横浜市の水道水はおいしくなったって本当?
ココがキニナル!
10年ぐらい前までは、自宅の水道水は浄水器を通さないと、においや味が変だった。最近は、浄水器なしでも飲めるようになった。おいしい水道水になった水道局の方の努力をレポしてくだ。(RIPさん)
はまれぽ調査結果!
水道水は10年前と比べ、日々の浄水技術の向上だけではなく塩素濃度を下げる努力など、さまざまな取り組みによって実現されていた!
ライター:すがた もえ子
続いて、西谷浄水場
1915(大正4)年に建設されたという西谷浄水場
当時の建物はお隣の水道記念館になっている。
西谷浄水場正門
今回ご対応いただいたのは、横浜市水道局浄水部西谷浄水場浄水係長の細矢弘(ほそや・ひろし)さんと皆川泰(みながわ・やすし)さん。
細矢さん(右)と皆川さん、ありがとうございます
西谷浄水場の水源は相模湖で、浄水方法は横流式(おうりゅうしき)の沈でん池と急速ろ過池を用いている。
原水が到着する着水井
1日当たり35万6000立方メートルの水を処理することができ、この数字は横浜スタジアム約1.2杯分だということだ。設計上はこの数字だが、この日は26万0000立方メートルほど処理していた。横浜市全体で使用される水量は、昔よりも家電などの節水技術が進んだためと、2001(平成13)年の大渇水以来、市民の方々の節水意識が高まったため年々減ってきている。
「ニオイについては、以前はそういうご意見もありました」と細矢さん。
今は横浜独自の水質目標をより厳しくして水質を管理している。
水質担当の職員が毎日ニオイのチェックをしていて、測定機器のはじき出す数字だけではなく、人間の感覚による判断も必要だ。ここでカビ臭さなどがあれば粉末活性炭を投入する。しかも3時間に一度そのチェックをしているという。粉末活性炭を入れる日数は年間に200日以上に及ぶこともあるそうだ。
沈でん池
ポリ塩化アルミニウムという薬品を入れ、浮遊物を固めて沈下させている。
よく見ると浮遊物が全体的に細かい粒に固まってきている
浮遊物が沈んで透明な水に!
沈でん池の出口では底が見えそうなほど透明な水へと変わっていく
消毒のため塩素を注入する
塩素を入れる段階はさぞかし塩素臭いのだろうと思っていたが、ほぼ匂いは感じられなかった。
最後はろ過池へ
ここで取り切れなかった細かいゴミなどを砂や砂利の層を通して取り除いていく。
できたての水を飲める水道はこちら
それではいただきます
カルキ臭さなんかは感じなかった。
続いて、3番目の川井浄水場に向かった。