横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.45 猛暑の中「アツい物」を探して三ツ境南口商店街の老舗店を汗だく取材!
ココがキニナル!
「角よし」でアツいカレー南蛮うどん。「大番」でアツ燗をいただく。三ツ境南口商店街は、イベントに力を入れているアツい方たちの集まりだった。
ライター:山崎 島
宇都宮がいるだけで3度ぐらい暑くなるのは何故(つづき)
で、外に出るとひたすら暑い・・・暑すぎて鳥肌が立つぐらい暑い。山崎は夢とか1泊分の着替えとか詰まったリュックをしょっていたので、背中に長細い汗染みができたし
チャラ男のタオルも
だいぶ触りたくないぐらいビシャビシャになっていました。
そんな陽炎漂う商店街で、暑さにアツいものを見失いそうになりながらウロウロしていると
これ
カレーうどんののぼり
かつてはま旅でお世話になった老舗お蕎麦屋の「角よし」にカレーうどんの文字が。これは、だいぶアツいんじゃなかろうか。
再びお邪魔しました
はまれぽへの登場はお久しぶりな2代目ご店主の川口さん
前回の記事でも触れているが、同店は創業64年の老舗のお蕎麦屋さん。この界わいでは一番古くからの飲食店だ。
うっをー貴重な1枚!!
「1957(昭和32)年ごろには、この商店街に28店舗お店がありました。ほとんどが呉服屋とかおもちゃ屋で、生鮮三品のお店はこっちにはなかったなあ。1975(昭和50年)ぐらいまでは景気が良かったんだけど、やっぱり大型スーパーが増えたせいか、最近は厳しいね。でも、商店街みんなで協力して、夏祭りとか、ハロウィーンのイベントとか、毎年恒例の行事に力を入れて盛り上げているよ」とおっしゃっていた。
去年のハロウィンイベントのチラシを見せていただいた
お化け屋敷やファッションショーなど、盛りだくさん
「市とも連携を取りながら、面白いことをやっていこうとしているよ。この商店街の若い人たちも頼りになるし、まだまだ元気に頑張ってます」
商店街の活性化に対し、とてもご熱心な川口さん。そんなアツい川口さんは今年
「ガチめん!~汁もの編~」にエントリーされている
しかもカレー南蛮うどんで
キュートンのサイン・・・すごい!!
しかもこちら、創業時からあるメニューなのだ。
ということで、暑い日の商店街のアツいもの、一つ目は
カレー南蛮うどん(610円)に決定
ま、まだグツグツ言ってる・・・
そしてすごい湯気
写真では見えないが、湯気がすごい。暑い中、暑苦しい編集と3時間ぐらい歩き回った後に、ちょっとこれは・・・と思ったのだが、優しいカレーの匂いが食欲をそそる。
いただきまーす
あづ・・・いけどこれはいける!!あっさりとした優しい辛さのスープが、もちもちと柔らかい麺に絡んで食べやすい。具はネギと豚肉というシンプルさ。時代によって少しずつ味を変えているものの、基本的なレシピは64年間変わらないという、こだわりの一品。
「出汁はカツオとサバの和風のもの。豚肉は大和豚(やまとぶた)っていう、ここらへんでは主流になってきたもので、この肉を使うと出汁が深い味わいになる。シンプルな具材は長くやって来た上で、選び抜いたんだよ」と川口さん。
ごちそうさまでした
長年の人気メニューのカレー南蛮うどん。暑い日でもするりとおいしくいただけました。
川口さんのお話はとても静かだけどアツい
「ここらへんは大手スーパーが8軒ぐらいひしめき合っていて、商店街に来なくても手軽になんでもそろう時代になったけど、ここには人とのコミュニケーションを取りたい人が集まってくる。特に若い人はそうだね。それに子供を地域全体で育てるという意識も強いから、子供を育てる環境としては適してると思うよ」
長年この場所を見ている方だからこそ、変わったことや、変わらずにここに根付いていることを淡々と語られた。
アツいカレーうどんと貴重なお話ありがとうございました