【横浜の名建築】横浜開港資料館旧館(旧英国総領事館)
ココがキニナル!
横浜にある数多くの名建築を詳しくレポートするこのシリーズ。第19回は、英国総領事館だった『横浜開港資料館旧館』は威信あふれた外観と質実剛健な室内という本格的な英国建築だった。
ライター:吉澤 由美子
エレガントな丸窓がアクセントとなる外観 (続き)
開港広場や日本大通に面した部分には、それぞれテラスが付いており、バラストレード(手摺子/てすりこ)で囲まれている。
奥に横浜開港資料館新館が見える。斜めに使ったレンガの積みかたが面白い
正面玄関に比べシンプルながら、ドア左右の壁に明り取りのアイアンワークを配していて、柔らかい印象を与えている。
アイアンワーク上部の石積みがクサビ型でキーストーン風
正面玄関の裏手は、1階の中心部分が出窓風に張り出しており、上がバルコニーになっている。
出窓風に張り出した中心部
地下室への階段。左右対称なので反対側にもある
焼却炉だったという小さな扉
東門の角柱の基部にある『GR』は、創建当時の王朝名を印したものらしい
威厳に満ちた外観から一転、落ち着いた室内
正面玄関から入って振り返る。優雅なつる草のアイアンワーク
正面玄関から中に入ると、壁のスクラッチタイル(ひっかき傷のような模様をつけたタイル)がまず目を惹く。
廊下はシンプル