦島丘」間の距離が非常に近いです。そこで市営バスのバス停間で一番距離が近いのはどこか?逆に一番離れているのはどこか?(ぽんた21さん)
はまれぽ調査結果!
最短は27系統安善町2丁目→安善町間の76.25メートル最長は109系統スカイウォーク前→山下ふ頭入口間の6430メートル。その差6353.75メートル
ライター:篠田 康弘
近すぎるバス停の設置理由
近い距離に2ヶ所のバス停を設けている理由を確認するため、横浜市交通局に取材を申し込んだところ、自動車本部路線計画課の真籠俊彦(まごめ・としひこ)課長と、同路線計画係の木嶋幹(きじま・たかし)係長からお話を伺うことができた。
路線計画課の真籠課長。木嶋係長は都合により写真NG
今回の投稿について説明し、こんなに近くて大丈夫なのか伺ったところ、真籠課長から「バス停間の距離には特に決まりを設けていないので、問題はありません」ということであった。
続いて距離が近くなった理由を伺ったところ「それは、交差点の手前にはバス停を設置できないからなんですよ」という回答があった。一部の例外はあるが、通常は交通保安上の問題から交差点の周辺、特に手前にバス停を設置することはできないそうだ。
浦島丘の交差点。この周辺にはバス停を設置できない
本来ならば両方向とも丘の下に設置したかったが、前記の理由から片方は交差点の先にバス停を設置しなければならなくなり、適した場所を探した結果、現在の中学校の横になったそうだ。
位置関係をおさらい
一方、次の「浦島丘」バス停は、交差点などの規制がなく希望した場所に設置できたため、距離が非常に近くなってしまったというのが結論のようだ。
これだけ近いのだから、ひとつにまとめても問題ないのではという疑問を投げかけてみると「どちらのバス停からも乗降客が確実にいるので、まとめることは現時点では考えていません」とのことであった。
ちなみに必ず両方面にバス停を設けなければならないという決まりはなく、運行条件などを考慮して、片方にしか設けられていないバス停もあるとのことであった。交通局で配布しているバス路線マップでは、両方面にバス停がある箇所を◯、片方だけにしかない箇所を△(指している方向のみ)で表示しているそうだ。
交通局で配布している路線マップ。◯は両方向、△は指している方向のみ
なるほど、これで浦島丘の疑問は解決した。続いて一番近いバス停と一番離れているバス停について伺ってみた。浦島丘中学校下→浦島丘間よりも近いバス停はないだろうと思っていたが、真籠課長からは「もっと近い区間がありますよ」という言葉が飛び出した。
一番近いバス停と一番離れているバス停
それでは交通局から案内された、一番近いバス停と一番離れているバス停を紹介していこう。
一番近いバス停は鶴見区「27系統・安善町2丁目→安善町」間、距離は76.25メートル。
一番近いバス停、安善町2丁目→安善町
その距離76.25メートル
浦島丘中学校下→浦島丘間との差3.92メートルで、こちらが一番距離間が短いバス停である。近い距離に設置した理由は「近隣の工場で働く方たちの利便性を考慮した結果」とのことであった。
実際に現地に向かい、どのような場所にあるのか確認してみた。まずは安善町2丁目から。
安善町2丁目
安善町2丁目は片方だけのバス停なので、先の路線マップでは△で表示されている。
続いて安善町。こちらは27系統の終点である。
27系統の終点、安善町
こちらのバス停も互いにすぐ見える、一枚の写真に収まるくらいの距離にあった。
手前が安善町2丁目バス停。奥に小さく安善町バス停が見える
比較のためにこちらも実際に乗車し、乗車時間をストップウオッチで測定してみた。
調査スタート
調査終了
乗車時間は38秒73。41秒73だった浦島丘中学校下→浦島丘間とあまり変わらないが、これは普段乗客がいないバス停から乗車した筆者に運転手さんが驚き、筆者が事情を説明してから発車したためである。これがなければもっと早く着いていただろう。