緑区中山駅南口の再開発で巨大ビルが出現!? どんな建物が建つの?
ココがキニナル!
緑区の中山駅南口再開発計画が固まったとのこと。再開発の必要性や、地元の意見を調査してもらえませんか?(ポスポスさん、nkym4230-hamaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
駅前広場の整備や29階建ての住宅などが行われる再開発計画は、2021年着工予定。これから地域への説明会などが順次開催される
ライター:はまれぽ編集部
駅近くにはスナック街と老朽家屋
道路拡幅の関係で、建設予定建物の周辺も大きく様変わりする
今度は裏手から再開発エリアを見ていく。こちらはスナックなどの小規模店舗が多いエリアだが、営業していない店や老朽化した家屋も多くみられた。
個性的なスナックが多いが
古い建物もある
営業している店舗ももちろんあった
線路沿いを駅に近づくにつれて駐車場や住宅などが多くなる印象だが、それ以上に入り口をふさがれたり壊れたりしている建物も目立っている。
入り口がふさがれているこちらの住宅も、駅からすぐ近く
こちらには「立ち入り禁止」の表示が
不法侵入する人も多いのかもしれない
こうした建造物の老朽化も、再開発が進められる理由の一つのようだ。
一方で、一角には真新しい建物が建っているエリアも。ここは再開発の範囲外なのだろうか?
真新しいおしゃれな住宅
横浜市に確認したところ、新築の建物がある場所も再開発区域に該当するとのこと。計画そのものは以前から進んでいたため、「家を購入する際には、再開発予定エリアであることは伝えてあるはず」だという。
実際に開発が行われる際には、その価値に応じて新たな住宅の床が割り当てられることになる。計画を見据えて、さまざまな思惑が交錯しているようだ。
地域はどう変わる?
今回の再開発は、地域にどのような影響を及ぼすのか。駅前でバスなどの利用者に声を掛けると「再開発があることは知っていたけれど、詳細は分からない。大きな建物が建つそうなので、影響が大きそう」(緑区在住の女性)といった声があがった。一方で「南口が便利になるなら嬉しい」(通学中の男子学生)と話してくれる人もいた。
多くの商業施設が駅前に集中することで利便性が上がれば、これまでの生活に多様な影響を与えることになる。
南口にある中山商店街。長く地域を支えてきた
中山駅では、北口の区画整理が1987(昭和62)年に完了。それまで田んぼだった場所にバスロータリーができ、利便性が向上したことで、まちづくりが進んだ。
北口の発展を受けて人の流れが大きく変わった影響で、南口からは客足が遠のき、店舗の数も減少した過去があるという。南口でお店を構える方は、今回の再開発についても「いい影響もあれば悪い影響もある」と考えているようだ。
30年前に区画整理された中山駅北口。広いロータリーがある
商店街は東西に伸びているため、新たな商業施設の周辺と、そうではない店舗によって影響の大きさは異なる。一方で、再開発によって歩行者用の通路が整備されれば回遊につながる可能性があるほか、高層ビルの住宅ができることで転入者が増えるなど、地域全体の活性化にも期待がかかっている。その影響の見極めは難しい面がある。
さらに、中山駅南口周辺の再開発は、今回のエリアだけに終わらない。南口の中山商店街の東側にある「川和踏切」の立体化工事なども、周辺のまちづくりに合わせて今後進められる予定。
歩行者にとって危険な川和踏切(過去記事より)
横浜市では2020年までに、川和踏切がある「中山北山田線」の整備事業に着手する考え。南口再開発による交通環境の改善とともに、より安全な環境が作られることになりそうだ。
この踏切では2013(平成25)年に取り残された高齢者を助けようとした女性が、電車にはねられて死亡する痛ましい事故が起きた。そういったこともあり、この立体化工事は地域にとっても悲願といえる。
建物の高さに注目が集まりがちだが、再開発の大きな目的はよりよい交通環境を作ることにあるようだ。
2018年4月下旬には再開発を担う準備組合による説明会が行わる予定。今後、住民や事業者の理解を得ながら、計画が進められていくことになる。
取材を終えて
中山駅南口の再開発計画は進みつつあるが、完成・供用開始は2024年。交通結節点である駅への影響を考えれば、ロータリーと商業施設は順次工事が進められるはずだが、まだ詳細は決まっていない。とにかく、駅前の様相は今からは想像ができないほど変化しそうだ。
新しい中山駅南口がどのように変わっていくのか、これからも注目していきたい。
ー終わりー
ちゃたろうさん
2018年06月14日 20時21分
駅の両側の踏切も一緒にどうにかしてくれないと渋滞が酷すぎて困ります。
うまんちゅさん
2018年05月02日 12時47分
タワーマンションで住民が増えても、今のままの横浜線だったら、ラッシュは積み残しが発生しかねない。地下鉄も同じ状況ですね。
Nicksさん
2018年04月19日 01時46分
最近では二俣川南口、戸塚西口、新綱島の再開発で人口流入により市内郊外区の再生が進もうとしている。上大岡や仲木戸なども磁場としての魅力を再開発により維持してきたと思う。鉄道新線開通による羽沢も都市計画事業を進めることで新線の整備効果を高められると思う。横浜市に必要なのは、これから高齢化や人口減でシャッター商店街化することを防止し、戦後から言われてきた交通ネットワークの欠如によるバラバラの郊外各拠点を連綿とつなぎ合わせ相互の社会資本を補完しあい、市内一体感を熟成させることだと思う。中山を例にすれば港北NTと二俣川/鶴ヶ峰の中間点に位置するので、寸断されている都市計画道路を結びつければ各々の先端医療機関、動物園、運転目試験場、商業施設、生産拠点を共有でき、防災経路も拡充できる。道路が途切れてるようでは郊外再生はおぼつかない。道路・地下鉄で郊外各拠点を結節させることを市は真剣に実行して欲しい思う。