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横浜生まれの日産自動車、神奈川区のクラシックカーも見られる「日産エンジンミュージアム」に突撃!

ココがキニナル!

神奈川区守屋町に日産自動車エンジン博物館があります。日産自動車発祥の地ともいわれ、クラシックな工場事務所の建物とエンジンなどにまつわる展示物などを取り上げてください。(1945ashizawaさん)

はまれぽ調査結果!

「日産自動車 横浜工場ゲストホール」そして併設された「日産エンジンミュージアム」は、名車のエンジンや歴史的価値ある建物の両方を楽しめる。

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ライター:吉澤 由美子

クラシックな工場事務所の建物



横浜工場ゲストホール・日産エンジンミュージアムは、日産自動車創立の翌年、1934(昭和9)年に本社事務所として建設され、1968(昭和43)年に本社機能が東京・銀座に移転するまで使用された建物にある。現在の本社はみなとみらい地区にあるが、今も登記上の本店はいまだにここだとか。

横浜市の海沿いは工場地帯だったこともあり、第二次世界大戦の時、空襲の被害が甚大だった。そのため、戦前の建物はほとんど残っていないのだが、この建物は辛くも被害を免れた。
 


どこか懐かしい佇まいの建物

 
戦前期の工場事務所ビルとして貴重であり、日本のモダニズム建築の先駆的な例として評価され、2002(平成14)年11月、横浜市より歴史的建造物に認定され、その後、2007(平成19)年には経済産業省により、日本の産業近代化に貢献したとして近代化産業遺産の認定も受けている。
 


横浜市の歴史的建造物認定プレート
 

経済産業省の近代化産業遺産認定プレート

 
建物は、当時の姿を再現して改築してある。創建の1934年は関東大震災のあった1923年(大正12年)の記憶もまた生々しかった時期。そのためとても頑丈に作られていることから、耐震基準が厳しくなってきた現在でもそれほど大仰な補修は必要なかったそう。

ファサードにあるアールデコ風のライトは、建物が竣工した時にあったかどうかは不明ながら、戦前につけられたオリジナル。
 


モダンでお洒落なデザイン

 
外壁下部には、スクラッチタイルが貼られている。神奈川県庁など、横浜に残るレトロな建物に多く使われているスクラッチタイルは、建設当時とてもモダンな素材だった。
 


縦にストライプが掘られたスクラッチタイル

 
階段の「人造石研ぎ出し仕上げ」は、昭和初期に流行った工法。壁や階段の手すり部分の表面となる仕上げ層に、細かい種石を混入したセメントやモルタルを上塗りして、それを研ぎ出す。この工法は、仕上がりに自然石のような高級感があり、やわらかいアール(曲面)を自在に作れるデザインの自由度の高さが魅力。そのため、デパートの内装や滑り台などに幅広く使われた。
 


斜めの手すり部分の人造石研ぎ出し仕上げは、角に優しい丸みがある

 
2階のクラシックな雰囲気が色濃い廊下に面した壁は、くもりガラス。ここは映画やドラマなどの撮影にもよく使われるそう。「最近ですと、日本テレビで放映された『花咲舞が黙ってない』の古い銀行のシーンだったかな? それで使われたと聞いています」と前田さん。
 


レトロモダンでシンプルながらどこか優美

 
このガラス、よく見ると表面に細かな筋が均等に入っていて、それが光やシルエットをやわらかくぼかしている。ほとんどが縦の筋なのだが、一部に筋を横にしている部分があり、光の入り方に変化がありとても美しい。「今はこういったガラスを作っているところはなくなってしまったと聞きました」と前田さん。これも貴重なものなのだ。
 


目隠しとして、そして明り取りとしても美しいガラス

 
2階には、日産自動車の歴史を紹介するエリアと、横浜工場や環境技術について紹介しているエリアがある。

歴史を伝える場所には、創建当時の工場のジオラマや当時の写真などが展示されていた。
 


創建当時、工場の前に線路が走っていたことが分かる

 
ここで「ダットサン」という名前について面白い話を前田さんが教えてくれた。

日産自動車の前身となったダット自動車の「ダット」は「DAT」で、これは、ダット自動車のさらに前身だった「快進社」でなかなか資金が集まらなかった時に出資してくれた3人、田健治郎(でん・けんじろう)、青山禄郎(あおやま・ろくろう)、竹内明太郎(たけうち・めいたろう)の頭文字をつないだもの。その息子のような存在ということで、最初は英語の息子「SON」を「DAT」につけた「DATSON(ダットサン)」だった。

ところが「SON」はローマ字読みすると「ソン=損」のイメージになることから「SUN=サン=太陽」に変えたとのこと。
 


歴史の展示のほか、ミニカーを展示したコーナーもある

 
そして、廊下をはさんだ場所には、横浜工場の紹介とともに、日産の環境技術について解説しているコーナーもあった。
 


工場見学に来るゲストのために展示されている、横浜工場と環境技術紹介

 
歴史を作ってきたエンジン、昔の風景、建物など、さまざまな魅力がコンパクトに凝縮された空間を満喫できるゲストホールとミュージアムだった。



取材を終えて



「日産自動車 横浜工場ゲストホール」そして併設された「日産エンジンミュージアム」は、建物と展示物の両方を楽しめる、魅力的な場所だった。
 


見学者への記念品。現在はミニカーだが、グッズはその時々に変更されるそう

 
匠が作っていると知ってGT-Rエンジンの実物を間近に見ると、ちょっと欲しくなってしまう危険性も。そういう意味ではデンジャラスかもしれない。

スペースはそれほど広くないが、エンジンに絞られているおかげで展示内容はとても濃密。最寄りの駅から徒歩17分という距離とはいえ、行く価値はあり。


― 終わり ―
 

取材協力
「日産エンジンミュージアム」
http://www.nissan-global.com/JP/PLANT/YOKOHAMA/

日産自動車 横浜工場 ゲストホール内
住所/横浜市神奈川区宝町2番地
電話番号/045-461-7090
開館時間/午前10時~午後4時
入館料/無料
予約/不要
休館日/日曜日、ゴールデンウイーク、夏季休暇、年末年始休暇
*祝祭日は閉館する場合も。事前にお問い合わせを。
アクセス/JR「新子安駅」、京浜急行「京急新子安駅」より徒歩約17分
市営バス「新子安駅」より約10分「宝町」下車
 

この記事どうだった?

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  • もはやフランスの企業だからなぁ。

  • 小学校の工場見学で行った覚えがあります。歴史的建造物だったんですねー

  • 今度の日曜日(11月29日)は日産車フェアが横浜工場で行われますよ~以前に一度だけ行った事がありますが、自分も1945ashizawaさん同様に建物・施設の方ばかりに目が行ってしまいました。本店所在地は変わらずも一時は本社機能を銀座へ移すなど地元に根ざした企業とは言い難い時代もありましたが、今は本店・本社共に横浜市内となり名実共に横浜に根ざした企業として発展してもらいたいものです。愛知とかに行くと他地方と比べ物にならない位に更に「トヨタ車一色」ですものね~。それと比較するとお膝元の筈の横浜でもトヨタ車がダントツ。エンジンに定評があっても現行スカイラインには他社エンジン採用!って・・・コストやグローバル戦略上で必要な施策なのでしょうが、何とも残念で寂しい限りです。

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