テーブルゲームがあるレトロ喫茶店を一斉調査!
ココがキニナル!
昔ながらのレトロな喫茶店ってのはまだまだ横浜市内にはありますが、私の思い出の喫茶店というと、テーブルゲーム筐体を置いた喫茶店。そんなお店ってもう全滅してしまったのでしょうか?(でっちさん)
はまれぽ調査結果!
レトロ喫茶店+テーブルゲーム筐体、全滅寸前! 今回紹介するのは、3店舗。ブラウン管と電子音に再会するなら、即訪問をお勧め!
ライター:はまれぽ編集部
2軒目は横須賀! 「ジャズ喫茶ミスティ」
(つづき)
お腹いっぱいになったところで、オーナーにお話をお伺い。
「いつ頃からテーブルゲーム機はあったんだっけかな。昔は映画館が入っていたビルの中に店はあってね。前のオーナーからこの場所に移転してきたタイミングで店を引き継いだから・・・。正確なことはわからないけども。当時からゲームはあったから、30年前くらいかなぁ。」とオーナー。
店内中央には漫画本! と水槽!?
「ゲームは2台。1台は壊れちゃって、遊ぶことはできません。毎日常連のお客さんが来て、1~2回はゲームをして遊んでいきます。そうだ! 中身を見てみますか?」とおっしゃるオーナーの粋なお言葉に甘えて・・・
慣れた手つきでここをいじると・・・
オープン
ゲーム機の寿命のカギを握る配線(弱々しい)
「オークションサイトなど、テーブルゲームを手に入れようと思えば手に入るらしいけどね。もう使命じゃないけども、最後の1台は壊しちゃいけないと思って、大切にメンテナンスをして守っています。常連さんの顔を思い浮かべながらね」と、オーナー。
オーナーの話に感動しちゃいました!
3軒目! 弘明寺「喫茶 モカ」
最後に紹介するのは、今回の調査で唯一発見できた横浜市内のテーブルゲームのあるレトロ喫茶店。
横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅から徒歩1分。鎌倉街道沿いにある一軒長屋のちょうど中央部に位置する「喫茶モカ」。
キニナル店舗が、ほかにも数件あり!
緑のビニール屋根と歩道の黄色と相まって
トロピカーナ! 懐かしのペプシの看板も!
それでは早速店内へ。取材をする前に、しばし珈琲タイム。
アイス・ホット共に300円なり
コーヒーを飲んでいると、カウンターから店主が出て来て、一番奥の座席に座った。店内のモニターでは、古いカンフー映画が流れている。ブルース・リーか、キョンシーか。酔拳の指先を見ながら、突撃取材開始!
店主の亀田さん、御年83歳
編集部:「こちらにテーブルゲームがあると聞いたんですが?」
亀田さん:「ゲームかい、あるよ。あるにはあるけど、ちょっと前までは、電気がついたんだけど、今はダメ。テーブル替わり。電源指してみてもうんともすんともいわないよ」
とはいうものの、店内を見渡すが、どこにもゲーム機がない。
赤いパイプ椅子がレトロビューティー
亀田さん:「なにやってんの。君の使っているテーブルがゲームだよ、テーブルクロスをめくってみてよ」
編集部:「えっ!、本当ですか?」
亀田さん:「本当だよ、それだよ」
あった、あった! 恥ずかしい!
使い込まれたSPACE WAR(スペースウォー)
編集部:「電源入れてみてもいいですか?」
亀田さん:「入れてみてもいいけども、だからさっきから言ってんだろう、電源入っても付かないって。ちょっと、前までは使えてたんだけどもね」
編集部:「いや、すみません。どうしても『スペースウォー』の画像をはまれぽ読者に見せたくて、付かないとは分かっているんですけども諦め切れなくて。ダメもとでいいでしょうか?」
どうだ!
スイッチボタンを見つけるも、電源付かず
亀田さん:「やっぱり珍しいかね。先だっても君みたいな人が来て、何度も何度もやっていたよ。やっぱり、うんともすんともいわなくてさ、残念だけども」
スペースウォーは、もう終了したのだ
亀田さん:「30年前は、そいつで、月に20万ほど売上があったよ。2台あって、店の外にまで行列もできていた。あのころは、景気も良かったしな」
亀田さん:「1956(昭和31)年にお店を始めたんだ。当時は、喫茶店ではなくミルクホールという名前だったかな。中華街の闇市でケーキを仕入れてさ、コーヒーやジュースなど、一時はアルコールも取り扱うことがあったかな。昭和40年~昭和50年ごろね。そしてバブルのころは大変でさ、何を出しても商売は上手くいってな。私も若かったから、午前9時から午後11時ころまで店を開けていたよ」
もう何年も前から値段は変わってないよ
亀田さん:「当時は、趣味のバイクや釣り仲間たち、近所の店主たちなどのたまり場になって、1日中、お客さんが途切れることなかったよ。今は、もう、午後5時には店閉めるし、ふらふらいい加減だけど、昔はね」
亀田さん:「もう閉店しようかなとは思っているんだけども、主治医が、健康のため続けなさいって。健康にいいから、ボケ防止になるからってね」
60年以上鎌倉街道をみつめてきた店主
亀田さん:「でも、私も、こうやって君たちや昔からの仲間やお嬢ちゃんたちが懐かしがって、『このまま続けてください』て、言ってくれるから嬉しくて、辞めるわけにはいかないなと。まあ、ふらふら、自分の体調に聞きながら、店を開けているんだよ」
亀田さん:「また来てよ」
編集部:「もちろんです。いろいろ、横浜のことを教えてください」
亀田さん:「来るときは、電話をちょうだいな。いつまで続けるか分らんしな。お客さんが来なかったら、営業日でもお休みにすることもあるからね。常連には、お店に来るときは電話をかけて、と言ってるからさ」
取材を終えて
テーブルゲームが置いてあるレトロ喫茶店は、キニナル投稿者の言うように全滅寸前だった。探されている方がいらっしゃるのであれば、すぐに、訪問をされた方が良い。
店舗が閉店する可能性もあるが、一番の問題はテーブルゲームの寿命が差し迫り、待ったなし、ということだ。きっと、どのお店も素敵な店主が笑顔をもって、迎えてくれます。ぜひ、ブラウン管の光と電子音、そして、懐かしいあの記憶に・・・! 再会訪問をオススメします!
-終わり-
たぬびーさん
2017年04月20日 08時15分
スペースウォー、貴重な一台だけに復活して欲しいなぁ。
タンクさん
2017年04月20日 00時34分
藤沢にあるのはビックカメラですね。それはそれとして、スペースウォー、気になります!!修理とかはムリなのかなぁ・・・
ふいふいさん
2017年04月19日 15時17分
ぜひ、横浜・川崎でピンボール(実機)のあるゲームセンターやバーなどを見つけてください。もう、存在しないかな・・・。