突然の死から1年。野毛山動物園で開かれた世界最高齢のフタコブラクダ「ツガルさん」を偲ぶ会の様子をレポート!
ココがキニナル!
野毛山動物園で去年亡くなったツガルさんの一周忌の5月23日に、フタコブラクダ「ツガル」さんを偲ぶ会があるようなので、ぜひ取材してみてください(こっしーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
全国から多くのファンが足を運び、ツガルさんの死を悼んだ。今なお多くのファンを魅了し続け、絵本になってみんなのもとに帰ってきた!
ライター:田中 大輔
絵本になったツガルさん
午後2時30分からは、新設された屋内休憩所で絵本『ツガルさん』の読み聞かせ会が行われた。
この絵本は、横浜出身の絵本作家「ゆみちゃん」さんの作品で、5月26日より神奈川新聞社から発売されるものだ。読み聞かせ会では作者自らが子どもを中心に集まった人に向け、ツガルさんの生涯を振り返るように物語を朗読した。
絵本『ツガルさん』の作者、ゆみちゃんさん
ゆみちゃんさんは野毛山動物園のある西区で育ち、小学生時代から野毛山動物園に通ってスケッチをしていたそうだ。
ツガルさんの入園当時からのファンで、ゾウやライオンといった人気動物よりもツガルさんを好んで描き続けていたという。
優しい声で『ツガルさん』を朗読したゆみちゃんさん
当時から絵や物語を考えるのが好きだったというゆみちゃんさんは、絵本作家となり、今回ツガルさんを題材とした絵本を発表した。
「ツガルさんに最後に合ったのは昨年(=2014年)の4月末。動物の顔の絵をテーマにした個展の準備で来ていた」と言う。
ツガルさん、とうとう絵本にもなりましたよ!
「ツガルさんの絵で賞をもらったり、いい思いをさせてもらった」と話すゆみちゃんさんは「やっと恩返しができたかなという思いでいっぱい」と感慨深そうに続けた。
取材を終えて
この日、ツガルさんに捧げられたカーネーションは300本。
来年以降のイベントなどは未定だそうだが「なにもやらなくてもファンの人が集まってくれるかもしれないですね」と櫻堂さんは笑う。
櫻堂さんにブラッシングをされるツガルさん
「彼女は人が好きだったし、人の意思が分かる動物だった」と、6年をともにした櫻堂さんが言う。だから、きっとこの日、かつての彼女の家に集まった人たちの思いも、ツガルさんには届いているはずだ。
今なお、野毛山動物園の象徴のひとつであり続けるツガルさん。
櫻堂さんは「ツガルさんパワーはまだ健在だったよ、と伝えたい」と天国のツガルさんに思いを馳せた。きっと集まったひとりひとりも、同じように彼女のことを思った1日だったに違いない。
―終わり―
kikikikyさん
2015年05月25日 10時20分
何度も癒してもらった御礼に献花してきました。絵本にもなって喜んでいることでしょう。