終電で寝過ごした! どこまでなら始発を待つより歩いた方が早い?(東海道本線・下り編)
ココがキニナル!
横浜駅から東海道本線の下り終電で寝過ごし、終点の小田原駅に行ってしまった。どこまでなら始発を待たずに歩いたほうが早いの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
終電後の小田原駅から歩くと、二宮駅から始発に乗れる。しかし、小田原駅東口は、朝まで営業している店舗やホテルが多いので歩く必要はない。
ライター:はまれぽ編集部
北条氏政と氏照の墓所がある「おしゃれ横丁」
さらに駅周辺の調査を行っていると、キニナル通りを発見。
おしゃれ横丁・・・?
なんとも言えないイルミネーションで始まる入口に、先に食いついた中田が指さす先には・・・
中田「え? ここにお墓あるんですか?」
どうやらこの「おしゃれ横丁」内に、北条氏政(うじまさ)と氏照(うじてる)のお墓があるらしい。こんな場所にお墓? と思いつつ、墓所に手を合わせに行くことにし、早速「おしゃれ横町」へ足を踏み入れた。
「おしゃれ横丁」は、昭和を感じるレトロな店舗が軒を連ねていた。
大きな提灯がいい雰囲気の海鮮問屋「ふじ丸」
丸ポスト!
チープ感漂う横丁
飲食店だけでなくホテルもあった
入口から70メートルほど歩いたところに、石造りで高台になっている場所が現れた。
横丁のちょうど真ん中ぐらいに墓所が出現!
小田原市指定史跡とある(クリックして拡大)
墓所にはたくさんの鈴が結ばれており、それらは「幸せの鈴」と言うらしい。
数え切れないほど多くの「幸せの鈴」が結ばれている
この「幸せの鈴」で調査の安全を願掛けしよう! とは思ったが、きっとこんな馬鹿げたお願いは、北条氏政も氏照も困るだろう。今回は手を合わせるだけにとどめておいた。
そして「おしゃれ横丁」内にはもう1ヶ所、歴史を感じるスポットがある。
コーヒーカップ!?
このコーヒーカップは、小田原城址公園内の「こども遊園地」にあった「メリーカップ」というものだ。1970(昭和45)年から「こども遊園地」内に設置させていたものを、2017(平成29)年の廃止に伴い、おしゃれ横丁商店会が譲り受け、管理している。
背景には、桜が満開に咲いた小田原城が描かれており、密かな撮影スポットになっていることだろう。
暇を持て余し向かった「小田原城」
小田原屈指の観光スポットである「小田原城」へ向かった。
小田原城へは、小田原駅東口から徒歩でおよそ5分ほど、お堀端通りを一直線に進む。
途中には24時間営業の飲食店
ここで中田と筆者・和田が完全に忘れていた、「寝過ごしたら完全にここで決まりでしょ!」という施設を目にする。
カポ~ン
和田「忘れてた・・・」
中田「いや、もうここでよくないですか?」
呆気に取られ「万葉の湯」を見つめた。そして我々の調査のためだろうか、夜を明かすにはもってこいのプランもあるではないか。
ここで朝食を食べて帰りたい
歩くことが馬鹿馬鹿しくなりつつある状況。2人は無言で小田原城へと向かった。
堀が見えてきた
日中は観光客で賑わう「小田原城」も夜になると静まり返る。敷地内は薄暗く、どことなく不気味だ。チラホラ散歩をする人が見える中、天守閣を拝むため恐る恐る歩を進めた。
時刻は22時。以前、「御城印」の取材で訪れた際に見た天守閣とは少し違って見えるが、やはり立派な城跡だ。
御城印の記事はこちら
「さあ、戻るか」
何も得るものはなく、とりあえず小田原駅へ戻ろうとしていたその時! あるモノが中田を襲撃した。
中田「おい嘘だろ~~~~!!!!!」
そう、う〇こである。「ペットマナー悪すぎだぞー!!」と夜の小田原城で絶叫する中田。しかし、こんなことで彼の心は折れなかった。
「和田さん。これ写真撮ってください・・・」
こんなところでジャーナリスト(?)魂出さなくても! と思いながらシャッターを切らされた。
小田原城で“不運”(踏むうん)な思い出を作ってしまった
朝まで開いている店舗やホテルも多くあるのに、今回の虚しい調査に付き合わせてしまい、さらに小田原城での出来事で踏んだり蹴ったりの中田(本当に思いもよらないモノを踏んだ)。
「これからが本番なんだよな・・・」と少しだけ申し訳なくなった。
静まり返った小田原駅
時刻は深夜1時。日付を越え、駅前からは徐々に人影が少なくなり、すっかり静まり返った小田原駅へ向かう。
いたのは二宮金次郎像だけ
二宮金次郎像も、駅を背にして帰宅する途中というのになぜ我々は乗れない終電を待つのだろうか。
ガラーンとした小田原駅
「本日の列車はすべて終了しました」
小田急線と箱根登山線の最終電車も終了
新幹線口は完全にシャッターが下りていた
1時10分。小田原駅に終電が到着するまでベンチに座っていると、「お2人は待ち合わせか、なにかですか?」と構内の警備員に声をかけられた。それもそうだろう。もう乗車できる電車はすべて終わってしまっているにも関わらず、ベンチに居座っているのだから。
「あ、すみません。終電が来るのを待っているだけです・・・来たらすぐいなくなりますので・・・」と中田。
終電が到着するまで、残り時間10分ほど。その前に、周辺取材の際に購入した、貼るタイプの10枚入りカイロを5枚ずつ分け合い、各々お腹や腰、足に貼った。