終電で寝過ごした! どこまでなら始発を待つより歩いた方が早い?(東海道本線・下り編)
ココがキニナル!
横浜駅から東海道本線の下り終電で寝過ごし、終点の小田原駅に行ってしまった。どこまでなら始発を待たずに歩いたほうが早いの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
終電後の小田原駅から歩くと、二宮駅から始発に乗れる。しかし、小田原駅東口は、朝まで営業している店舗やホテルが多いので歩く必要はない。
ライター:はまれぽ編集部
いよいよスタート! どこまで歩けるか!
小田原駅に終電が到着した。
もう後戻りはできない・・・
ここでルールを整理しておこう。
・小田原駅から基本的に東海道本線沿線を歩くものとする
・小田原駅から出る始発電車(4:30発・高崎行き)に追い抜かれたら調査終了とする
・始発電車にちょうど良く乗車できそうなタイミングで駅に着いていれば始発に乗車し、帰れるものとする
東海道本線ルート(小田原駅から横浜駅まで)
気温は7.8度。いざ出発!
東口へ降りるとタクシー乗り場には数人の列ができていた。
タクシー乗りたいよ・・・
乗り場近くには普通車の目安運賃表(クリックして拡大)
タクシー待ちの列を尻目に、東通りを進み、次の駅である鴨宮駅を目指す。
先ほどまで賑わっていた「おいしいもの横丁」も静まり返っていた
小田原駅のホームに目をやる。もしやあれが始発電車・・・
何もなく、ひたすら歩く。
【1時39分】怪訝そうにおじさんがこちらを見ていた(18分経過)
【1時41分】踏切が見えてきた(20分経過)
小田原駅から徒歩20分で伊豆箱根鉄道の緑町駅に到着
【1時55分】第1コンビニ発見(34分経過)
【2時】酒匂川(さかわがわ)に到着(39分経過)
写真中央の白い部分に注目
取材当日は雲1つない快晴だったため、深夜でも富士山の頂上が顔を覗かせていた。シャッターを切ると星も写っている。深夜2時の富士山も煌めく星も、この調査をしなければ見られない光景だったろう。
【2時16分】ゆっくり走ろう小田原。しかし我々は先を急ぐ(55分経過)
【2時19分】鴨宮駅に到着(58分経過)
およそ1時間ほどかかり、鴨宮駅に到着。小田原駅から約3.5km。ここまでの道のりは主に県道720号を通り、酒匂川に架かる小田原大橋を渡った。
足の調子はまだまだ大丈夫。あまり立ち止まってはいられないため、次なる駅の国府津駅を目指す。
何もない そして遠い
次の駅を目指し、さらに歩を進めていく中田と和田。この時は疲労が蓄積されている自覚はなかったため、軽快に足が出る。
鴨宮駅の近くにある新聞屋さんは朝刊配達の準備が始まっていた
【2時26分】高架下の歩道を通る(1時間5分経過)
空中歩道になっている面白い高架下だった
【2時34分】アイスの自販機前(1時間13分経過)
写真で和田が手にしている温度計は、気温2.2度を示していた。小田原駅を出発する時は4.7度だったので、2.5度下がったということになる。
寒さで麻痺してきたのか・・・。寒さなど関係なく、アイスを食べたくなってきた。先はまだ長い。ここで糖分の補給も必要だろうとアイスを食べることにした。寒くても食べれてしまうのはアイスの魔力だ・・・(和田がアイス好きというだけ)。
「僕も食べますよ」と中田。お前ってやつは!!
和田「寒い・・・とても寒い・・・」
モコモコのトレーナーやベンチコートなどいろいろ着込んできた中田「当り前じゃないですか」
なんて他愛のない会話をしながら、果てしなく続く直線の道を歩く。
独立行政法人国立印刷局の小田原工場(紙幣が刷られている工場)の横に流れる、酒匂堰(さかわせき)沿いを歩く。酒匂堰は、古くから農業用水として活用されており、下流部や流域を越えて水が供給されている。
【2時40分】酒匂堰にかけられた水門から撮影したマンション(1時間19分経過)
【2時48分】第2コンビニ発見(1時間27分経過)
足が重くなってきたのでストレッチを行う
果てしないと思えた酒匂堰沿いの道を終え、ようやく国道1号線に出た。ここからはこの東海道を歩いていくことになる。
【3時10分】横浜まで50km・・・(1時間49分経過)
【3時17分】国府津(こうづ)駅に到着(1時間56分経過)
「やばい・・・眠くなってきた・・・」
小田原駅から約6.8km。ようやく2つ目の駅に到着した時、始発電車が走り出すまで残り時間は1時間と13分になっていた。
足には疲労が溜まり、ジーンとしている。もうこのまま眠ってしまいたい。しかし時間もない。先に進まなければ・・・