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三浦半島の南端、神奈川最大の自然島「城ヶ島」にオープンした海上釣り堀に突撃!

ココがキニナル!

城ヶ島にオープンした海上釣り堀がキニナル。真鯛やイサキが釣れるそう。入漁料分の元がとれるのか?(八景のカズさん)城ヶ島灯台入口にあるカフェ「SEA SIDE HOUSE」がキニナル。(ほっけさん)

はまれぽ調査結果!

海上釣り堀では真鯛やイサキのほかカワハギやカンパチなど活きの良い魚が釣れる。SEA SIDE HOUSEでは店主姉弟の感性と白秋コーヒーが味わえる

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ライター:山崎 島

海に浮かぶ釣り堀で


 


バス停を背に、茶色の建物を目印に歩くこと徒歩1分
 

海の上に浮かぶ施設が見えてくる
 

こちらが今回ご紹介する「J’s フィッシング」。お邪魔します

 
海と空に包まれた解放感のある釣り堀。一歩入ると足元に波の感触が伝わってくるのもいい。
 


ポッケに手を入れていますが、これは名刺入れを探しているのであります
 

こちらが今回お話をお伺い&大変お世話になったJ’s フィッシング店長の佐藤直樹さん

 
淡々とお話される、海が似合う方だった。佐藤さんは、釣り歴約25年の大ベテラン。元々大手釣具店に13年勤められていたところ、同釣り堀の店長に抜擢されたそう。25年て、そんなに続けられてるものって、私の人生では歯ぎしりぐらいしかないかもしれない、すごい!!

まずは「J’s フィッシング」の概要をずばばばっと。

同釣り堀がオープンしたのは2015(平成27)年7月21日。神奈川に第4の観光地を作ることを目的とした「新たな観光核づくり」という、県のプロジェクトの一環で作られた。

このプロジェクトは、横浜、鎌倉、箱根に次ぐ、第4の観光地を、大磯、城ヶ島・三崎地域、大山地域の3つの候補地から作ろうという県の政策。詳しくはHPを見てください。
 


動画は結構面白いです(HPより)

 
同釣り堀は城ヶ島区営で、管理業務はこの釣り堀のために設立された株式会社城ヶ島が請け負っている。


 

大きな魅力は可能な限り自然に近い環境(HPより

 
「ここでは海の中の様子や魚の特性を観察することができます。特に釣りを始めたばかりの方が、ここで練習してから海釣りに挑戦される方もいらっしゃいます。みなさん、魚の頭の良さにびっくりされますよ」とのこと。初心者には佐藤さんをはじめとする、釣りマスターのスタッフさんが、丁寧に教えてくださる。
 


魚は日本全国で養殖されたものを放流しているそう

 
「三崎の海は栄養価の高い東京湾と、黒潮に乗せて魚を連れてくる相模湾が丁度ぶつかっているため、非常に豊かです。同釣り堀の魚は、養殖ではありますが、どれも島近郊で獲れる種類なので、城ヶ島の適した環境下において天然に近い状態に戻り、コンディションは抜群です」と佐藤さんはおっしゃっていた。
 


ちなみに釣れる魚はこちら

 
真鯛がほしいよ、真鯛が。
 


料金はこんな感じ。(10月29日現在/HPより)

 
同釣り堀の営業時間は午前9時から正午、午後1時から午後4時の2部制。入場する時間により料金が変わってくる。

「ここは船という扱いになるため、入場料と別途に遊魚料もかかります。遊魚料というのは、同釣り堀で使用する竿の一本当たりの料金で、例えば2人でご来場して釣竿を1本シェアする場合、入場料2160円が2人分と、1人分の遊魚料8640円を合計し、1万2960円でご利用いただけます。こちらで貸し出す釣竿は無料、3.5メートル以内ならご自分のものを持ち込むこともできます」

「高いと思われるかもしれませんが、ここでは釣りに必要なものは全てお貸しできますし(餌は別途購入)、釣った魚はお持ち帰りいただけるなど、盛りだくさんなサービスをご用意しております。また、入場から一時間で、釣った魚の中から一匹お持ち帰りができる、体験コース(入場のみ540円、入場料と遊魚料3240円)もあります。11月1日からは料金設定の改定を予定しており、もっと手軽に遊んでいただけるようになります」

改定後は入場時間を午前9時から午前11時、午後1時から午後3時でフリーに変更し、3時間10800円、2時間8640円、1時間5940円(いずれも釣り放題)と、利用時間によって利用料金が変わる。
 


お出かけ前にそのほかの注意事項は要チェックや

 
ちなみに、投稿にもあった入場料と遊魚料の元は取れるのか、と伺うと「近くの市場では、真鯛が1匹2000円、イサキが1500~2000円、カンパチが1kg3000円で売られています」ということなので、カンパチを釣れば(5kgあるそう)一発で元取れます。
 


山崎も体験させていただいた

 
山崎の釣りの経験は20年ぐらい前、父親に極寒の海辺に連れて行かれ、凍える手で竿を持ち続けさせられた、一回のみ。
 


餌は、手の汚れない練りタイプのものを使用。なんだかふつうに美味しそう
 

佐藤さんのご指導で一回釣れそうになるも

 
変なコメントをしている間に餌だけ持ってかれた。「あれは真鯛だったなあ」と呟く佐藤さん。え!! 鯛だったの? 鯛・・・

それにしても、魚って本当にジーニアス。ひょんと糸をたらしても、海の中で不自然に浮かぶ餌は警戒して寄ってこない。
 


なにこの疎外感

 
その後も佐藤さんに手とり足とり助けていただくも、全く釣れる気配がなく。
 


心配して集まってきてくださった関係者の皆様
 

「もうだめかもなあ」と思っていた矢先、やっと1匹
 

イサキが釣れました!

 
押し寄せてくる達成感!
 


が、この後山岸がさらっと1匹釣っていました
 

それから特別に佐藤さんの釣りテクを見せていただいた

 
海の中で餌が自然に沈んでいくよう、竿を操る佐藤さん。すると・・・
 


真鯛がー!!

 
なんと佐藤さん、カワハギをおびき出して鯛を釣り上げなすった。カワハギの餌を横取りしたがる鯛の習性を利用したんですって。すごい!! いいなあ、鯛いいなあ。
 


鯛の歯ってこんなに鋭い
 

釣れた魚はスタッフさんが血抜きと神経締めをしてくださる

 
神経締めとは、脊椎に針金を通して神経を破壊し、死後硬直を遅らせるという処理。これをすることにより、身が硬くなるのを防ぐことができるのだとか。

「魚を締める作業は、できるだけお客さんに見ていただきます。お子様の中には残酷と嫌がる方もいますが、”食育”という観点から命を食べることがどういうことなのかを学べる良い機会なので、釣って、締め、持ち帰って食べる。魚を食べるための、起承転結を実体験していただきたい」と佐藤さん。

釣った魚はクーラーボックスを持っていなくても発砲クーラーボックス(有料)も用意しているそうで、本当に手ぶらで来られる。
 


わー、山崎がタイタイ言ってたら、佐藤さんが釣った鯛、くださいました

 
わー、山崎がタイタイ言ってたら、佐藤さんが釣った鯛、くださいました。
 


なんだか気を遣わせちゃってすみません・・・すごいうれしい!

 
今後の展望について佐藤さんは「お子様向けの釣り教室や、ホテルとコラボレーションするなど、いろいろ計画をたてています。料金システムも、もっと幅広くいろいろな方々にきていただけますよう、これから改良していきます」とおっしゃっていた。

自然に恵まれた城ヶ島だからこそできる、楽しく学べる海上イケス釣り堀「J’s フィッシング」。とても楽しく取材させていただきました。ありがとうございました。