日ノ出町駅前再開発ビル「日ノ出サクアス」と周辺の現状は?
ココがキニナル!
日ノ出町駅前再開発ビルが先日竣工式を行っておりました。入居するテナントなど気になります。/計画敷地内の大岡川沿いはキレイに整備されつつあるようです。(あびゃびゃびゃさん/0330riさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
日ノ出町サクアス完成で、横浜市としての再開発補助は一旦完了。近隣エリアと連携した環境浄化や大岡川の活用にも期待
ライター:大和田 敏子
「日ノ出サクアス」をもっと紹介! 店舗の様子は?
つづいて、商業エリアを中心にもう少しご紹介!
日ノ出町の駅から、横断歩道を渡った真向いには・・・
エスカレーター横に広いスペース。待ち合わせ場所にも良さそう!
エスカレーターの左に見えるのは「ツルハドラッグ」。入り口は、ビル外側とエスカレーターを上がった所の2ヶ所にある。
1階フロア案内
1階部分は、中は通り抜けられるようなかたちになっていて・・・
「ミスタードーナツ」の横を通り抜けて・・・
大岡川沿いに抜けられる
桜モチーフのエレベーター
大岡川方向から見ると、こんな感じ
目の前は、横浜日ノ出桟橋
川沿いに進むと「クリーニング おしゃれクラブ」があり・・・
その先にマンションの入り口がある
再び、通り沿いに戻り、駅方向に歩いていくと・・・
スロープで中に入れる入口。バリアフリーに配慮していて・・・
スロープを上ると「ミスタードーナツ」の前あたりに出る
通り沿いに「ツルハドラッグ」「セブンイレブン」が並び・・・
角にあるのが「雑貨・インテリア用品 Vivra Vivre(ビブラ・ビブレ)」
オーナーの宮道晴生(みやじ・はるお)さんとマネージャーさん
以前は石川町で店をやっていた宮道さん。日ノ出町には親戚がいて、ここの地権者とも知り合いだったという。
おしゃれな小物がいっぱい!
このエリアには、こうした生活雑貨を買える店が少なく、特に年配の方に不便な面もあったと知った。
以前は趣味的な店だったが、より実用性のあるものを置くようにしたそう
飲食店が多く、物販の店があまりないエリアで不安もあったそうだが、すでに近所の方が気に入ってくれ、口コミで来てくれるお客さんも増えてきたという。
「店のスタイルを発信しながらも、お客さんの求めるもの、好みに合う商品を販売していきたい!」と宮道さんは話す。
駅から見て向かいに見えるのは、パン屋さん。
手作りケーキと焼き立てパン「BELLBE(ベルべ)」
株式会社ベルべによると、10年ほど前から横浜橋通商店街に店を出していたが、間口が狭く不便を感じていたため、店舗をオープンできるところを探していたという。5年前、日ノ出町駅前再開発でビルが建つことを聞き、当初から出店を働きかけ、念願のオープンとなった。
店長の小池さん
広々とした店内に並ぶパンの種類は、80~100種類
“小麦の風味が生きたパン”がアピールポイント
季節やお客さんのニーズを見極め、商品を変えていくことも考えているそう
40席のゆったりとしたカフェスペースもある
ドリンクだけでなく、パスタやサラダのメニューもあるので、軽い食事にも便利!
オープンして間もないが、駅前なので朝夕は通勤客が多く利用。昼間は子ども連れや年配の方など、幅広いお客さんが訪れるという。
「地域の方に喜んでいただける店にしていきたい! ゆっくりお茶を飲んだり、食事をしたりしていただける場所になれば」と小池店長は話していた。
ベルべの並びの一番隅には・・・
「串かつでんがな」がある
2階は医療関係を中心としたフロアだが・・・
現状では、まだまだ新しい店舗が入りそう
3階フロアは、現在募集中のようだ。
日ノ出町駅前エリアの今後は? 横浜日ノ出桟橋も5月に完成!
日ノ出サクアス完成後、さらにこのエリアは変わっていくのだろうか。
日ノ出町町内会の伊藤哲夫会長に話を伺った
日ノ出町駅前エリア再開発は、地域の人たちにとって長年の希望。最初の計画は1974(昭和49)年のオイルショックでダメになった。伊藤会長のお父さま世代のころだという。その後、経済状況や関係者との意見の食い違いなどで何度か計画が頓挫しながら、念願の「日ノ出サクアス」が完成した。
街の活性化への期待が大きかっただけに、不満の声も聞かれるようだ。
地域の方にとって便利な店が多いようだが・・・
「魅力的な店舗展開で、わざわざ来たくなるようなビルにしてほしかった。今後に期待しています」と伊藤会長。
一方で、駅前の景観が良くなり、歩道が整備されたことは好評。サクアス2階が医療関係のフロアになったことも喜ばれている。
今後の開発については、5月に完成する横浜日ノ出桟橋をはじめとした、大岡川沿いの整備への期待が大きい。
完成間近の横浜日ノ出桟橋
大岡川河川再生計画は、神奈川県の事業として進められている
現在も大岡川では、2007(平成19)年にできた桜桟橋を拠点に多くの人がカヌーやカヤックなどを楽しんだり、ボートが運行されたりしている。
以前、はまれぽでもボート体験させていただきました!
今後、さらに大岡川が積極的に利用され、観光スポットとしても発展していってほしいとの願いがある。
「大岡川から湾内観光ができるようにしたり、水上タクシーを運行したり・・・。もっと川を活用して、にぎわいのある街にしていきたいね」と伊藤会長。
大岡川の活用に期待がかかる
5月23日(土)には「横浜日ノ出桟橋」完成記念関連イベントが行われ、併わせて「長者橋水上劇場2015」が開催される。桟橋完成を祝うとともに、国際色豊かなパフォーマンスのステージや街おこしの飲食や物販が行われるという。
長者橋水上劇場2014の様子
伊藤会長はまた、初音町、黄金町と連携し継続している、環境浄化への取り組みをも含め、日ノ出町をより明るくにぎわいのある街にしていきたいと、今後への思いを語ってくれた。
取材を終えて
再開発に関わった方々から話を伺う中で、立場に違いはあっても、誰もが街の活性化を望んでいることが伝わってきた。けれども、街づくりについては、必ずしも順調に進んでいると言い難い部分もあるようで、その難しさを垣間見る取材となった。
日ノ出町が、より魅力的で活気ある街に変化していくのを楽しみにしている。
―終わり―
取材協力
日ノ出サクアス(HINODE Saquas)
住所/横浜市中区日ノ出町1-200番
営業時間、定休日は店舗によって異なる
yokohamatsuさん
2015年04月27日 18時28分
個人的には日ノ出町、黄金町はみなとみらいとの対比・落差が面白いと感じていた。自分はどちらかというとハイソなみなとみらいではなく野毛やモールなどの京急側に愛着を感じる。でも、黄金町は浄化作戦で意味不明なエリアになり今度は日ノ出町の駅前がおしゃれ(風?)になっちゃった。だんだんと古き良き(良くないものも多かったが…)横浜感が薄れていくような気がしてちょっと寂しい。
0330riさん
2015年04月26日 14時04分
日ノ出町再開発の取材ありがとうございました。「魅力的な店舗展開でわざわざ来たくなるようなビルにしてほしかった。今後に期待しています」「大岡川から湾内観光ができるようにしたり水上タクシーを運行したりもっと川を活用してにぎわいのある街にしていきたいね」と、こぼした伊藤会長のお気持ちが伝わってきました。はじまったからには活性気分を失わず日ノ出の良いところを地域で守りながらさらに魅力的な街になりますように。はじまったばかりですし…。行政側もこれで終わりではなくここからスタートとして引続きサポートを惜しまないでいただきたいです。
littyさん
2015年04月26日 08時58分
以前、この場所にあった「竜宮旅館」(戦後にGI専用の連れ込み旅館として経営されていた)にあったお風呂場の錦絵や廊下の壁にあった鏝絵、見事な鯉が描かれた摺りガラスなどの昭和文化史的な遺品はどこに行ったのでしょうか?ご存知ならば教えていただきたいです。