東横線は本当に便利になった? 「副都心線」乗り入れをどう思う?
ココがキニナル!
東横線と副都心線が相互直通運転を開始してから2週間ですが、便利になったと感じている人、そうでない人それぞれにいると思うのですが、街の声はどうなのでしょうか?キニナリます(あずきさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜でのインタビューでは「利用者101名中69名は便利になったと感じている」という結果。「不便になった」という声は横浜在住者に多い
ライター:三輪 大輔
「相互直通運転で便利になった?」横浜駅・桜木町駅編
桜木町にやってきた。多くの観光客の中から、対象者を見つけて、インタビューを敢行。市内在住のビジネスマンは、「便利になったと感じていますね。遅延も確かにありますが、本数が多いので、気にしたことがないですね」と答えてくれた。
お仕事の小休憩中、ありがとうございました!
桜木町駅が、みなとみらい線と離れていて、観光客も多いからだろうか。あまり収穫を得ることができなかったが、結果は下記の表の通りである。
インタビューした3名ともビジネスパーソンだから乗り換えなしは便利とのこと
最後に最も人が多く集まる場所、横浜駅へ飛ぶことにする。
横浜駅で全ての答えが出るはずだ
ここまでの傾向から、横浜市外の方は「便利になった」と感じていることが、ある程度分かった。そこで横浜駅では、横浜市民を狙って、インタビューを試みることにする。
平日の午後4時過ぎだったからか。横浜駅には20代の方が多くいて、その回答から「渋谷」というキーワードが浮かび上がってきた。複数の方から、同じ回答があったものを下記に記載する。
「渋谷駅の案内表示って訳が分からないじゃないですか。以前より不便になりましたよ」
「湘南新宿ラインで渋谷は行けるし、東横線の渋谷駅が分かりづらいので、直通になってから使わなくなりましたね」
横浜の若者の渋谷離れが・・・(フリー画像)
ただ一方でほかの世代も含め好意的な意見もあった。それも一部抜粋して紹介する。
「池袋などに乗り換えなしで行けるのは便利。遅延もあるけど、どの電車でもあるし気にしないかな」(20代女性)
「埼玉方面に小旅行に行ったとき便利だと感じた」(60代男性)
横浜駅では47名の方から回答を得て、結果は下記の通りとなる。
若者を中心に不便になったが票を集めたが「便利になった」が上回った
こうして横浜市内の5ヶ所を巡った調査は終了。いよいよ最終結果の発表といきたいが、その前にキニナルことがある。副都心線の終点となる和光市駅の方はどう思っているのだろうか。そこで、この調査の最後に、和光市駅でも街頭インタビューを試みることにした。
「相互直通運転で便利になった?」和光市編
副都心線の終点・和光駅に到着!
駅前は、ちょっと栄えている様子ではある
早速、駅周辺を中心に街の人に意見を聞いてみよう。すると体に良いお弁当やお惣菜をそろえている「ひまわり」のスタッフの方がインタビューに応じてくれた。
和光市のカステラとご当地キャラ「わこうっち」と一緒に
「すごく便利になりましたよ。この前、小田原に行ったんですが、帰りは横浜駅で和光市駅行の電車を待って帰ってきました」と一人の女性が答えると、もう一人の方が「いつもはJRを使って横浜に行っていたんですが、今では副都心線で行きます。本当に便利になりましたね」とのこと。
このほかにも和光市の方に意見を聞いてみたが、インタビューに応じてくれた10人中10人が「便利になった」と回答。しかも「相互直通運転が開始されてから横浜に行ったか?」との質問には、10人中5人が「行った」と答えていた。和光市の方にとって、横浜が近くなっているようだ。
では、いよいよ横浜でのインタビューの結果を発表しよう。
最終結果
今回、横浜市の5ヶ所で調査を行い、101名の方から回答を得た。その結果が下記の表である。
相互直通運転についての総合結果
横浜市民の意見では、「便利になった」が50票で、「不便になった」が32票となり、およそ40%の方が不満を感じている結果となった。
しかし、それ以外だと、「不便になった」と答えた方がいなくて、オール歓迎ムードである。和光市の調査から見えてきたように、横浜へ足を運び、その魅力を知る方が増えている可能性はあるだろう。遅延や混雑に不便を感じているという声も切実だが、横浜にとっていい面も多い延伸となったことが分かった。
取材を終えて
今回、街頭インタビューを行ったが、拒否をされる方がほとんどいなかった。相互直通運転が開始されて3年経つが、それだけ街に人の関心が高かったということだろう。インタビューに応じてくれた方々に、改めて感謝したい。ありがとうございました!
―終わり―
aibさん
2024年06月01日 02時49分
コメント欄では不評みたいですが、伊勢丹の売上を増す経済効果を生み出してますし、埼玉から元町中華街まで一本で行けるようになったことで中華街にも良い影響がありますし、渋谷と横浜を乗り通す客も1割増えているので、東横線と副都心線の直通運転(5直)は成功してますよ。それに渋谷駅で座れなくなったということは新宿池袋から東横線への直通客が増えたということなので良い傾向だと思いますし、渋谷駅も深くなっただけで言うほど分かりづらくなった印象はないです。副都心線開業時は3分でJRと乗り換えできました。自分は西武池袋線の沿線民ですが、横浜まで一本で行けるようになったのはあまりに大きいので、度々Fライナーを使って横浜に来ていますよ。直通によって得をしている客は確実にいるんですよ。2024年になって相鉄直通も実現して1年経ちましたが新横浜アクセスで利用者が増えることに期待したいです。
Nicksさん
2016年06月13日 01時30分
個人としての日常の通勤通学の観点から様々な感想があると思うが、横浜市全域の商業地の経済であったり、観光収入であったり、みなとみらいや関内への企業誘致であったり、身近なベイスターズの観客動員であるといったマクロ経済としては効果をあげているのは事実だと思う。横浜都心と渋谷、新宿、池袋、品川、東京駅、上野がいくつもの鉄道路線で結ばれることで創出された横浜都心の地理的優位性や立地コスト競争力を企業誘致に結び付けられると思う。しかしまだ成果としては市民が驚喜するほど達成できておらず、企業誘致活動がどのくらいの高密度でおこなわれてきたかも市民には見えにくいところ。横浜の都市力再生には経済の核となる企業群の集積抜きには語れないため、充足された京浜間の鉄道網が最大限活かされる政策と成果を市民は待望していると思う。
N-Hさん
2016年06月07日 15時36分
東横線沿線に居住し、渋谷乗換山手線、新宿乗換中央線まで通勤している私にインタビューしてほしかったな。朝晩の渋谷駅の乗換の遠くなったこと、渋谷駅で座るために待つ時間の長くなったこと。お世辞にも便利になったとは言えません。あと、地下鉄から来る車両がオンボロで座席が狭いのも難点。それでもたまに池袋あたりに用事があるときはすごく便利ではありますが。