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世界初、地球の中心部まで調査できる探査船「ちきゅう」内部を特別レポート!

ココがキニナル!

地球深部探査船「ちきゅう」という船で、現在定期検査工事で三菱重工横浜製作所本牧工場に停泊しているそうです。検査工事は11月中旬までとのことなので、横浜にいるうちにぜひ取材を!(濱俊彦さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「ちきゅう」の全長は210メートル、21世紀の深海掘削科学の最先端! 世界中の研究者が乗り込んだ世界的なプロジェクトの舞台だった。

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ライター:すがた もえ子

ここからは研究区画(ラボ)エリアへ!


 


X線CTスキャナー

 
物質の密度差を利用して、破壊せずにコアや岩相を観察することができるもので、医療用のCTをそのまま利用している。ただし医療機器としての申請はしていないので、人間には使えないのだという。
 


ここでCTに乗るのは人ではなくサンプル
 

破壊せずサンプルの内側を見ることができる

 
科学掘削船の中で、このCTが搭載されているのは「ちきゅう」だけ。
 


コア半裁機

 
海底より採取された地層サンプルのコア試料を乱さず美しく切ることができる機械。
 


こちらは微生物研究室

 
海底下に棲息する微生物を研究するための場所。
 


深海の微生物は環境が変わるとすぐに死んでしまう

 
空気を遮断した状態で作業ができる「嫌気グローブボックス」は微生物をコアから抽出するためのもの。
 


「下北八戸沖石炭層生命圏掘削計画」で海底より採取された地層サンプルのレプリカ
 

中央の糸状の部分は浅い海に生息していた貝の化石だ
 

こちらは東日本大震災で実際に動いた地層のサンプルレプリカ
 

東日本大震災で動いた断層に残った熱を測った温度計

 
断層が動くと熱が発生する。東日本大震災後にサンプル採取後、穴の中に温度計を入れて熱を測定した。「かいこう」チームが回収に向かうことがあらかじめ決定していたため、温度計のカバーには「かいこうチーム回収ありがとう」の文字が書かれている。
 


こちらは南海トラフの地震発生帯のコアサンプル

 
コアには、地球の過去がさまざまな形で記録されている。
こちらのサンプルはレプリカではなく本物の展示だ。これが海中数千メートルにあった物かと思うと感慨深い。
 


「奇跡のコア」と呼ばれる南海トラフで採取されたコア
 

玄武岩(グレー)と堆積岩(左側の茶色い部分)との境目がはっきりと分かる

 
ここまではっきりとプレートの境目を捉えたコアはなかなかないため「奇跡のコア」と呼ばれている。
このほかにも青森県・下北半島で取れたサンプルなどがたくさん並んでいた。
ただの土や砂にしか見えないものだが、科学的にはすごい価値を秘めていて、乗組員の研究者の間ではサンプル争奪戦になることもあるのだという。
 


沖縄熱水海底下生命圏にあった地層のサンプル
 

採掘予定地を音波測定した地図

 
採掘予定地にガスや石油などが埋まっていないかを調べ、危険な場所を避けて穴を掘っていく。
 


コアに残された磁気を研究する「古地磁気研究室」もある

 
地球の磁場の向きは時代によって変化していて、堆積物などに磁気が記録されている。その磁気を読み取ることによってコアがいつの時代の物かを知ることができる。
 


磁気を測るのに現在の地球の磁場が邪魔になってくるので、ここで磁場を遮断する

 
部屋の中では地場が遮断されるため、方位磁石はもちろん携帯も使えない。
 


中央白色の機材が噴出防止装置

 
採掘中に石油などを掘りぬいてしまった場合、船に到達するまでの途中でシャッター状の弁を閉じ、噴出を防ぐための装置。2010(平成22)年に起こったメキシコ湾の原油掘削基地での事故などはこのシステムが上手く作動しなかったためだということだ。
 


海底へ繋いで下ろされていくライザーパイプが収納されている。1本27メートルもある

 
このパイプを繋いで海底まで下ろしていく技術がすごい。途中で曲がったりしないのか心配になるが、そういったことはないのだという。

「ちきゅう」の船上で見るものは初めて見るものばかりで、つい夢中になってしまった。




船上での生活は?



ここで実際に「ちきゅう」に乗っている方へお話を伺うことができた。
 


JAMSTEC船上研究統括の江口暢久(えぐち・のぶひさ)さん

 
船内を見学してみてやはりキニナルのは、実際に乗組員のみなさんはどんな生活をしているかということ。
その辺りのことを「ちきゅう」でのプロジェクトを「黒子」として支える船上研究統括の江口さんにお話をうかがってみた。

「『ちきゅう』は基本12時間シフトです。部屋は1人部屋か2人部屋。2人部屋でも12時間シフトだから、相手が一緒ということはほとんどなく、ほぼ1人部屋状態です。トイレ、シャワーは部屋についていて、洗濯はネットに入れて置いておくとランドリーマンと呼ばれる人がやってくれます」と江口さん。

研究内容にもよるが、長くてだいたい2ヶ月ほど航海が行われる。12時間シフトで24時間動いているので、『ちきゅう』の食事は一日4食。いろいろな国の人が集まっているので、食事は多国籍なバイキング。ただしアルコールは全面禁止となっている。
 


ヘリポートの内側でランニングをする人も

 
「夕日が沈むシルエットを見るのはなかなか素敵ですよ」と江口さん。

「DVDの貸し出しを利用したり、娯楽室で映画を観たり。ネットもつながります。海が荒れてサンプルが取れない時は研究者のフラストレーションも溜まるので、どうやってガス抜きをするかが大事」だという。

そのため卓球大会やクリスマスパーティー、ダンスパーティーなどさまざまなレクリエーションが企画されるのだそうだ。
 


レクリエーションによってコミュニケーションが深まる

 
研究者と技術者で約50人、「ちきゅう」を動かすのと掘削のスタッフ約100人などから構成される、およそ200人が「ちきゅう」に乗船し、研究航海を行う。陸から離れて何ヶ月もずっと海の上の生活はどんなものか全く想像ができなかったが、船での研究や生活をうまく続けて行くためには、やはりさまざまなレクリエーションなどの楽しみが必要のようだ。船の上での12時間シフトでの勤務、本当に大変なお仕事だと思った。




見学を終えた参加者

見学を終えて「ちきゅう」を降りると、入場規制のために新たな見学者のみなさんが列を作っていた。見学は時間制となってはいるが、めったに見られない「ちきゅう」の内部に誰もが興味津々で、行列ができてしまうこともしばしばあった。
それでもみなさん楽しそうな表情を浮かべているのが印象的だった。
 


物販のテントもにぎわっていた
 

JAMSTECの2016年カレンダーが売れ筋
 

「ちきゅう」のTシャツも

 
今回は「ちきゅう」の一般公開だが「ちきゅう」だけでなくJAMSTEC関連グッズが販売されており、しんかい6500や深海生物のグッズも人気だった。
 


帰りは再びシャトルバスで赤レンガ倉庫前へ

 
バスを降りた所で、参加者の声を聞いてみた。
 


本日は「ちきゅう」のために都内から来たという、りゅうのさん

 
「『ちきゅう』はテレビで見たことがあって、昔から実際に見たいと思っていました」という、りゅうのさん。やぐらの大きさと、パイプを見られて良かった、面白かったと話してくれた。

はまれぽを見ているという和泉さんにもお話を伺ってみた。
「もともと船が好きなんです。『広報よこはま』に一般公開の記事が載っていて応募しました」という和泉さんは、やはりその大きさに驚いたという。「1本10メートルのパイプを繋いで海底に下ろしていくのがすごい」とのこと。
 


家族で見学に来ていた菅原さん一家

 
菅原さんご一家は、お父さんが見学に行こうと提案したので参加。お母さんが申し込み当日にパソコンの前で待機し、この日を迎えた。「おっきかった」「階段こわかった」とお嬢さんたち。お父さんは「船の中で全て研究できちゃうのがすごいと思った」と語る。



取材を終えて



とにかく「ちきゅう」の大きさと、そのけたはずれの規模に驚きっぱなしの見学だった。
今回の一般公開はすぐに定員満了になってしまい、行きたくても行けなかった方も少なくないのではないだろうか。「ちきゅう」はこれからまた研究のために横浜を出港するが、ぜひまた帰港した際には一般公開の機会を設けてほしいとおもう。


―終わり―
 

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コメントする
  • 護衛艦や特殊船舶の一般公開は楽しいですよね、その後のグッズ売店での買い物も楽しみなのですが、だから貯金できないのかも。

  • 地球の中心部?それはないでしょう?

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