横浜F・マリノス J1優勝! 沸騰するサポーターの声を日産スタジアムで聞いてきた!
ココがキニナル!
もしもマリノスが優勝したら記事にして下さい!去年が去年だけに号泣するかも。(ホトリコさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
15シーズンぶりのJ1制覇を果たした横浜F・マリノス。この日、日産スタジアムはF・マリノスサポーターの熱気で確実に沸騰していた!
ライター:はまれぽ編集部
決戦を前に現地のサポーターに直撃取材!
先ほどの行進でも、十分すぎるほどにサポーターたちの盛り上がりは伝わったかと思うが、編集部が聞きたいのは“生の声”。そこで、編集部はサポーターへの直撃取材を行うことに。
最初にインタビューに応えてくれたのは、先ほどの行進にも参加し、編集部が思わず、その髪のインパクトに声をかけてしまった彼ら2人。
トリコロールカラーの髪がイかしているルキくん(左)と、ナオくん
「小さい頃からマリノスアカデミーに通っていたので、2004年以来優勝していない横浜F・マリノスの優勝が見たいです」とルキくん。ちなみにルキくんの髪色は1日で落ちるタイプの染料のようで、明日からはまじめな学生に戻るのだとか。
お次は、小さいお子さんサポーターを連れて、今日の試合を観戦に来たというご家族にお話を聞いた。
いかにも仲がよさそうなトリマリファミリー
「どんな形でもいいから、とにかく勝って優勝してほしい。負けたら、勇蔵に怒られますからね」と、冗談交じりに取材に応えてくれたトリマリファミリーのお父さん。確かに、当日を最後に現役を引退する栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)選手を優勝して、送り出したいのはサポーターの総意であるだろう。
次になんと話を聞けたのは、“無敵艦隊”ことスペインからの留学生と一緒に試合観戦をするというグループ。一緒にいたスペイン語もできるという方が通訳もかって出てくれた。
マリノスサポーターは国際色も豊かだ
「(スペイン語・・・ペラペラ・・・)イニエスタ!」
通訳してくれた方「Jリーグを初めて見ることができてうれしい。マリノスの試合を見るためだけにスペインからやってきました、と言っています」
イ、イニエスタだけは、かろうじで聞き取ることはできた(笑)。スパニッシュジョークはさておき、海外の方にも日本のJリーグのおもしろさが広がっていくのは素敵なことだ。ぜひ帰国したら、母国の方に今日の出来事を話してほしい。
その他にも、今シーズン途中に横浜F・マリノスからベルギリーグの「スポルティング・ロケレン」に移籍した天野純(あまの・じゅん)選手のファンの集いにも話をうかがうことができた。
天野選手がF・マリノス所属時の背番号#10を掲げ記念撮影
「移籍した選手の活躍もあっての今のF・マリノスがあると思うので、今日は天野選手のファンで集まって、写真を撮ろういうことになりました。最高の仲間、監督、チーム、選手と共に優勝したいです」と記念撮影の音頭をとっていた方が話してくれた。
記念撮影の音頭をとっていた大阪在住のマリノスファンのひでぽんさん
編集部が、サポーターのインタビューをしているうちに、運命のキックオフの時間が刻一刻と迫ってきた。編集部も自前のチケットを片手に、いよいよ日産スタジアムに入場することにした。
入場すると、いたる所に有志のファンによる張り紙が貼ってあった
いよいよ優勝をかけた試合がキックオフ!
日産スタジアムに入場すると、そこにはJリーグ最多観客数を更新する6万3854人のサポーターが所狭しと、日産スタジアムを埋め尽くしていた。編集部も席を必死で探し、F・マリノスのゴール裏の1階最上段あたりに陣取ることができた。
ほどなくして、定刻の14時03分になり運命の試合がキックオフ!
試合の立ち上がりは、チームの意地と意地がぶつかり合い、少し荒れた試合展開のように感じた。選手が倒れるたびに審判に詰め寄る両イレブン。なんといっても、リーグ1位と2位の直接対決。リーグ優勝に向けた気迫を感じた。
試合は前半22分、突如動くことになる。F・マリノスのサイドバック・ティーラトン選手が放ったミドルシュートが、FC東京の選手の足に当たり、そのままゴールキーパーの頭上を通過しゴールネットを揺らした。ラッキーな形でのゴールにはなったが、幸先よくF・マリノスがリードする形になった。
前半終了間際の44分。F・マリノスは追加点を奪うことになる。フォワード・エリキ選手が技ありのボールコントロールでFC東京ディフェンダーを翻弄し、ボールをゴールに流し込んで2-0。F・マリノスは2点リードでハーフタイムを迎え、試合を折り返すことになる。
各選手が躍動。写真はフォワード・仲川輝人選手 ⒸY.F.M
後半に入り、逆転優勝には6点以上ゴールを決めることが最低条件となった、FC東京が猛攻を仕掛ける。後半22分、F・マリノスのディフェンスラインの裏のスペースに抜け出した、FC東京のフォワード・永井謙佑(ながい・けんすけ)選手を、F・マリノスゴールキーパー・朴一圭(パク・イルギュ)選手が倒してしまい、レッドカードで一発退場。F・マリノスは1人少ない状況で残り時間を戦わなければならなくなり、日産スタジアムに一瞬暗雲が立ち込める。
だが、その暗雲は一瞬にして晴れることになる。後半32分、後半の途中から出場した、ミッドフィルダー・遠藤渓太(えんどう・けいた)選手が、左サイドを抜け出しシュート。ゴールキーパーの手をかすめて3-0。F・マリノスの優勝は盤石なものになった。
ふと外に目をやると、マリノスをお祝いするかのように富士山がくっきりと見えていた
残り時間も少なくなり、F・マリノスサポーターは優勝を目のまえに、ピッチで走る選手たちを鼓舞するようにチャントを歌い続けた。
“錨を上げろ 勇敢に挑め
共に強いマリノスよ 勇ましくあれ
オーオーオオー オーオーオオー
オーオーオオー、オオーオーオーオオー”
(横浜Fマリノス チャント『錨を上げろ』)
試合終了のホイッスル。
F・マリノスファンが15シーズン待ちに待った歓喜の瞬間が訪れた。
2004(平成16)年以来のJ1リーグ優勝。横浜にシャーレ(優勝銀皿)がかえってきた。