リニューアルで横浜駅ザ・ダイヤモンドの地下街からミセス系の店が減った? ミセスは今、どこで買い物をする?
ココがキニナル!
ダイヤモンド地下街がリニューアルしています。若者向けの店が増え、以前あったおば様方の洋服店などがありません。おば様方は今後、どこで服を買えばいい?買い物、憩いの場所など調べて!(こたろじさん)
はまれぽ調査結果!
おば様向けの店舗はなくなったわけではなく、リニューアルに伴いタカシマヤ周辺に移転し、店数は減っていない。利用者にまだ浸透していないようだ。
ライター:山口 愛愛
	ミセス系のお店は健在!?
	 
	
	 改装前の2014(平成26)年のフロアガイドの中央通りには
	ミセスに人気の店「花菱(赤枠)」や「オハラ(青枠)」(クリックして拡大)
	 
フロアマップで見てみると、移転はしているが、ダイヤモンド開業当時からある花菱のほか、マルチュウ、トクナガ、ビリージーンなどが残っている。
	 
	
	手ごろな値段から品がそろう「ビリージーン」
	 
「本店が元町にあるオハラさんや野毛の横浜マリヤさんなど地元のお店も長く入っています。カシェットさんなどは今年の8月から入った新店です」と宮崎さんがいうように、ミセス系の店数は減っていないようだ。
	 
	
	ちょっとしたお出かけ用もそろうオハラさん
	 
	
	「ヨコハママリヤ」(旧野毛マリヤ)も健在
	 
	
	カラフルなシャツが並ぶ「美樹」
	 
	
	お客さんでにぎわう「マルチュウ」
	 
	「移転も伴いましたが、テナントと協力しないと受け入れてもらえないので、お客様の利用がしやすい配置を提案しています。横浜タカシマヤは全国のタカシマヤの中でも高い売り上げを誇っているので、横浜駅西口の地下全体を考えて、大きくぐるっとまわってくれれば良いと思っています」と宮崎さんは話す。
	
	憩いの場について聞いてみると「元々、地下にはフリーで座れる椅子の用意はありませんでした。中央通りにあったドトールさんの席数が少なくすぐ満席になってしまっていたので、奥にはなりましたが広いスペースになり好評いただいています」
	 
	
	移転したがテーブル席が増えたことで、利用者も増したドトール
	 
	オスロコーヒーなどの喫茶店も場所は変わったが残っている。
	
	「以前は小さな飲食店がまばらにあり、場所も狭くて入りづらかったので『ジョイナスダイニング』として地下1階の一部と地下2階に移動してスペースを広くしました。地下はタカシマヤを囲うように広がるちょっとした街。『地下から始まる街づくり』をコンセプトに、ぶらぶらしたらちょっと気分が良くなるような街を目指していきます」と宮崎さんは締めくくった。
	
	通路や天井もどこも同じしつらえに改装し、方向誘導サインも統一。
	 
	
	利用者や店の声に迫る
	 
	ミセス系の店舗がなくなっているわけではないと知り、配置転換の経緯も理解できた。
	では、この事実について利用者や店舗側はどのように感じているのか、相鉄ジョイナスに許可をいただき声を聞いてみた。
	中央通りでミセス層に声をかけてみる。
	
	
	
	利用者や店舗の反応は?
	
	まずは、H.Hさん(40代後半)に尋ねてみた。
	 
	
	H.Hさんは写真はNGだが「はまれぽを見ています!」と語ってくれた
	 
	「昔から地下街は利用していますが、横浜駅も含めてずっとどこかしら改装工事をしているイメージ。リニューアルしてあまり大きく変わった気はしませんね」
	
	「通り道にある店は利用しますし、地下街以外の店でも買い物をします。昔は母とショッピングに来て花菱さんやオハラさんで買うこともあったけど、最近はお店を見かけなくなってしまったわよね。地下の洋服店のイメージといえば、女性のもばかりで、男性ものが少ない気がしますね。主に地下鉄からJRに移動する道を通るので、その経路から離れちゃうとあまり買わなくなってしまうかも」
	 
	
	ミセス系といえば、老舗の「銀座花菱」の印象が強いようだ
	 
	ジョイナスのお2人が言うように、生活経路の中で買い物をする傾向にあるようで、店の場所が変わってしまうとなくなってしまった、と思ってしまうようだ。
	花菱さんもオハラさんが移転して営業を続けていることを伝え、次のターゲットへ。
	
	続いて2人組に声を掛け、R.Hさん、T.Sさん(60代)に感想を聞く。
	 
	
	60代後半というが若々しく見えるお2人
	 
	「昔は地下街でよく買い物をしたけど、最近はまわりにも店が増え、東口や地元の店も利用するようになり、以前よりは買い物が減ってしまったかも。行き当たりばったりで、歩いていて目につくものを買うので、場所が変わると気付かないかもしれない。前は花菱さんとかミセスの店もあったわよね?」とのこと。
	
	どうやら、前の場所にあった花菱さんの印象が強いらしい。また移転したことを伝えた。実際の店舗側の意見も聞いてみることにしよう。
	
	花菱の店長さんを尋ねた。
	「移転して、フリーのお客さんが入ってくることもありますが、ダイヤモンドオープン当初から入っているので場所で覚えていてくれたお客さんが多かったと思いますね。案内はしていましたが移転に気付いていない方もいるでしょうね。時代に合わせ店のコンセプトも変化し、このリニューアルのタイミングで商品の若返りをしています。時代や店の場所によって商品の内容を変えて対応しています」
	 
	
	「キレイ目」のオリジナルシャツなどが目を引く
	 
	
	若々しいモダンなファッションも多い
	 
	続いて、オハラの店長さんにも改装の現状を聞いてみる。
	オハラはリニューアルに際し、一度仮店舗として8月に移転し、12月の改装後に再度、移動することになっている。
	 
	
	オハラは場所が変わるがまた中央通りへ戻る
	 
	「正直言いまして、お客さんは減っている状況です。既存のお客さんには商品の袋に移転の案内を入れていましたが、改装前の数ヶ月間に来たお客さんだけなので充分に知れ渡っていないんですよね」
	
	「スタッフについているお客さんは今も来てくれていますが、フラッと入るお客さんは減っていますし、この通りの客層に合わせて単価の低いものを置くようにしたり工夫していますが、単価の高いものが出なかったり厳しい状況です。場所で覚えているお客さんが多いようなので。12月の移転で挽回できるといいですが」と厳しい表情を浮かべていた。
	 
	
	落ち着いた色調の服を吟味するお客さんたち
	 
	
	バックやアクセサリーも並ぶ。挽回に期待したい
	 
	こうして話を聞いてみると、相鉄ジョイナス自体はもちろんテナント全体の売り上げを伸ばすために改装をしているわけだが、まだ情報が利用者に浸透していないように感じられた。相鉄ジョイナスにかかわらず、店の移転直後は認知度が低くなる可能性もあるだろうが、インフォメーションを強化していくことが課題のようだ。
	
	相鉄ジョイナスにどうインフォメーションしていくかについて伺ったところ「今後も引き続き、フロアガイド、館内ディレクトリ(ポスターほか)、HPなどで告知の強化を行い、店舗からのご案内も含めて認知を浸透させていきたい」とのこと。
	
	今回の改装でファッションやフードが充実し、生活に身近な商品は人通りの多い経路上で買えるように変わってきている。新店も増えているので、ぜひふだん使う経路以外の道も覗いてみて、新しい相鉄ジョイナスを発見していただきたい。
	
	
	
	取材を終えて
	
	ミセス系が集まっている通りを覗くと、移転のポップなどを出したり、スタッフが表に出て声掛けをしたりと、集客の努力が見られた。いわゆる「婦人服」というより、モダンで40代くらいからカジュアルに着られる服も多い印象を受けた。
	
	中央通りから姿を消した店は多いが、タカシマヤ周辺に集まったことで、見比べながら買い物しやすくなっているのではないだろうか。
	まだ情報が浸透しておらず、退店してしまったと思っている利用者が多いので、この記事を読んで少しでもミセス系の店に再び足を運んでもらえれば幸いだ。
	 
	 
	―終わり―
	 
	 





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シバぽんさん
2015年10月25日 02時40分
店は新しくなれば良いというものではないですね。新しくはなくても、活気のあるカオスな雰囲気も「店の味」です。今回取り上げられたミセス系の店も、以前の親しみやすさがうすれてしまいました。顧客のミセスはド昭和育ちなのに、平成のショッピングモールにありがちな雰囲気にしちゃった感じ。あと微妙に価格帯も上がってる?
こたろじさん
2015年09月24日 20時56分
本日確認してきました! ありましたねーミセス系の店。自分が一番気になっていた田中鞄店も発見しましたー! 銀だこもポルタへ移転するようですが残念です。
ちびころさん
2015年09月24日 20時39分
相鉄さんは、各テナントさんの売上の何%かをテナント料として取っているわけですから、そりゃ売上が多いテナントが多いに越したことはないのでしょうが、どこにでもあるようなチェーンのお店ばかりではつまらなくなってしまいますね。再開発全般に言えることですが、ショッピングモールの個性を活かす方向で各テナントさんを大事にしてほしいです。