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昔よく氾濫していた早渕川沿いにある「用途の分からない謎の階段」の正体は?

ココがキニナル!

早渕川の高田橋より上流には、降りられない階段がたくさんあります。なぜそんな階段がたくさん作られているのでしょうか?釣りや魚捕り等で柵を乗り越えて降りても良いのでしょうか?(こいさん)

はまれぽ調査結果!

鍵がついて柵のされた階段は、河川管理用のもの。地主や管理者が鍵を持ち、必要な時に開けて利用する。柵は安全上乗り越えてはいけない

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ライター:小方 サダオ

柵のされた階段は何のため?(つづき)

上流に向かってしばらく歩くと、今度は柵が開いた幅の広い階段を発見した。
 


この階段は柵が開けられている
 

ひな壇のような幅の広い階段
 

川のすぐそばまで降りられる
 

広々とした水辺の空間で気持ちが良い
 

階段の近くに水門がある


犬の散歩中で階段に座っていた男性にお話を伺うと「この階段は川に親しめるようにつくられたものだよ」と教えてくれた。

このような川へと下りやすい階段もあるが、柵のついた階段の数の方が圧倒的に多い。またこの場所には開けられた階段の隣に柵のついた階段が作られているが、なぜだろうか?
 


柵のない階段の隣にある柵つきの階段
 

解放された階段が隣にあるのに、この柵を開けて使用することがあるのだろうか?
 

南京錠がかけられた柵
 

御霊(ごりょう)橋
 

なだらかにカーブする早渕川


さらに上流にさかのぼると、双眼鏡を持ち川の中にいる野鳥を観察している男性を発見した。

川の中には、上流から流れてきたと思われる土が溜まって、中州ができている。そこに草が生え、魚の隠れ家になり、それをえさとする野鳥が訪れる川となっているのだろう。
 


アシの生えた中州の風景が風情を出している
 

野鳥観察をしていた男性


野鳥を見かけはするが、護岸が整備されていて完全に自然の川とは言い難い。野鳥観察を趣味にしている人には寂しいのではないかと思い、声をかけてみた。

「以前からこの川に来ていますが、護岸工事をした時には、岸に住んでいたカニが大量に死にましたね。でも近くに山があるためそこから野鳥はやって来ますよ。以前は川の中に生えていた木があって、周りにたまる泥が流れを滞留させ、川の氾濫の原因になるということで、1~2年前にすべてチェーンソーで切りました。護岸工事のおかげで川の氾濫はほとんどなくなったようですね」

「しかし浚渫(しゅんせつ/底面をさらって土砂などを取り除く工事)を行えば、中州もなくなり効果的だと思いますが、お金がかかるからやらないのでしょう。またそれを行えば生物は全滅するでしょうけど。川の中の草木よりも両岸の護岸の間から生えてくる雑草を取り除いた方がいいのではないでしょうか? これが護岸を壊していますよ」とのこと。        
 


護岸の間から生えてくる雑草が問題だ、という


さらに上流へと歩いていくと、畑仕事をしている方を発見。農家の武田さんに伺うと「護岸工事は大変助かっています。ここ10年くらい氾濫することはないです」と答えてくれた。

河川整備は周辺住民には助かっているようだ。しかし、一方で川の自然を楽しみに早渕川に来る人にとっては自然が壊されているように見えてもおかしくないような印象があった。
 


水門のためのゲート
 

新北川橋の近くにある巨大な水門
 

下水道雨水放流樋門(ひもん)


第三京浜をくぐると、新北川橋の先で護岸工事をしていた。神奈川県の横浜川崎治水事務所が早渕川の整備に力を入れていることが伺えた。
 


護岸整備の工事中
 

護岸整備の看板
 

水門付近の整備のようだ
 

かなり大がかりな工事のようだ


このあたりで引き返し、元来た道を戻っていると、稲坂(いなさか)橋のあたりで、川辺に下りて釣りをしているとおぼしき若者を発見。柵を乗り越えて上がってきたところで話を伺った。

「針をつけないで釣りの練習をしていただけです。コイやライギョやシーバスとか意外といろんな魚がいますよ。中洲があるおかげかもしれませんね」とのこと。
 


釣りの練習をしていた若者
 

中州で休むカモ
 

中州と護岸に生えた草のおかげで自然のままの川の姿と見間違う場所もある


神奈川県横浜川崎治水事務所の担当者のお話を伺う


神奈川県横浜川崎治水事務所に詳しいお話を伺うことにした。

担当の碓井(うすい)さんに、まずは護岸整備に関して伺うと「早渕川は、1967(昭和42)年から川幅を広げる工事を進めており、現在の護岸の多くは、1967(昭和42)年以降に建設されたものです」とのこと。

また例の不可解な階段について伺うと「あの階段は河川管理のためにつくられたものです。地主の方の希望で、護岸の草を刈る際に川へと下りやすくするためです。また刈った草を階段に一時的に置いたりする形でも、利用されています。設置数については、高田橋から中荏(なかえ)橋の区間にかけて15ヶ所設置されていますが、建設年次については把握していません」と答えてくれた。

また費用に関して伺うと「拡幅を行った2 ヶ所の階段の整備費用は、合計約800 万円です」とのこと。
 


対岸にある柵のある階段と柵の取られた階段


魚とりなどで柵をのりこえていいかどうかに関して伺うと「柵の乗り越えは、危険を伴う行為のため、ご遠慮いただきたいと考えています。また、水産動物の採捕については、種類によって神奈川県内水面漁業調整規則により、採捕出来る期間や大きさの制限が定められています。詳細は、神奈川県内水面漁場管理委員会のホームページをご覧いただくか、神奈川県内水面漁場管理委員会事務局までお問合せください」と答えてくれた。

さらに高田橋付近から上流に向って歩いた時、高田橋より下流には階段がなかったがそれはなぜか伺うと「下流は県ではなく国が管理していているため、管理の方針が県とは異なります」と答えてくれた。
 


高田橋より下流は国が管理しているという


国が管理する高田橋より下流では、住民から階段を設置してほしいという要望はないのだろうか?  それとも細かく管理する必要はないのだろうか?

そこで京浜河川事務所・河川相談室の山口さんに、住民から階段を設置してほしいという要望がないかと伺うと「住民の方から直接の要望はありません」とのこと。

また高田橋より下流の管理状況に関して伺うと「護岸に関しましては特別な管理はしておりません。しかし護岸より上の土の部分に生えている草を梅雨前と台風期の年2回除草しています」と答えてくれた。