新市庁舎移転予定地からレンガ造りの謎の遺構!? 建設計画や予算に影響はある?
ココがキニナル!
新市庁舎予定地で逓信省灯台局などの建物と思われる遺構が。仮に重要な文化財だった場合は建設に大きな影響も。強引に建設を進めようとしている姿勢がキニナル(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
郵便や船舶、電信などを業務としていた「逓信省(ていしんしょう)」灯台局に関連するものの可能性がある。新市庁舎移転に大きな影響はない
ライター:はまれぽ編集部
影響ほぼ無し?
遺構が発見されたのは横浜市が2020年のオリンピック・パラリンピックまでに完成を目指す新市庁舎の建設予定地。
建設計画に影響はないのか、横浜市建築局公共建築部施設整備課の大場重雄(おおば・しげお)新市庁舎整備担当課長と福田渉(ふくだ・わたる)担当係長に聞いた。
(右から)大場課長と福田係長
大場課長は「建設計画に大きな変更はないと考えている」という。
8月から行う本格的な調査では試掘で見つかった遺構の周辺を3メートルほど掘削。その後、測量図の作成や写真で記録を残し、埋め立てるといった作業で2015年度内に終了する。
当初の建設計画では2016年度に設計を開始し、先行作業を開始する予定だったため、今年度内で終わる予定の発掘調査は工事に影響を及ぼさないという。
発掘調査の中で新たに歴史的意義が大きく極めて重要と思われる遺構が見つかった場合には横浜市文化財保護審議会委員と別途協議を行い、計画変更の可能性があるが、前述の重松課長が言うように、重要な遺構が見つかる可能性は低い。
主なスケジュールの流れ。重要な発見があれば別途協議(クリックして拡大)
2014(平成26)年2月時点で616億円、その後、経済情勢の変化や資材・人件費の高騰で同年秋に667億円、2015(平成27)年5月には719億円まで膨れ上がった予算について、大場課長は「(2億7400万円の)調査費は補正予算であり、本体工事の費用に変更はない」と話している。
大場課長は「現状では全体の工事期間や予算に影響はない。早期完成を目指すというスケジュールに変わりはない」とした。
取材を終えて
日本人居住区に暮らしていたり、灯台局・横浜貿易新報に勤務されていた方々にとっては建物の価値以上に思い入れはあるかもしれない。それが重松課長の言う「一概に評価できない」という点に尽きるだろう。
しかし、一方で今とこれからの未来を生きる横浜市民にとって新市庁舎の建設というのは一大事だ。
それぞれの想いが埋まっている
日程重視でなく、すべての関係者が納得できる調査や建設を行ってほしいと思う。
―終わり―
セカさん
2015年07月03日 09時54分
横浜市は財政が厳しいので耐震性以外には無駄なお金をかけない質素な作りでお願いします。県警本部が警視庁と張り合ってあんな高いものを建てて維持費が高いのはもう学習しましたよね? 普段の工事などで指定業者に支払う金をケチってどこも受けてくれず放置している現場が多く民間に迷惑をかけても知らん顔をしている中、新庁舎建設に夢中になってゼネコンに支払う金だけ膨れ上がっていくことのないよう、くれぐれもお願いします。肝心なのは建設費を出している市民にコストに見合ったサービスを提供できるかどうかです。
はまっこ61号さん
2015年07月02日 14時00分
建て替えは必要だと思いますが、2020年のオリンピックと足踏みを揃える必要があるのか疑問です。オリンピックは国の事業、市政は横浜市民のためです。ギリシャの債務超過・デフォルト危機も『アテネオリンピックで儲かる」と浮足だった投資や事業計画の結果という見方もあるようです。見栄えばかりよくても利便性の悪い市庁舎は困ります。
ゆたかさん
2015年07月02日 12時08分
719億になったんですか?出来たときに1000億になってないといいですが。そういえば、最近は○○年でペイするという情報が出されなくなったみたいですが、何故ですかね。