ライザップを超える? 「ハマザップ」は結果にコミットすることができるのか、横浜「最急坂」を激走!
ココがキニナル!
編集部・吉田がいっこうに痩せないため今話題沸騰中の「ライザップ」に学び、それを超える「ハマザップ」で結果にコミットできるのか?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜1位の急坂を、走るたびにタイムを縮め8秒台を叩き出す見た目とは裏腹な身体能力を見せつけた吉田は、おおいに肉を喰らい英気を養うのだった
ライター:永田 ミナミ
ラーメンがステーキに着替えたら
というわけで吉田は2本目を走るため、背中にやる気を漲(みなぎ)らせながら坂を降りていった。

パクパクパク、もぐもぐもぐ、パクパクパク、もぐもぐもぐ

「準備はいいかい、吉田君」「いいですよ」「ではon your mark」

スタート。おお、2本目の吉田はさらに安定性と俊敏性を増しているようだ

こ、これは1本目よりも確実に速い

ゴール

0.2秒縮めたのは自分の指加減ではなく吉田の実力だと大仏は信じた
残念ながら8秒台にはかろうじて届かなかったが、筋肉量によるものだろうか、吉田の走りはまったくぶれない。

「ふう、何秒ですか」「9秒12だよ吉田君」「よし、次で8秒台出しますよ」

もぐもぐもぐ、もぐパクもぐ、パクもぐパク、と足取りも軽い吉田

これだけ離れていても、大仏は吉田の目つきが変わったのがわかった

位置について、用意

「スタート」の掛け声とともに大地を蹴る吉田は

3本目だというのに勢いがまったく衰えないのは体力と食欲の相乗効果か

は、速い

こ、これはいけるぞ吉田君。大仏は震える手でストップウオッチを握りしめた

うおおおおおおおお、と吉田は力を振り絞りゴールラインを駆け抜けた

大仏は手元の時計に目を落とした。よよよ吉田君、本当に出たよ8秒台

まあ、ざっとこんなもんですよ。さあ鉄板あっためといてください
やるやるとは思っていたがやはり吉田はやる男なのだった。やり遂げた男はライザップでも見せたすがすがしい汗を額に光らせ、にっこりと微笑んだ。

さらに「どんどん体が軽くなっていくなあ」と4本目に向けて位置につく

4本目でもなお吉田の足は機械のように正確かつリズミカルに送り出され

そしてフォームはますます安定感を増し上半身は動かざること山の如し

そして左右の腕をきれいに振り切りゴール。記録は8秒87と好タイム

やあまたもや8秒台だったよ。すごいねえ吉田君・・・吉田君?
妄想ステーキを頬張る吉田に、大仏の声はもう届いていなかった。そこで最後の1本は有酸素運動にしようと早歩きにすることにして、吉田の休憩がてら、吉田の快走がどれくらいすごいのかすごくないのか、大仏が走って比較を検証してみることにした。

すると半眼の視界に翻弄されつつ走った記録は16秒52と何と吉田のほぼ倍

悔しいからと還俗(げんぞく)してもう1本走ってみたが早くも腿がパンパンで体力の限界

最後ジャンプでタイムを縮めようと足掻く大仏を見る小学生のフラットな視線

夢から覚めた吉田が告げた記録は悪足掻きもむなしく11秒10と惨憺たる結果

吉田君は、4本走って後半の2本で8秒台を出したのか。恐るべし吉田君
「すごいなあ、吉田君の速さは本物だったんだね。ああいいさ、好きなだけ肉を食べなよ。ただしよく噛んでね」と言って息も絶え絶えの大仏が顔をあげると吉田の姿が見えない。「あれ」と見回すともうすでに坂を降りている。
「おおい」と声をかけると「さあ、あと1本早歩きして肉を食べに行きましょう」と吉田。
さあ肉だ肉、何百グラム食べようかなあ

「何という鉄人ぶりだろうか」大仏はよろよろと立ち上がりゴールに立った

ではいくよ、位置について、よういスタート!

すたすたすたすた

すたすたすたすた

すたすたすたと19秒29でゴール

「歩くほうが大臀筋にくるなあ」とつぶやく吉田の顔に滲む青春の面影

その面影を指摘すると「がるる、肉食べるぞう」と吉田は照れを隠した
なかなかかわいいところのある吉田だが、実際にかなり飢えてもいるようなので、われわれは車に乗り込み、横浜を代表する肉料理店に向かうことにした。




