首都高速・横浜北線の「馬場出入口」が開通! ETC専用の入口とは?
ココがキニナル!
遅れている理由や開通時期が気になります/横浜北線に建設中の馬場インター、公開資料によると今年度中にETC専用のスマート入口としてオープンするそう(あいぼんさん、ハムエッグさん、パッチョさん)
はまれぽ調査結果!
開通した「馬場出入口」は安全性に配慮して首都高初のETC専用入口としてオープン。限られた敷地に4本のシールドトンネルを通す工事が行われ、本線開通から約3年後の2月27日に開業した。
ライター:すがた もえ子
シールドトンネルとは?
馬場出入口の建設エリアは、地形的な制約や一般道路との接続位置との関係によるもので、新国立競技場(約250メートル×約340メートル)の約40%程度の面積という、非常にコンパクトな敷地に造られた。さらに、本線との接続部がトンネルになり、地表面から一番深い部分で約52メートルという非常に深いところで本線と合流する。そのため、コンパクトな敷地に、高低差のある場所を連結する道路(ランプ)が4つ造られている。第三京浜方面への入口(Aランプ)、湾岸方面からの出口(Bランプ)、湾岸線方面への入口(Cランプ)、第三京浜方向からの出口(Dランプ)の4つ。こういった構造から、急カーブや急勾配が多いのが特徴的な場所なのだ。
新国立競技場の約40%の面積に建設
狭い範囲に4ヶ所の出入口が造られた
限られたスペースの中で、地下深くの本線に接続するのは複雑な構造となり、ぞれぞれのランプに独立した4本のトンネルを繋げる設計を行った。本線にむかって4本のトンネルを掘るためのシールド工法(シールドマシンを使用しトンネルを掘る工法)を行い、トンネルを掘削しながら壁を構築し、本線と接続させる。
シールドマシンを活用してトンネルを掘っていく
カッターで掘削し、掘った部分が崩れないようセグメントを推して進む
馬場出入口の工事には4台のシールドマシンが使用された
各トンネルの距離は、第三京浜方面への入口(Aランプ)が450メートル、湾岸方面からの出口(Bランプ)が450メートル、湾岸線方面への入口(Cランプ)が360メートル、第三京浜方面からの出口(Dランプ)が700メートル。合計で2kmほどの距離を4台のシールドマシンで掘り、また地表面から52メートル下まで進むため、勾配が最大で8%になるところもある。
また、1ヶ所に4本のシールドマシンでトンネルを建設したことで費用もかかり、馬場出入口の工事費は310億円。出入口の工事費としては首都高の中でも高額だという。
コンパクトな空間に4つのランプを製作したため、急勾配や急な曲線部分が多い
実際に現場に立ってみると、先が見えないほどの急カーブが続き、体で感じるほどの傾斜があった。